眠りの質を向上する機能性表示食品4品を徹底比較

「メンタルバランスチョコレートGABA フォースリープ〈まろやかミルク〉」(江崎グリコ)

「メンタルバランスチョコレートGABA フォースリープ〈まろやかミルク〉」(江崎グリコ)

よりよい眠りのため、食べるものに配慮している人はどのくらいいるのだろう。睡眠と食事の関係というと、“カフェインを取らないようにする”という方法が一番多そうだ。このように眠りのために“何かを減らす”ことはあっても、“何かを取る”ことはあまり考えられていない。2019年、食品業界では“快眠成分”を含む機能性表示食品が多く登場。読者モニターの意見をまじえて、4品を比較した。

「メンタルバランスチョコレートGABA フォースリープ〈まろやかミルク〉」(江崎グリコ)は、チョコレート。「メンタルバランスチョコレートGABA」シリーズ。睡眠の質を高めるGABA配合の機能性表示食品。3粒当たり100mgのGABA含有。まろやかな風味が特徴。50g(12粒)でオープンプライス、9月24日から全国発売中。

「メンタルバランスチョコレートGABA フォースリープ〈まろやかミルク〉」(江崎グリコ)

「届く強さの乳酸菌〈W〉」(アサヒ飲料)は、清涼飲料水。「届く強さの乳酸菌」シリーズ。“腸内環境”と“睡眠の質(眠りの深さ)”に役立つ機能を持つ機能性表示食品。プレミアガセリ菌CP2305(L.gasseriCP2305)を含む。100mlペットボトル入りで128円(税別)、3月26日から全国発売中。

「届く強さの乳酸菌〈W〉」(アサヒ飲料)

「ネルノダ〈ドリンク〉」(ハウスウェルネスフーズ)は、清涼飲料水。新「ネルノダ」シリーズ。眠りの深さを促し、すっきりした目覚めの向上機能をもつGABA配合の機能性表示食品。GABA100mg配合。飲みやすいショウガオレンジ味(無果汁)。100mlでオープンプライス(参考小売価格238円税別)、3月4日から全国発売中。

「ネルノダ〈ドリンク〉」(ハウスウェルネスフーズ)

「Yakult1000」(ヤクルト本社)は、乳製品乳酸菌飲料。一時的な精神的ストレスがかかる状況での“ストレス緩和”“睡眠の質向上”の機能がある機能性表示食品。生きた“乳酸菌シロタ株”を1本(100ml)に1000億個含む。100mlで130円(税別)、10月1日、関東、ヤクルトレディによる訪問販売など。

「Yakult1000」(ヤクルト本社)

新しい健康分野の食品として市場形成

モニターの意見では、試飲・試食前は、「ネルノダ〈ドリンク〉」(ハウスウェルネスフーズ)が、TVCMの効果もあって最も興味を持たれていた。次に、ブランドへの絶大な信頼から、「Yakult1000」(ヤクルト本社)の人気が高かった。

試飲・試食後は、「メンタルバランスチョコレートGABA フォースリープ〈まろやかミルク〉」(江崎グリコ)が、「普段食べているチョコと変わらぬおいしさ」「ほどよい甘さにリラックスできる」「眠れた」と高評価。「カルピス」のような味わいと、整腸作用にも期待できるということから、「届く強さの乳酸菌〈W〉」(アサヒ飲料)にも支持があった。

2人に1人が睡眠の悩みを抱えるといわれる現代。その原因はさまざま考えられるが、悩み解消の手助けとして、かつ新しい分野として、2020年以降も“快眠成分”入りの食品は増えそうだ。

ただしアンケートからは、“眠るために何かを摂る=布団に入る直前に食べる”と一般的に考えられていることが分かった。入眠のための効果や、薬のような作用をイメージするからだろうか。

そのため、今回の甘い味わいのチョコレートや飲料は「寝る直前に取るにはふさわしくない」と抵抗を感じる人も少なくなかった。効能の説明はもちろんだが、食べるタイミング――寝る直前ばかりではなく、“夕食後のデザートに”といった、食シーンの提案などをもっと分かりやすく明記することが必要そうだ。

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