全国小売流通特集

小売 2022.07.30
全国小売流通特集

 2022年、小売業界は各方面からの急激なコスト増に直面している。それらは国際情勢を背景に唐突に立ち上がった問題のように見えるが、実際には2020年代の課題として想定されていたものが緊迫度を増しただけだ。つまり課題は一過性のものではなく、構造的に対処していく必要がある。一方で家庭内の食シーンに関わる市場は、コロナ禍の行動制限の中で需要が底上げされてきた。反動減は今も続いており、利益の確保は昨年以上に難しくなっている。構造的な長期課題に取り組む必要性と同時に、足元では利益をいかに確保するかの対応に迫られている。(流通グループ)