ビスケット特集

菓子 2020.12.04
ビスケット特集

 コロナ禍で外出ができない中、ビスケットは人々の食を支えた。本紙が行ったKSP-POSデータによる「コロナ禍での主要菓子カテゴリー販売分析」では、「ビスケット・クッキー」の金額増減率は20年3月が前年比2.5%増、4月が同12.8%増、5月が同17.8%増となり、菓子カテゴリーでトップレベルの伸びを示した。巣ごもり消費の増加を受け、長期保存が可能で食事代替にもおやつにもなる汎用(はんよう)性の高さがあらためて評価された格好だ。需要の急増に伴い、小売業から発注が相次ぎ、メーカー各社は従業員の新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を取りながら商品供給に注力し、非常時での食料の安定供給という社会的責任を果たした。一方、緊急事態宣言が解除され、人々の移動が始まると需要は落ち着きを見せたが、夏場の新型コロナ第2波の到来で再度需要が活発化。現在、メーカー各社は新型コロナ第3波の到来を受けて対応を始めた。(青柳英明)