全国小売流通特集

全国小売流通特集:負担増に備えを 生き残りかけ再編機運

小売 2022.07.30 12442号 25面
ローソンは宅配ニーズに対応してデリバリーサービスを拡大し、5月末時点で3263店舗に導入=写真はローソンでウーバーイーツ配達員に商品を受け渡す店舗スタッフ

ローソンは宅配ニーズに対応してデリバリーサービスを拡大し、5月末時点で3263店舗に導入=写真はローソンでウーバーイーツ配達員に商品を受け渡す店舗スタッフ

ウエルシア薬局は生鮮食品や惣菜を含めた食品を強化した店舗を開発(写真はウエルシアイオンタウン幕張西店)

ウエルシア薬局は生鮮食品や惣菜を含めた食品を強化した店舗を開発(写真はウエルシアイオンタウン幕張西店)

関東で新規出店を加速するコスモス薬品も低コスト運営で低価格を追求(写真はコスモス薬品せんげん台店)

関東で新規出店を加速するコスモス薬品も低コスト運営で低価格を追求(写真はコスモス薬品せんげん台店)

積極的な出店戦略で近畿、中部にも進出する首都圏を営業基盤とするロピア(写真は4月に開店のロピアおおたかの森コトエ店)

積極的な出店戦略で近畿、中部にも進出する首都圏を営業基盤とするロピア(写真は4月に開店のロピアおおたかの森コトエ店)

 いまだ予断を許さない新型コロナウイルスの感染状況、ロシアのウクライナ侵攻、急速に進む円安、原料高に伴う相次ぐ食品の値上げ、電気料金や物流費の上昇など経営環境はコスト増と先行きの不透明化、複雑化が深まっている。その上、人口減少と少子高齢化、オーバーストアと業態間競合を含めコロナ禍前からの問題が残されたままだ。負担増と競合激化の中でコスト競争力が問われ、一層の経営体力が求められる。生き残りに加え、デジタル投資など将来への備えが業界再編の機運をさらに高めそうだ。

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     2022年、小売業界は各方面からの急激なコスト増に直面している。それらは国際情勢を背景に唐突に立ち上がった問題のように見えるが、実際には2020年代の課題として想定されていたものが緊迫度を増しただけだ。つまり課題は一過 […]

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