長野・山梨地区新春特集2025

長野・山梨地区新春特集:農産加工=「原料ありき」困難の時代 安定確保に苦戦

特集 総合 2025.01.17 12879号 10面
長野県が国内生産量2位を誇るリンゴは、多くの県内農産加工メーカーにとって柱となる原料果実だが、相次ぐ天候不順で不作が続く

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はくばくは「主食改革」を掲げ、大麦・雑穀の消費拡大で健康的な主食の普及を進める=2024年8月のイベント

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 豊かな自然に恵まれた甲信エリアは、野菜や果実などの宝庫。リンゴやブドウ、桃、エノキ茸、加工用トマト、本わさびなどが日本一、または全国トップクラスの生産量を誇る。
 これら農産物を主な原料に、地域の農産加工業は地域経済をリードしてきた。現在では日本ワインやなめ茸、こうや豆腐など、加工品の分野でも国内トップシェアの多彩な製品を全国に送り出している。
 ただ、近年は農家の減少、高齢化に加えて気候変動による作柄不良が相次ぎ、産業基盤が

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