なめ茸・山菜加工特集
「ご飯のお供」の定番として親しまれている、なめ茸。値頃感ある価格帯、ストック需要に応える保存性などを強みに半世紀以上、家庭用を中心に親しまれている。食の多様化や「コメ離れ」で消費基盤は弱体化しているが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う内食化で引き合いが強まるなど、食卓を支える底堅い潜在需要をあらためて示している。一方で、ストック需要の一巡ですぐさま反動減に転じるなど、成長への力強さは乏しい。普及・拡大の推進力だった「安さ」も、製造コストや物流費が上昇する中で、収益確保に必要な価格の適正化、商品の高付加価値化を阻むハードルに変容し、カテゴリー市場の活力を奪っている。
こうした閉塞(へいそく)感を打破しようと業界が目指すのは、新たな「お供」の価値づくり。「ご飯」とのタッグにとどまらないメニュー・用途の提案、「容器革命」による利便性の向上で、新規ユーザーの開拓を急ぐ構えだ。(長野支局長=西澤貴寛)
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◆なめ茸・山菜加工特集:新たな「お供」へ進化 イメージ打破で需要開拓
漬物・佃煮 特集 2021.06.28「ご飯のお供」の定番として親しまれている、なめ茸。値頃感ある価格帯、ストック需要に応える保存性などを強みに半世紀以上、家庭用を中心に親しまれている。食の多様化や「コメ離れ」で消費基盤は弱体化しているが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う内食化で引き合…続きを読む
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なめ茸・山菜加工特集:長野県なめ茸製造量 20年度は5.8%増 中国製は伸長…
漬物・佃煮 特集 2021.06.28なめ茸の主要メーカーは主原料であるエノキ茸の最大産地、長野県に集中し、これら各社が占めるカテゴリー市場のシェアは90%を超えている。 長野県缶詰協会がまとめた20年4月~21年3月期のなめ茸製品製造量(会員6社の実績)は、84万5005ケース(容量…続きを読む
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なめ茸・山菜加工特集:テーブルランド ストック需要に反動減
漬物・佃煮 特集 2021.06.28なめ茸市場でトップシェアを誇るテーブルランド。なめ茸カテゴリーの20年3月期実績は売上高0.1%増とほぼ横ばいだった。 「昨春は緊急事態宣言下での急激な需要拡大があったが、こうした状況でも食糧供給体制などに大きな不具合がないことが認知され20年秋以…続きを読む
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なめ茸・山菜加工特集:ナガノトマト 「ボトルタイプ」に全力
漬物・佃煮 特集 2021.06.28プラスチック製ソフトボトル容器の「なめ茸ボトル入り」シリーズに昨春、210gのコンパクト仕様を投入した、ナガノトマト。「立ち上がりをコロナ禍が直撃して以降、年間通じてほとんど販促ができなかったため、沈んでしまった格好」(同社) 使いやすさや用途拡大…続きを読む
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なめ茸・山菜加工特集:長野興農 ユーザー開拓へフレーバー系に注力
漬物・佃煮 特集 2021.06.28昨秋から今春にかけて、フレーバー系の新商品5品を発売した長野興農。コロナ禍で試食販売などの機会が奪われ、「フレーバー系ならではの特徴的な味を確かめてもらえなかった」(営業部)。急きょ、ギフトセットを作り「『お取り寄せ』的な販促も行ったが、苦戦した」(…続きを読む
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なめ茸・山菜加工特集:信濃産業 揺らぐ足元 需要創出へ工夫
漬物・佃煮 特集 2021.06.28国内最大のエノキ茸産地、中野市が拠点の信濃産業。「エノキはコロナ禍による内食化で生食需要が高まっており、生産調整も重なって加工用の確保が不安定になりつつある」(望月誠一社長) 糖類などの副原料、包装資材、輸送費などのコスト上昇も足元を揺るがせており…続きを読む