健康関連食品特集
健康関連食品は機能性表示食品が18年も拡大、特定保健用食品(トクホ)・栄養機能食品などと合わせ、多様な健康ニーズに対応している。食の側面から国民の健康生活に資する同市場だが、高齢化に加え、健康・美容志向の定着を背景に1兆4000億円を超える市場規模に拡大。国内食品業界全体の課題である「胃袋減少」に対抗しうる絶対的な価値「健康」を武器に、19年以降も伸長傾向が続きそうだ。(青柳英明、小澤弘教、本吉卓也、涌井実、村岡直樹)
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◆健康関連食品特集:市場規模1兆4000億円超に 食の側面から健康生活貢献
総合 2019.05.20健康関連食品は機能性表示食品が18年も拡大、特定保健用食品(トクホ)・栄養機能食品などと合わせ、多様な健康ニーズに対応している。食の側面から国民の健康生活に資する同市場だが、高齢化に加え、健康・美容志向の定着を背景に1兆4000億円を超える市場規模に拡…続きを読む
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健康関連食品特集:機能性表示食品=発足5年目で1900億円
総合 2019.05.20●参入企業、依然増加傾向 発足5年目を迎える機能性表示食品の市場規模は18年、メーカー出荷ベースで1900億円(本紙推定)に到達した。届出登録数も2000件を突破し、(5月上旬現在・一部撤退含む)と1年間で5割近く増加。成長率は一服したが、生鮮を含めた…続きを読む
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健康関連食品特集:特定保健用食品(トクホ)=19年は上昇基調か
総合 2019.05.20●2.3%減の6432億円(18年度) 日本健康・栄養食品協会によると、18年度の特定保健用食品(トクホ)市場は約2.3%減の6432億円と14年以来で前年を下回った。清涼飲料が20%減となり、17年に2桁増を記録したCVSが反動で12.2%減となった…続きを読む
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健康関連食品特集:カテゴリー動向=飲料 情報発信が活発化
飲料 2019.05.20●「トクホ茶」 進む市場回復傾向 飲料カテゴリーでは、「トクホ(特定保健用食品)茶」市場が回復傾向にあるのが大きな特徴だ。昨秋から今春にかけて、主要各社による情報発信が活発化し、市場の活性化や回復に貢献している。 昨秋から「100年ライフ プロジ…続きを読む
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健康関連食品特集:カテゴリー動向=乳製品 ヨーグルトで新製品展開目立つ
乳肉・油脂 2019.05.20●健康価値を消費者へPR 乳製品の中でも特に健康需要が高いヨーグルト市場は、緩やかな成長軌道を維持しているようだ。ただし、成長をけん引してきた機能性ヨーグルトには一服感が見られ、今春は大手を中心に乳酸菌やビフィズス菌などの効果をあらためて消費者にP…続きを読む
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健康関連食品特集:カテゴリー動向=油脂 プレミアム分野が躍進
乳肉・油脂 2019.05.20●健康価値への見直しで 健康価値への見直しが進む油脂では、近年ではプレミアムオイル分野の躍進が目覚ましい。制度型健康食品では、トクホでは脂肪が付きにくい「ヘルシーリセッタ」(日清オイリオグループ)、血中コレステロールを下げる「ヘルシーコレステ」(同…続きを読む
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健康関連食品特集:カテゴリー動向=菓子 トクホガムが2%増
菓子 2019.05.20●機能性表示ガムは25%増 トクホ商品を主軸とするブランドは、ガム市場全体が苦戦する中、18年は小売金額ベースで前年比1.9%増で推移した。機能性表示ガム市場実績は同25%増となった。ロッテによると、消費者の「口腔環境」に対するトクホニーズの向上に…続きを読む
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健康関連食品特集:カテゴリー動向=サプリメント類 伸長続ける通販分野
総合 2019.05.20本特集では錠剤(粒状)に加え、粉末状製品(水溶性粉末飲料など)も「サプリメント類」として分類する。 同分野では5割強を占める通販分野が依然伸長。高齢化を背景とする健康・美容志向の中で健康機能性や美容美肌、アンチエイジングを明確に訴求する商材が依然強…続きを読む
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健康関連食品特集:カテゴリー動向=生鮮 新たな健康訴求分野に
農産加工 2019.05.20●機能性表示食品 着実な増加 野菜や果物、肉・魚介などの生鮮分野では15年8月、三ヶ日町農業協同組合の「三ヶ日みかん」、サラダコスモ「大豆イソフラボン子大豆もやし」を皮切りに、機能性表示食品としての登録商品化が進んでいる。制度発足以来、新たな健康訴…続きを読む
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健康関連食品特集:カテゴリー動向=調味料 機能性表示食品の商品化で厚み増す
調味 2019.05.20ドレッシングやマヨネーズ、醤油などの調味料分野では、すでにノンオイルや減塩での健康訴求が浸透。制度型健康食品ではトクホに加え、機能性表示食品分野でも順調に商品化が進み、厚みを増している。各分野ともに一定品数を売場で確保し、日常の食事向けとして味覚担保…続きを読む
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健康関連食品特集:カテゴリー動向=その他加工食品 差別化戦略が浸透
総合 2019.05.20●スピード感持って 開発競争、今後も継続 その他加工食品では、魚肉ソーセージや缶詰・レトルト食品、食肉加工品などで健康訴求が行われている。売場はまだ未構築だが、機能性表示食品での商品化も順調で、差別化戦略として浸透が進んでいる。冷凍食品やジャムでも…続きを読む
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健康関連食品特集:カテゴリー動向=主食系食品 ロカボ志向など対応
総合 2019.05.20本特集では米飯類(加工米飯含む)や麺類(即席麺含む)、シリアル・パンなど食事での主食に相当する分野を「主食系」に分類する。ロカボ志向などヘルスケア訴求が進む同分野では、女性層・高齢層を中心に幅広い世代で地位を確立。機能性表示食品でも登録数は順調に増加…続きを読む
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健康関連食品特集:注目企業=ユニテックフーズ 希少穀物・未熟果実に着目
総合 2019.05.20●“パワーフード”で差別化支援 ユニテックフーズは世界中の有力原料サプライヤーとのネットワークを生かし、食品メーカーの商品開発を支援する。近年は輸出規制がかかるほど希少なエチオピアの世界最小穀物「テフ」や、特許製法で栄養価を閉じ込めたグリーンバナナ…続きを読む
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健康関連食品特集:注目企業=太陽化学 グアーガム分解物など供給
総合 2019.05.20●独自加工技術が強み 太陽化学は水溶性食物繊維の「グアーガム分解物(製品名=サンファイバー)」をはじめ、茶に多く含まれるアミノ酸の一種「L-テアニン(同=サンテアニン)」、世界が注目する次世代スーパーフードなどを取り扱う。成分をより効率的に吸収でき…続きを読む