ここ数年、食生活を揺るがすような原料の不作・不漁が後を絶たない。欧州でのオリーブはじめ、日本でも近海のサバ・サンマ・スルメイカ、有明海の海苔、和歌山の梅が深刻な状況となっている。沖縄産のパイナップル、北海道産のアズキも同様だ▼いずれも海水温の上昇や暖…続きを読む
7月19日~8月14日まで夏の風物詩・さっぽろ大通ビアガーデンが行われている。市民の憩いの場、観光スポットでもある札幌テレビ塔、大通公園5丁目~11丁目の6区画を使い、およそ1万3000席が並ぶ▼大通ビアガーデンは1957年からスタートした伝統行事。…続きを読む
2年連続の主要原産地の大不作により、一時期は製品供給に黄信号が伴った国内オリーブオイル。食用油を代表するプレミアムジャンルとして重要な役割を果たす一方、大半の原料が海外からの調達による特性上、原産地事情や為替要因、調達コストなどが収益性に直撃する▼同…続きを読む
出張で北海道へ。ニッカウヰスキー余市蒸溜所は為定一智社長が「ブランド力の源泉」と呼ぶ基幹の一つ。赤屋根のキルン塔から漂うスモーキーな香り、独特の力強さを生む世界でもまれな石炭直火焚き蒸留器。非公開の製樽室では樽の内側を焦がすチャーリングの炎に興奮▼延…続きを読む
「悔いのない商売をやろう」。宮城・秋保温泉の名物SM「さいち」の創業者佐藤啓二会長と妻澄子専務が、家業のよろずやから現金販売・貸し売り無しに業態変換した79年に2人で誓った▼それから45年、名物のおはぎは最高日販2万5000個の記録を持ち、惣菜べんと…続きを読む
食のグローバルリスクが高まる中、コメがトレンドだ。国内外のおにぎりブームが良い例で、大手卸の直近の販売数量も前年比で2割は拡大。コロナ禍から回復した業務用はもとより、家庭用需要も旺盛で、減り続ける家庭炊飯もコロナ禍で底を打ったまま続いている▼問題は支…続きを読む
「麺ジャラスK」の店主が本を出版した。題名は「プロレスラー、ラーメン屋経営で地獄を見る」。著者は全日本プロレス四天王時代のトップレスラーで、デンジャラスKの異名を持つ川田利明だ。神保町の書店でサイン本が並んでいたので思わず買ってしまった▼「麺ジャラス…続きを読む
ライフフーズは50年前に台湾から冷凍枝豆の輸入を開拓した。矢野良一社長は日台の冷凍農産品貿易懇談会で、今年起きた能登半島と台湾東部地震の被害に触れ「困難に直面した時、他のどの国よりも真っ先に手を差し伸べ助け合ってきた。日台の冷凍野菜も同じだ」と強調▼…続きを読む
朝よく利用するコンビニがある。接客をしてくれるのは髪の色が個性的な若い方。髪以外にも、おしゃれさが際立ち見た目は派手め▼彼とやりとりをするのはレジで支払いをする数十秒の間。そのわずかな時間が、自分の朝を一気に心地よいものにしてくれる。いつ行っても、変…続きを読む
7月3日から1万円、5000円、1000円が新紙幣に切り替わる。肖像も1万円札が渋沢栄一に、5000円札が津田梅子に、1000円札が北里柴三郎に変更された▼国立印刷局の「新しい日本銀行券特設サイト」によると、新紙幣の偽造防止技術について特殊な印刷方式…続きを読む