水産練り製品特集

水産加工 2022.09.26
水産練り製品特集

 秋冬の最需要期に入った水産練り製品業界だが、一方で異常ともいえるスケソウダラすり身原料の歴史的高騰に困惑が広がっている。すでに2~3月にかけて、主要メーカーはすり身を中心とした原材料価格の上昇を受け値上げを実施。さらにその後のウクライナ危機や円安進行などで、すり身をはじめ油脂類や包装資材の価格が一段高となり、エネルギーコスト上昇も重なり8~9月にかけての再値上げにいたった。コスト吸収に一定の道筋をつけたはずだったが、足元で1ドル140円を超えて円安が急加速。原料高にさらに拍車がかかり、収益への悪影響は避けられない情勢だ。(本宮康博)