漬物特集
食品需給研究センターによれば、野菜・果実漬物の生産量は、コロナ元年だった20年は前年比4.7%増、21年はコロナ裏年にもかかわらず8月までで同5.1%増と伸長した。市場はこれまで長く安定的に低空飛行が続いていたが、18年以降は伸びが着実になったように見える。コロナ禍の巣ごもり需要で量販店を中心に家庭用に特需があったことは確実だ。ただ、初めての緊急事態宣言が発出される以前の20年1~3月も高水準で推移していたことから、漬物業界が塩分と野菜のカリウム摂取との関係、乳酸発酵の魅力、食物繊維の豊富さなどの地道な啓蒙(けいもう)活動が結実したともいえそうだ。(小島麻由美)
-
◆漬物特集:着実に市場伸びる 業界の啓蒙活動が結実
漬物・佃煮 特集 2021.11.12食品需給研究センターによれば、野菜・果実漬物の生産量は、コロナ元年だった20年は前年比4.7%増、21年はコロナ裏年にもかかわらず8月までで同5.1%増と伸長した。市場はこれまで長く安定的に低空飛行が続いていたが、18年以降は伸びが着実になったように…続きを読む
-
漬物特集:原料事情・海外産原料=原料高に諸経費上昇も 最終製品、一段階値上げ…
漬物・佃煮 特集 2021.11.12ラッキョウ、ニンニクなど漬物の海外産原料が高騰、早急な価格改定が必要だ。海外も日本国内も、運賃、人件費、諸経費の上昇で、最終製品は一段階の値上げになるとみられる。日本向けフレート価格は20年比2、3倍で、この価格に上乗せしなければコンテナの予約が取れ…続きを読む
-
漬物特集:原料事情・タイ産ショウガ=豊作もコスト要因重なる
漬物・佃煮 特集 2021.11.12タイでは天候に恵まれ、4月以降、適切に降雨があり、豊作となった。多い畑では1ライ(1600平方m)当たり5tも収穫できた。21年産原料は安定しているが、日本国内の副資材、諸経費、人件費の高騰などで、前年と同価格での製品提供はできない。 北部のチェン…続きを読む
-
漬物特集:原料事情・中国産ショウガ=価格維持は困難 過去の高騰響く
漬物・佃煮 特集 2021.11.12中国では、石炭高騰による停電、副資材、運賃の高騰など、難しい局面を迎えている。南部では深刻な土地不足、山東省ではショウガ価格が投機で変動するなど不安要素がある。21年度は比較的天候に恵まれ、価格は安定しているが、過去2年間の高騰と、日本の副資材、運賃…続きを読む
-
漬物特集:原料事情・梅=収穫量やや多め メーカー販促、徐々に
漬物・佃煮 特集 2021.11.12昨年、歴史的な凶作に見舞われ、我慢の販売を強いられた紀州梅干し業界。今年は平年作以上の作柄となり、原料事情に予断が許さない状況が続く中で、ようやく一息ついたかっこうだ。 昨年の和歌山県内の梅収穫量は4万1300tで、作柄が悪かった19年と比べても3…続きを読む
-
漬物特集:20年7月~21年6月全国年間売上金額ランキング KSP-POSデ…
漬物・佃煮 特集 2021.11.12◆キムチ需要旺盛もコロナ裏年に 「KSP-POSデータ」から「漬物」を抽出して、20年7月から21年6月までの1年間について、各商品の売上げ金額合計ランキングを示した。 15面には北海道から九州までの約150チェーン、1020店舗の年間売上金額順位を2…続きを読む
-
漬物特集:中間流通トップインタビュー 需要高まりに期待 健康面の価値向上
漬物・佃煮 特集 2021.11.1221年の漬物業界は、家庭向けについてはおおむね好調に推移したが、コロナ元年ほどの躍進ぶりはない。ただ、これまで発酵食品であることを認知していなかった消費者が、あらためて健康面から漬物の価値を見直すようになってきた。キムチは継続的に支持を集めている。カ…続きを読む
-
漬物特集:東京中央漬物・皆川昭弘社長 外食向けに厳しさも
漬物・佃煮 特集 2021.11.12東京中央漬物の21年4月以降の業績は前年並みで推移している。通常の営業活動や例年実施してきた展示会、荷主会総会などの行事が行えない分、経費が減少し利益は確保できそうだ。ただ、営業部門が動けず、細かな打ち合わせをして特売を組むなどができないと売上げは上…続きを読む
-
漬物特集:丸越・野田明孝社長 概念覆す新商品投入
漬物・佃煮 特集 2021.11.12丸越は、漬物グランプリ2021審査委員特別賞を獲得した「はにぃあっぷる」のほか、「キャラナッツ」や「焦がし醤油ばうむ」など、漬物の概念を覆す新商品を続々と投入し、業界に衝撃を与えている。また、国産原料を使った多種多様な既存ラインアップではSNSを駆使…続きを読む
-
漬物特集:堺共同漬物・林野雅史社長 漬け技術で新分野を
漬物・佃煮 特集 2021.11.12大阪・泉州特産の水ナス漬けのトップ企業である堺共同漬物。水ナス漬け販売はコロナ禍特需の反動の中でも堅調で、そのブランド力を生かした多彩な商品開発で「水ナス」カテゴリーの独立を目指す。さらに漬物企業ならではの差別化戦略として、漬け技術を生かした新分野の…続きを読む
-
漬物特集:三栄源エフ・エフ・アイ 赤ダイコン着色料、臭い大幅低減
漬物・佃煮 特集 2021.11.12ショウガ漬けや梅干しの着色に使用される赤ダイコン色素。三栄源エフ・エフ・アイが2019年に上市した赤ダイコンの着色料製剤「アートレッドRD」は、長年の課題だった赤ダイコン色素特有の臭いを大幅に低減し、かつ特徴的な黄みの強い明るい赤色を付与できることか…続きを読む
-
漬物特集:岩下食品「岩下の新生姜」 菓子、食堂、風呂など積極的なコラボ展開
漬物・佃煮 特集 2021.11.12岩下食品は、機能性表示食品「岩下の新生姜」を使用した異業種とのコラボレーションを積極的に展開している。国内外向け菓子卸「種清」のグループ会社のブランド菓子「菓楽」や、丸の内タニタ食堂とカフェ5店舗、首都圏を中心に展開する温浴施設「湯楽の里」「喜楽里」…続きを読む
-
漬物特集:岩下食品、つぼ八とコラボ 肉巻きとサワーがメニューに
漬物・佃煮 特集 2021.11.12岩下食品は、居酒屋チェーン「つぼ八」と提供メニューでコラボレーションした。「好きです岩下の新生姜♪」をキャッチフレーズに、つぼ八の秋冬グランドメニューに「岩下の新生姜肉巻」と「岩下の新生姜サワー」=写真=が登場している。10月1日に北海道エリア92店…続きを読む
-
漬物特集:ピックルスコーポレーション、上期業績は過去最高 2桁伸長の惣菜けん…
漬物・佃煮 特集 2021.11.12ピックルスコーポレーションが10月7日に発表した第2四半期連結売上高(21年3月~同8月)は244億2300万円(前年比0.1%増)となり、営業利益は22億3200万円(同24.8%増)、経常利益は23億0700万円(同24.5%増)、純利益は16億…続きを読む
-
漬物特集:ピックルスコーポレーション、全国でプレゼントキャンペーン実施
漬物・佃煮 特集 2021.11.12ピックルスコーポレーションは、「お家でおいしくご飯!ご飯がススムプレゼントキャンペーン」を12月20日まで全国で実施している。対象商品「ご飯がススムキムチ」「ご飯がススム辛口キムチ」「ご飯がススムカクテキ」に貼付されているキャンペーンシールのシリアル…続きを読む
-
漬物特集:伊勢惣、「発酵あんこ」ブームの兆し 免疫力向上で注目
漬物・佃煮 特集 2021.11.12コロナ禍の影響で健康への意識が高まり、免疫力向上が期待される発酵食品にあらためて注目が集まっている。そうした中、米麹は発酵食品の代表的なキーワードとして、メディアで取り上げられることも多い。 その米麹を使った「発酵あんこ」が今、じわじわと注目されて…続きを読む
-
漬物特集:遠藤食品、「さくら大根」キャラのLINEスタンプ発売
漬物・佃煮 特集 2021.11.12遠藤食品は、駄菓子の定番商品「さくら大根」の包装デザインに使用しているキャラクターのLINEスタンプ2種類=写真=を発売した。「男の子」キャラクターと「女の子」キャラクターがスタンプになった。さくら大根の販促活動の一環として、SNSなどでも拡散・展開…続きを読む
-
漬物特集:三輝、「キムチューブ」など好発進 10年かけて育成へ
漬物・佃煮 特集 2021.11.12三輝が6月に発売した「キムチューブ」=写真(上)=と、7月発売の「陳建一僕の大好きなキムチ」=同(下)=の売れ行きが、関東圏の大手・中堅スーパーマーケットで順調に推移している。2アイテムともSNSでの宣伝・投稿などの取組みを通じて「10年かけて育成し…続きを読む