全国味噌特集

全国味噌特集:長野地区=コロナ禍、生き残りへ岐路

味噌・醤油 2021.03.19 12202号 12面
20年の春夏以降、棚替えが停滞する小売店頭。中小の味噌メーカーからは大手寡占の加速を懸念する声が強まる(長野市のスーパー)

20年の春夏以降、棚替えが停滞する小売店頭。中小の味噌メーカーからは大手寡占の加速を懸念する声が強まる(長野市のスーパー)

コロナ禍で「味噌詰め放題」などイベント的な需要活性化策も中止に。地域密着の中小各社からは「1日も早くにぎわいを」と切実な声(19年8月の竹屋「みそプラザ」)

コロナ禍で「味噌詰め放題」などイベント的な需要活性化策も中止に。地域密着の中小各社からは「1日も早くにぎわいを」と切実な声(19年8月の竹屋「みそプラザ」)

 「信州味噌」の地元、長野県は大手から中小、「蔵」規模まで約100の製造業者がひしめく味噌大国。全国の味噌出荷量に占める同県のシェアは、50%以上に及ぶ。全国味噌工業協同組合連合会がまとめた2020年の県味噌実出荷量は20万1873tで、前年を0.8%下回った。ここ数年は1%前後の微増、微減が続き、一定の安定水準を保っている。ただ、内訳は味噌を使った多彩な商品展開で業績を伸ばす大手が数字を引き上げている構図で、苛烈な棚争いや「無添加」「減塩」といった先行分野、業務用市場などの

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