大塚製薬、高タンパク食品「ジョグメイトプロテイン」を開発 手軽に“筋肉修復”

粉類 総合 1996.12.02 8134号 1面

大塚製薬(株)(東京都千代田区、03・3292・0021)は11月28日、摂取するタイミングを考え、手軽においしく摂れる高タンパク食品「ジョグメイトプロテイン」を来年1月16日から全国で新発売する、と発表した。

同製品は、ペースト状で、チューブ入りの高タンパク食品で、このような形態の商品は業界では初。同社は「運動と栄養の研究を重ね、運動直後に傷ついた筋肉を修復するためタンパク質を摂取することが有効」であることを解明し、その結果「運動直後にタイミングよく、手軽に高タンパク食品が摂取可能」なジョグメイトプロテインを企画立案から三年の年月を費やし開発した。特にこれまで粉末タイプが主流であった高タンパク食品を、ペースト状でチューブ入りとしたことが画期的なことで、レトルト殺菌に耐えるラミネートチューブは今回、世界で初めて開発された。

同社は、佐賀工場に一〇億円の投資を行い、11月28日に新工場が竣工、同製品の製造を開始した。日産一六万本の生産能力で、全国に商品を供給していく計画で、初年度販売目標は二四億円(小売価格ベース)。

「ジョグメイトプロテイン」は、一本八四g入りと食べきりサイズで二〇〇円。牛乳由来の良質な乳タンパク質(アミノ酸スコア一〇〇)を一〇g含有し、さらにタンパク質の吸収を助ける糖質も添加している。またおいしく飲めるチョコレートフレーバーで、チューブから直接食べられ、場所を選ばず立ったままで手軽に食べることが可能だ。

筋肉をイメージしたピンク色のパッケージで売場で存在感をアピール、また一〇本入りをそのまま店頭で陳列できるようカートン入りとなっている。

同社は、スポーツ選手からスポーツ愛好家まで幅広い層に商品を提案していくため、ポカリスエットなど飲料製品を扱う一般食品ルートの販売網に商品を乗せていく。来春からテレビCFの放映を開始し、訴求を図るとともに、スポーツ選手をターゲットとした販売促進活動も実施していく予定。

手軽に摂れる高タンパク商品は、これまでになかった、全く新しいジャンルの食品であり、内容訴求や、利用の仕方など、消費者に啓蒙していく課題は山積しているが、あらゆる新ジャンルの製品を育成している同社だけに、その販売戦略は注目される。特に健康な身体作りのために、心臓など筋肉、また骨・血管のまわりを囲む筋肉の働きは重要であり、健康増進のために丈夫な筋肉を作っていくことは、スポーツ選手だけでなく、子供からお年寄りまで取り組まなければならない課題だ。同製品で、タンパク質が最も吸収しやすい運動直後にタイミングよく良質のタンパク質を摂取できることができるようになったわけで、同社は「ニュートラシューティカルズのもと、健康で快適な毎日に貢献していく」ために、新たな商品の育成に乗り出したのだ。

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