マヨネーズ・ドレッシング特集2023
春野菜シーズン到来に伴い、マヨネーズ・ドレッシング市場が活発化している。両市場は長年、サラダをはじめとする生活者の野菜摂取に機能、健康的な食生活を支援。両市場で浸透度合いの違いはあるものの、サラダ以外での用途も伸びしろとして健在だ。一方、20年下期からは原料高騰などコスト環境が大きく悪化。さらにマヨネーズは足元での鶏卵相場高騰が直撃し、安定供給継続のための価格改定が今春実施される。両市場ともに23年も価格適正化と健全な規模拡大をいかに両立できるかが重要だが、国内マヨネーズ・ドレッシングは世界的に見ても屈指のラインアップを誇る。参入メーカーの技術力は最高峰にあり、食品屈指の優れた市場価値を武器に活性化を期待したい。(村岡直樹)
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◆マヨネーズ・ドレッシング特集:健康的な食生活を支援 生活者の野菜摂取に機能
調味 2023.02.20●マヨネーズ、鶏卵高騰が直撃 春野菜シーズン到来に伴い、マヨネーズ・ドレッシング市場が活発化している。両市場は長年、サラダをはじめとする生活者の野菜摂取に機能、健康的な食生活を支援。両市場で浸透度合いの違いはあるものの、サラダ以外での用途も伸びしろ…続きを読む
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マヨネーズ・ドレッシング特集:マヨネーズ=対応課題多い一年に
調味 2023.02.20●“笑顔なき規模拡大”の様相 23年の家庭用マヨネーズ(マヨネーズ類含む)市場は、従来までの厳しい原料・コスト環境への対応に加え、足元で発生している鶏卵相場高騰に対する価格適正化(=安定供給の継続)を大前提に、22年に一服化したサラダ以外での活用(…続きを読む
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マヨネーズ・ドレッシング特集:ドレッシング=健康・領域拡大が鍵
調味 2023.02.20●成長確実視も22年は“一服” 23年の家庭用ドレッシングは、22年に減少したサラダメニューの食卓登場頻度回復につながる新サラダメニューの提案や、継続して高まっている健康・免疫志向に対する健康価値訴求、多くの伸びしろを抱えるたれ・ソースなどの汎用性…続きを読む
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マヨネーズ・ドレッシング特集:22年ドレッシング新商品 優秀ヒット賞初の2品…
調味 2023.02.20今シーズンも新商品・リニューアル品が各メーカーから相次いで登場している家庭用ドレッシング。原料環境は引き続き厳しいが、22年は話題となった新商品が数多く発売された。22(令和4)年度の日本食糧新聞社制定「食品ヒット大賞」では、制定以来初となる2品が受…続きを読む
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マヨネーズ・ドレッシング特集:キユーピー 健康訴求タイプを強化
調味 2023.02.20キユーピーはマヨネーズ・ドレッシングともにトップシェアを保有。ドレッシングでは注目の新サラダ「ペイザンヌサラダ」の提案に加え、各アイテムの特長を生かした汎用性提案も推進。一方、鶏卵価格が高騰中のマヨネーズは価格適正化による安定供給・魅力発信とともに、…続きを読む
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マヨネーズ・ドレッシング特集:味の素社 ファンへ情報発信深め
調味 2023.02.20味の素社はレシピ提案、ファンマーケティングを深め、ブランド力を高めている。指名買いを得て、値上げの影響もあるが、大幅な増収で推移。包装前面で伝える「とれたて3日以内の国産新鮮たまごだけを使用」という基本価値を浸透。ほか調味料とともに野菜摂取を促すなど…続きを読む
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マヨネーズ・ドレッシング特集:日清オイリオグループ MCT身近へ商品拡充
調味 2023.02.20日清オイリオグループはドレッシング・マヨネーズ類商品において、主力の「日清ドレッシングダイエット」に加え、「日清アマニ油ドレッシング」などのオメガ3系アイテム、卵不使用のマヨネーズタイプ調味料「日清マヨドレ」など多彩な品揃えを保有する。22年2月から…続きを読む
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マヨネーズ・ドレッシング特集:エスエスケイフーズ 黒トリュフドレに期待
調味 2023.02.20エスエスケイフーズ今期(23年3月期)ここまでの業績は、原燃料高騰を受けた価格転嫁と量拡大で、売上高は前年比2桁増で推移。家庭用はコロナ特需が一巡したことで、売れ行きに落ち着きが見られ、半面、業務用は外出規制の緩和を受け、外食・観光ルートでコロナ禍前…続きを読む
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マヨネーズ・ドレッシング特集:ブルドックソース &Bull-Dog好調
調味 2023.02.20ブルドックソースのドレッシング類などは23年3月期第3四半期で前年比1.4%減。だが、これはコロナ禍の特需があった「お好み焼き材料セット」の落ち込みが大きく、「&Bull-Dog」ブランドのドレッシングは取扱店舗の拡大などにより好調に推移している。 …続きを読む
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マヨネーズ・ドレッシング特集:理研ビタミン 漬け込みメニュー提案
調味 2023.02.20理研ビタミンの「リケンのノンオイル」シリーズは、2022年4~12月は前年を超えており、ドレッシング市場が苦戦する中でも堅調に推移した。その要因は22年2月にリニューアルした「セレクティ」シリーズが前年比2桁増と全体を押し上げた。そのほか、「ノンオイ…続きを読む
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マヨネーズ・ドレッシング特集:ケンコーマヨネーズ マヨ風味調味料に注力
調味 2023.02.20ケンコーマヨネーズは、油価高騰に左右されにくいマヨネーズタイプ調味料の拡販に注力している。併せて、ソース類を中心に小容量化でBtoBtoCを推進。ノンオイルドレッシングも小容量タイプの拡充を図り、1Lに加えて200mlも用意した「ノンオイル薫るトリュ…続きを読む
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マヨネーズ・ドレッシング特集:三栄源エフ・エフ・アイ 簡便・高級ニーズに対応
調味 2023.02.20三栄源エフ・エフ・アイは、分散安定作用を持つ増粘剤製剤「サンアーティスト」シリーズや、少ない添加量でコクや濃厚感を付与する高機能デキストリン「スマートテイスト」で、簡便性や高級感などのニーズに対応した調味料の開発を提案する。 「サンアーティスト」シ…続きを読む
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マヨネーズ・ドレッシング特集:九州メーカー動向 課題は新商品の認知拡大
調味 2023.02.20●原料高など難しいかじ取り 九州地区のドレッシング市場では、多くのメーカーがさまざまな商品を展開しており、競争が激しい。ドレッシングは、利用者層の高齢化が進む基礎調味料(醤油や味噌など)に比べ、消費の裾野は広い。そうした実態もあり、九州でもドレッシ…続きを読む
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マヨネーズ・ドレッシング特集:ピエトロ 長期定番の価値訴求
調味 2023.02.20●シャルドネ使い新商品 ピエトロのドレッシングでの主力商品群は、280mlの定番シリーズ。特にロングセラー「和風しょうゆ」は、国産玉ネギや九州産醤油を使った点、創業当時からの歴史なども添えて、価値訴求を行っている。 「グリーン」では、2022年に…続きを読む
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マヨネーズ・ドレッシング特集:フンドーキン醤油 「和風浪漫」立ち上げ
調味 2023.02.20●420mlの拡販余地大 フンドーキン醤油は今年3月に、新シリーズとして「ドレッシング和風浪漫」(300ml規格)を立ち上げる。ラインアップは3品。 「オリーブ薫る和風ドレッシング」は、完熟オリーブとたまり醤油のうまみに、オリーブオイルの香りを合…続きを読む
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マヨネーズ・ドレッシング特集:チョーコー醤油 オリーブ油入り拡販
調味 2023.02.20●「九州産野菜」伸び堅調 チョーコー醤油は、3月に新商品として「プレミアムドレッシング オリーブオイルwithバジル」を発売する。本場イタリア産エキストラバージンオリーブオイルを使った商品。白ワイン、バルサミコ酢、本醸造薄口醤油などの厳選した原料で…続きを読む
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マヨネーズ・ドレッシング特集:ヤマエ食品工業 「空飛ぶ玉ねぎ」育成
調味 2023.02.20●「宮崎タルタル」も好評 ヤマエ食品工業は、マヨネーズ・ドレッシング市場全体に対して価格改定の影響で数量が落ちつつも売上金額は比較的堅調にあるのではと分析している。 昨年11月に「空飛ぶ玉ねぎ使用ノンオイルドレッシング」を新発売。キャップは、玉ネ…続きを読む
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マヨネーズ・ドレッシング特集:富士甚醤油 主力品に根強い支持
調味 2023.02.20●女性視点のデザインも 富士甚醤油では、価格改定後の家庭用商品の動きをみると、ドレッシング分野においても、販売数量はそれほどの変化がないという。 自慢のロングセラーブランドは、「ゆふいんの森」だ。シリーズ内では、「和風味」と「金ごま焙煎」が、依然…続きを読む
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マヨネーズ・ドレッシング特集:マルヱ醤油 小容量への支持期待
調味 2023.02.20●とん平焼きレシピに注目 マルヱ醤油で、安定的な利用傾向がみられるのが「国産にんじんドレッシング」。180mlという小容量で、ボトル形状が細身の商品。デザインは、食卓でも映えるよう意識した。 原材料にこだわった上質商品と位置付け、ニッチな市場の獲…続きを読む