北海道夏季特集

総合 2021.08.30
北海道夏季特集

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、北海道では昨年2月末から緊急事態宣言や緊急共同宣言を発令し感染拡大防止に努めてきた。一度は落ち着いたかと思われた道内の新規感染者数だったが、インド由来で感染力が強いとされている変異株「デルタ株」が猛威を奮い、感染者拡大に歯止めがかからない。8月2日から「まん延防止等重点措置」が北海道にも適用され、飲食店の時短営業やアルコール類提供自粛など、外食・観光・飲食への影響が続いている。
 一方、今年の北海道は停滞する二つの高気圧(太平洋高気圧、チベット高気圧)が原因で、7月中旬~8月中旬にかけて各地で記録的猛暑が続いた。札幌では1879年からの統計史上97年ぶりに連続真夏日記録を更新。これにより飲料やアイス、ビール、涼味商品といった夏物需要が伸長し、秋商戦への期待につながっている。北海道支局が製配販3層を対象に実施したアンケートでは「9月以降の販売見通し」を前年並み以上とみる回答が8割強と復調機運。コロナ禍も2年目に突入し、ニューノーマル時代、アフターコロナを見据えた対応に注目が集まる。(角守建哉)