包装もち特集
成熟市場ともいえる包装もち市場だが、昨年度は内食需要の高まりで久々の活況を見せた。本紙推計の20年度(4~3月)では5~6%増の379億円で着地したとみられる。今年は特需の裏年となり、もちの通年消費定着へ正念場となりそうだ。今春3~5月は、前年急増した反動減が見られたものの、6~9月までは比較的堅調な消費を維持。最需要期の12月単月で年間の6~7割を販売する特殊な包装もち市場。例えば夏の1ヵ月分が12月の1日分といわれるほど夏場の分母は小さいが、それでも堅調な消費動向は明るい材料だ。加えて、一昨年と比較しても需要が底上がった。これからの秋需に向けて、メーカーから新商品や食シーンの提案の復活が相次いでおり、消費拡大に向けて売場が活況を呈する。(山本大介)
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◆包装もち特集:通年消費定着へ正念場 新商品・食提案復活で売場活況へ
コメ・もち・穀類 特集 2021.10.18成熟市場ともいえる包装もち市場だが、昨年度は内食需要の高まりで久々の活況を見せた。本紙推計の20年度(4~3月)では5~6%増の379億円で着地したとみられる。今年は特需の裏年となり、もちの通年消費定着へ正念場となりそうだ。今春3~5月は、前年急増し…続きを読む
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包装もち特集:全国餅工業協同組合 動画やSNS活用し新たな普及事業推進
コメ・もち・穀類 特集 2021.10.18●今年も品質の自主検査 全国餅工業協同組合(全餅工)は、今年5月の理事会で新理事長にサトウ食品の佐藤元社長を選任し、新たな体制で、日本の伝統食品のもち文化と包装もち業界全体の維持・発展を目指している。今年は、対面での普及活動が困難なことから、初めて…続きを読む
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包装もち特集:丸美屋食品工業 専用たれ、モチ需要とともに増大
コメ・もち・穀類 特集 2021.10.18●多彩なメニューで消費促進 丸美屋食品工業はもち専用たれの「おもち亭 おもちとからめて!」を展開し、もち需要の拡大とともに成長している。「ずんだ」「黒みつきなこ」といった多彩なメニューを揃え、もち消費を促進。今12月期業績は過去最高の更新を見込む。…続きを読む
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包装もち特集:サトウ食品 健康軸商品で新市場創出
コメ・もち・穀類 特集 2021.10.18サトウ食品は今秋の新商品として、ハウスの「まもり高める乳酸菌L-137」をもちに初めて配合した「サトウの切り餅乳酸菌プラス」「同まる餅乳酸菌プラス」を9月1日から発売した。もち業界トップ企業として創業以来、製造技術開発で市場をけん引してきたが、新たに…続きを読む
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包装もち特集:越後製菓 満足度高い厚切り投入
コメ・もち・穀類 特集 2021.10.18越後製菓は、新商品「生一番厚切り餅700g」(1045円)を9月13日から発売した。同社従来品比で25%厚さをアップし、コシの強さは1.7倍。厚切りでは「醍醐味350g」を展開し、新商品投入で満足度の高い厚切りタイプの定番化を狙う。今期は前期需要増の…続きを読む
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包装もち特集:うさぎもち 簡便需要へバラエティー化提案
コメ・もち・穀類 特集 2021.10.18うさぎもちの今秋冬は、昨年から販促提案を強化している小・中容量(350~800g)の売上げ拡大を図る。「しゃぶしゃぶ餅」「焼いて食べるあんこ餅」「生かき餅」などの手軽に食べられる簡便性の高い商品が伸びており、小売店でのバラエティー商品定着にも力を入れ…続きを読む
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包装もち特集:たいまつ食品 即食・健康・食シーン柱に 新商品拡充し提案
コメ・もち・穀類 特集 2021.10.18たいまつ食品は、新しい生活様式の変化に合わせて、「お餅屋さんが作ったいなりもち」など、今年ももち・米飯など新商品・リニューアル品28品を8月から順次上市し需要拡大に注力する。今期包装もち売上高で前年比2.6%増の44億円を計画している。 前期は、包…続きを読む
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包装もち特集:マルシン食品 味付けカテゴリーを拡充
コメ・もち・穀類 特集 2021.10.18マルシン食品の前8月期は、全社売上高がほぼ前年並みの30億円で、このうちデザートが前年比2桁伸長し、約3分の2を占める包装もちは値締めにより計画通りだが前年を下回った。今期の包装もちは、昨年に引き続いて、味付けもちを拡売するなどして前年超えを目指す。…続きを読む
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包装もち特集:アイリスフーズ 小容量・簡便型商品伸長
コメ・もち・穀類 特集 2021.10.18アイリスオーヤマグループ、アイリスフーズのもち事業では、独自の低温製法で精米した国内産水稲もち米だけを使用。消費ニーズにきめ細かく対応した商品開発力もあり、14年の参入から毎年拡大してきた。特に前年は、コロナ禍の巣ごもり需要を追い風に、包装もちの手軽…続きを読む
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包装もち特集:前原製粉 「ながモチフィルム」に注力
コメ・もち・穀類 特集 2021.10.18前原製粉の前期売上げは27億9000万円(前年比4.8%増)と巣ごもり需要を取り込み増収で推移した。売上構成は和粉が包装もちをやや上回った。今期(21年3月期)は9000万円減の27億円の見込みだ。 外食向け激減の半面、家庭内での食の機会が大幅に増…続きを読む
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包装もち特集:城北麺工 定番訴求で県産米使用3品堅調
コメ・もち・穀類 特集 2021.10.18城北麺工の前8月期業績は、売上げが14億3000万円で前期を下回った。売上げの7割を占めるもち類が微減、3割の乾麺の落ち込みが響いた。営業方針は、利益確保を第一に定番での訴求を展開し、既存商品で大手と戦いシェアを伸ばすこと。価格競争に参加しないことが…続きを読む