昆布茶特集

飲料 2021.10.06

 屈指の伝統産業として安定推移が続く昆布茶市場。日本独自の嗜好(しこう)品だが、かねてより料理用途の拡大が飲用需要の減少をカバーする構図が継続する。20年は新型コロナの影響による内食需要の増加で家庭内での料理用途と飲用需要が拡大。半面、大袋・大容量製品など数量面でボリュームゾーンである業務用(外食向け)需要が大きく落ち込み、数量減、金額微増で着地したと推定される。今シーズンはアレンジ性を生かした新提案やSNSでの本格発信、前期実施された共同戦略などが反響やリピートにつながるかに要注目。業界サイドの活性化への努力が実を結ぶことに期待したい。(村岡直樹)