包装もち特集

コメ・もち・穀類 2021.10.18
包装もち特集

 成熟市場ともいえる包装もち市場だが、昨年度は内食需要の高まりで久々の活況を見せた。本紙推計の20年度(4~3月)では5~6%増の379億円で着地したとみられる。今年は特需の裏年となり、もちの通年消費定着へ正念場となりそうだ。今春3~5月は、前年急増した反動減が見られたものの、6~9月までは比較的堅調な消費を維持。最需要期の12月単月で年間の6~7割を販売する特殊な包装もち市場。例えば夏の1ヵ月分が12月の1日分といわれるほど夏場の分母は小さいが、それでも堅調な消費動向は明るい材料だ。加えて、一昨年と比較しても需要が底上がった。これからの秋需に向けて、メーカーから新商品や食シーンの提案の復活が相次いでおり、消費拡大に向けて売場が活況を呈する。(山本大介)

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