菓子秋需戦略特集

菓子 2020.10.26
菓子秋需戦略特集

 菓子が、需要期を迎えた。コロナ禍による新しい生活様式の下、各社商戦に挑む。コロナ禍での菓子の需要がカテゴリーで明暗分かれた。食事代替となる、ビスケット、スナック菓子は、2月以降の巣ごもり需要の増加で、売上げは大幅に伸長した。次いで、ステイホームの長期化に伴うストレス軽減などのニーズもあり、チョコレートの売上げも増加した。いずれも、コロナ禍に伴うスーパーマーケットの好調とコンビニエンスストアの苦戦という小売業態の影響で、大袋が好調でポケット商品が不調となった。さらに、「ステイホーム」で人と人が接触する機会が減少したことで、ガム、錠菓、一部キャンデーなど、息エチケット、仕事中の気分展開などをベネフィットとするカテゴリーは厳しい状況になった。各社、コロナ禍での消費者意識の変化、オケージョンの変化などの調査にいち早く着手したが、こうした調査分析を秋冬期の商品開発に生かすことは間に合わず、既存リソースを活用した、コロナ禍での提案が中心となる。(青柳英明)