中部流通特集2024
元日に発生した能登半島地震から5ヵ月がたとうとしているが、石川県では現在も4000人以上が避難所生活を送っている。いまだに各所で地震の爪痕が残っており、あらためて被害の深刻さをうかがわせる。それでも、特に被害の大きい奥能登地域でようやく断水が解消するなど、懸命な復旧作業が続く中、少しずつ希望の光が差し込んでいる。(中部支社編集部)
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◆中部流通特集:責任と覚悟で地域支援 能登半島地震で底力見せる北陸の小売流通
総合 2024.05.28元日に発生した能登半島地震から5ヵ月がたとうとしているが、石川県では現在も4000人以上が避難所生活を送っている。いまだに各所で地震の爪痕が残っており、あらためて被害の深刻さをうかがわせる。それでも、特に被害の大きい奥能登地域でようやく断水が解消する…続きを読む
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中部流通特集:マックスバリュ北陸・湊博昭社長 グループの組織力を発揮
小売 2024.05.28◇北陸エリア スーパーインタビュー 北陸地域で食品スーパーを手掛ける石川県金沢市のマックスバリュ北陸は、元日に発生した能登半島地震を受け、イオングループとして培ってきた災害対応力を発揮している。震災直後の物資支援のほか、グループのネットワークを駆使…続きを読む
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中部流通特集:大阪屋ショップ・尾崎弘明社長 食のインフラ支え再確認
小売 2024.05.28◇北陸エリア スーパーインタビュー 富山県や石川県を中心に店舗を展開する富山市の大阪屋ショップは、元日に発生した能登半島地震で、軽微な損傷も含め全53店舗中36店舗が被災する事態となった。そのような中でも地域の「食のライフライン」を支えようと1月2…続きを読む
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中部流通特集:アルビス・池田和男社長 生産性向上・効率化さらに
小売 2024.05.28◇北陸エリア スーパーインタビュー 富山県射水市に本社を置くアルビスの前期(24年3月期)連結決算は、新規出店と既存店改装による売上げ増などが寄与し、売上高が前年比3.4%増の977億9800万円だった。営業利益も高利益商品の販売拡大とプロセスセン…続きを読む
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中部流通特集:福井県民生活協同組合 今秋、福井駅東に恐竜テーマのSMオープン
小売 2024.05.28◇トピックス 福井県民生活協同組合は今秋、地元福井県の観光資源でもある“恐竜”をテーマにした食品スーパー「ハーツ恐竜店 福井駅東」をオープンする。外観や内装は恐竜がテーマ。福井県が取り組むブランド戦略「恐竜王国福井」と連動し、行政と一体となって地域…続きを読む
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中部流通特集:白山市で24時間の無人店舗の実証実験 過疎地買い物支援
小売 2024.05.28◇トピックス 石川県白山市で、人工知能(AI)を活用した24時間営業の無人店舗が、1月からオープンしている。 店舗があるのは白峰地域で、同地域には地元商店などがあるものの、閉店時間が早く、コンビニまでの距離も遠いため、夜間に買い物をする場所がない…続きを読む
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中部流通特集:遠鉄ストア・宮田洋社長 質高め地域の支持強固に
小売 2024.05.28◇静岡エリア スーパーインタビュー 静岡県浜松市の遠鉄ストアは、昨年の創立50周年に続き、従業員考案のオリジナル商品の販売や松竹梅に基づく幅広い品揃えの推進、移動スーパー事業などを通じて、地域の支持をさらに強固にしている。次の100周年に向け、業務…続きを読む
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中部流通特集:マックスバリュ東海・作道政昭社長 デリカ・フローズン強化
小売 2024.05.28◇静岡エリア スーパーインタビュー 静岡県浜松市のマックスバリュ東海の前期(24年2月期)状況は、売上高が前年比4.5%増の3589億8800万円、営業利益が同30.9%増の134億8200万円、経常利益が同31.4%増の135億1600万円、純利…続きを読む
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中部流通特集:即席麺 新価格維持と販売数伸長へ 試食通じ商品価値訴求
小麦加工 2024.05.28即席麺市場は、一昨年、昨年と2年続いての価格改定で、金額ベースでは伸長している。一方、物価高の中で世間の節約志向が高まっており、数量ベースでは低調だ。24年は現状、価格改定は実施されない方向。一段落したこのタイミングで、各社が市場に浸透した新価格をど…続きを読む
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中部流通特集:即席麺=日清食品 3食パックで袋麺強化
小麦加工 2024.05.28日清食品の中部ブロック(愛知、岐阜、三重、静岡、富山、石川、福井)の前期(24年3月期)業績は、前年比増収増益で着地した。前期は6月に価格改定を実施したが、同時に価格コンシャス商品「あっさりおいしいカップヌードル」シリーズを積極的に市場投入し、売上げ…続きを読む
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中部流通特集:即席麺=東洋水産 地元密着の認知拡大策
小麦加工 2024.05.28東洋水産名古屋支店の前期(24年3月期)業績は、昨年6月に実施した価格改定に伴い売上げは前年を超えて推移した半面、販売数量は前年比微減となった。そこで、今期は値上げ後の価格定着化を図っていく。 同時に地元の小売店やスポーツチームのイベントに積極的に…続きを読む
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中部流通特集:即席麺=寿がきや食品 値頃な新ブランド投入
小麦加工 2024.05.28寿がきや食品の前期(24年3月期)の即席麺の業績は、昨年6月の価格改定の影響を受けて売上げが前年比2%増で着地した半面、販売数量は前年比で微減となった。 今期4月、世帯人数の減少などの生活環境の変化を受け、新ブランド「ひだまり食堂」から「3食入 醤…続きを読む
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中部流通特集:即席麺=エースコック 「福福彩菜」新たに2品
小麦加工 2024.05.28エースコック名古屋支店の今期第1四半期(1~3月)は、前年同期比で2桁の増収と好調に推移している。 売上げ好調の要因は昨年6月からの価格改定により一品単価がアップ。さらに主力のスーパーカップ(しょうゆ・みそ・とんこつ)が堅調に売れ行きを伸ばしている…続きを読む
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中部流通特集:即席麺=サンヨー食品 「ご当地熱愛麺」3食に
小麦加工 2024.05.28サンヨー食品はこのほど、「サッポロ一番 ご当地熱愛麺」シリーズで3パック入りを発売した。従来の5食パックから3食パックにすることで、買いやすさを追求し袋麺の売上げ拡大を目指す。 同シリーズは「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」「博多純情…続きを読む
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中部流通特集:百貨店=ジェイアール名古屋タカシマヤ 独自路線で過去最高売上高
小売 2024.05.28百貨店業界の売上げ低迷は、消費の冷え込みやショッピングモール、量販店、ECサイトなどの台頭により深刻化しつつある。7月末に高島屋が岐阜県から撤退することで、全国で百貨店がない県は山形、徳島、島根に続いて四つになる。日本百貨店協会によると、全国の百貨店…続きを読む
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中部流通特集:百貨店=ジェイアール東海高島屋 催事増やし食品強化
小売 2024.05.28JR名古屋駅に直結するジェイアール名古屋タカシマヤを運営するジェイアール東海高島屋は、食料品部門の売上げをさらに強化するために、催事の数を増やしている。今回、湯川雄朗営業第5部副部長に、直近の状況や今後の展開について話を聞いた。(後藤温子) ●ベー…続きを読む
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中部流通特集:ジェイアール名古屋タカシマヤ出店テナント=まつおか/てんとてん…
惣菜・中食 2024.05.28●2~4月惣菜フロア売上げ首位 売れ筋は弁当・つまみ揚げ 全国のデパ地下で和惣菜店など64店舖を展開するまつおかは、ジェイアール名古屋タカシマヤでレギュラー惣菜店「まつおか」と天ぷら惣菜店「てんとてん」の2店舗を出店している。特に「まつおか」は、こ…続きを読む
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中部流通特集:ジェイアール名古屋タカシマヤ出店テナント=バーミキュラ ポット…
小麦加工 2024.05.28◇バーミキュラ ポットメイドベーカリー(愛知ドビー) ●地元で愛される店へ 日本製ホーロー鍋で 鋳物鍋を展開するブランド体験型複合施設「バーミキュラ ビレッジ」(名古屋市中川区)内にあるベーカリーショップが、ジェイアール名古屋タカシマヤ地下2階に…続きを読む
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中部流通特集:ジェイアール名古屋タカシマヤ出店テナント=マツウラベーカリー(…
小麦加工 2024.05.28●老舗駅弁屋の強み発揮 独自商品で唯一無二追求 名古屋の老舗駅弁屋、松浦商店が手掛けるカレーパン専門店のマツウラベーカリーは、特徴的な丸いフォルムのカレーパンをメーン商品としたベーカリーショップだ。 2022年6月に名鉄百貨店で1号店をオープンし…続きを読む
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中部流通特集:ジェイアール名古屋タカシマヤ出店テナント=和saiの国(岩田食…
惣菜・中食 2024.05.28●「かわいい」軸に訴求 30~40代女性対象にブランド認知拡大を 愛知県一宮市の岩田食品が手掛ける「和saiの国」は、和食をベースにした惣菜専門店だ。2012年の立ち上げ当初から一貫しているのが、30~40代の女性をターゲットとした「かわいい」商品…続きを読む
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中部流通特集:春夏の新商品・注力商品
総合 2024.05.28昨今の物価高騰により、食費をコントロールする生活者が増えている。食費を抑えるためにお値打ち商品を求める一方で、プチ贅沢などとして、高価格帯商品にもしっかりとニーズが残っている。これにより従来から言われている消費の二極化が進み、消費動向がさらに複雑化し…続きを読む
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中部流通特集:清酒 消費者交流で需要喚起
酒類 2024.05.28中部地区の酒造メーカー各社は、市場縮小が懸念される中、消費者との交流を通じた需要喚起に注力している。酒類専門店は、食とのペアリングなどで差別化を図っており、今後の商品展開が注目される。各社の動向から中部地区の清酒流通の戦略を探る。(宇佐見勇一)
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中部流通特集:清酒=盛田 「知多ねのひ蔵」発売 微ろ過の大吟醸が好評
酒類 2024.05.28創業350年以上の歴史を誇る盛田の前期(24年3月期)の売上げは価格改定に伴い、前年超えで着地し、収益面での改善が進んだ。 また、台湾や香港、東南アジアなどへの輸出が円安の影響で好調に推移。昨年、看板ブランド「ねのひ」とは別に新ブランド「知多ねのひ…続きを読む
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中部流通特集:清酒=中埜酒造 「國盛」高付加価値化 “自家農園”梅酒で販促
酒類 2024.05.28半田市の中埜酒造、今期(24年6月期)ここまでの売上げは前年超えで推移している半面、販売数量は前年比微減となっている。収益面は、一昨年の価格改定で改善が進むと期待される。現在、主力の清酒をさまざまなコンテストにノミネートするなど、看板ブランド「國盛」…続きを読む
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中部流通特集:清酒=三千盛 「三千盛」の認知拡大 米国向け輸出強化図る
酒類 2024.05.28岐阜県多治見市の三千盛は20年からのコロナ禍の期間、特に外食ルートで厳しい状況が続いた。ただ、新型コロナの収束に伴い、今期(24年9月期)ここまでの業績は回復基調にある。 その中で、うまみと酸味のバランスが良く、食材の味を引き立たせる辛口の味わいが…続きを読む
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中部流通特集:清酒=三輪酒造 インバウンドに期待 日本酒の魅力、積極発信
酒類 2024.05.28岐阜県大垣市の三輪酒造の前期(24年3月期)は、2度の価格改定にもかかわらず、国内では小売店を中心に売上げ、買上点数ともに前年比微増で着地した。 一方、輸出は日本酒の末端価格が海外市場では比較的廉価ではない上に十分に浸透しておらず、前年割れとなった…続きを読む
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中部流通特集:清酒=サカツコーポレーション 小売業態「銘酒の森アルコ」展開
酒類 2024.05.28名古屋市の酒類卸売業のサカツコーポレーションが運営する小売業態の「銘酒の森アルコ」は「おいしいは食卓で」をテーマに、酒類と関連付けて食品や雑貨なども販売するなど差別化を図っている。現在、フランチャイズ店1店舗を含め、東海・北陸地方で17店舗を展開。各…続きを読む
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中部流通特集:小売のDX支援=タカラ・エムシー 店舗運営を少人数化
機械・資材・IT 2024.05.28中部地区の小売店ではDX化が進む。機器メーカーも7月からの新紙幣発行への対応と併せて、革新的な製品・サービスを提案。レジ省人化などの取り組みとそれを支える製品に迫る。 * 静岡市のタカラ・エムシーは県下のスーパーマーケットで初めて、全国共…続きを読む
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中部流通特集:小売のDX支援=寺岡精工 スマホで注文・決済
機械・資材・IT 2024.05.28●電子棚札、量り売り提案も 寺岡精工の小売流通領域事業の今期(24年12月期)は7月発行予定の新紙幣対応に伴うレジ機器の買い替えと効率化の需要の高まりで、前年に続いて好調が期待される。ここ数年はDX(デジタルトランスフォーメーション)とSX(サステ…続きを読む
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中部流通特集:小売のDX支援=東芝テック 人手不足補い省人化
機械・資材・IT 2024.05.28●新紙幣対応POSレジを 東芝テックのリテール・ソリューション事業本部は、7月の新紙幣発行に伴う対応として全体的に効率化、人手不足に対応するセルフシステム、決済端末、スマートレシートの拡販に力を入れている。 ここまで主力であるPOS、複合機の売上…続きを読む
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中部流通特集:小売のDX支援=富士通 顧客の利便性向上へ
機械・資材・IT 2024.05.28●投資コスト下げ機能充実 富士通はPOSシステム機器を通じた店舗・消費者双方の利便性向上と並行して、DX化による消費者一人一人に寄り添った顧客満足度の高いマーケティングを可能にするアプリケーションの提案に注力している。 2018年から、コア機能を…続きを読む
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中部流通特集:域外SM、東海3県に相次ぎ参入へ
小売 2024.05.28●地場店との競争さらに激化 域外SMの小売企業が東海3県(愛知県・岐阜県・三重県)の市場に相次いで参入している。神奈川県川崎市が本社のロピアは5月15日、名古屋市中区に同市内で2店舗目となるロピア千種店をオープンするほか、6月には愛知県半田市に中部…続きを読む
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中部流通特集:インバウンド消費、さらに拡大
総合 2024.05.28中部地方の訪日外国人観光客のインバウンド消費は、その客数に伴って増えている。空港や名古屋駅近くの商業施設では、外国語のガイドブックを設置し、鉄道路線図や観光地への行き方、クーポンを載せることで手に取る人が増えている。目的地への道中でのスムーズな購買行…続きを読む
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中部流通特集:インバウンド=イオンスタイル常滑・磯永裕介店長に聞く
小売 2024.05.28イオンリテール東海カンパニーが運営するイオンスタイル常滑は、中部国際空港(セントレア、愛知県常滑市)の対岸に位置するイオンモール常滑の中核店舗だ。新型コロナウイルス感染症の感染症法上の扱いが5類に引き下げられて以降、まだ本調子ではないが、多くの外国人…続きを読む
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中部流通特集:インバウンド=新幹線地下街エスカ 外国語パンフで名物紹介
小売 2024.05.28●買い物対応スムーズに 中部地区の陸の玄関ともいえる東海道新幹線の改札口からすぐに位置するショッピング施設のエスカは、パンフレットを3ヵ月ほどで更新しており、訪日外国人観光客が多いことから、更新に合わせて外国語版も出している。パンフレットにはエスカ…続きを読む
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中部流通特集:インバウンド=名駅・栄のドラッグストア 外国人客取り込み注力
小売 2024.05.28●日本らしい商品揃える 昨今の国内におけるインバウンドの回復基調において、東京や大阪からやや遅れをとっているといわれていた名古屋でも本格的に回復への兆しが見えてきた。中部空港を運営する中部国際空港会社が発表した2024年夏ダイヤは4月1日時点で週2…続きを読む