全国小売流通特集
2022年、小売業界は各方面からの急激なコスト増に直面している。それらは国際情勢を背景に唐突に立ち上がった問題のように見えるが、実際には2020年代の課題として想定されていたものが緊迫度を増しただけだ。つまり課題は一過性のものではなく、構造的に対処していく必要がある。一方で家庭内の食シーンに関わる市場は、コロナ禍の行動制限の中で需要が底上げされてきた。反動減は今も続いており、利益の確保は昨年以上に難しくなっている。構造的な長期課題に取り組む必要性と同時に、足元では利益をいかに確保するかの対応に迫られている。(流通グループ)
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◆全国小売流通特集:求められる「稼ぐ力」 コスト急増の新局面
特集 小売 2022.07.30●構造的対処が必要 2022年、小売業界は各方面からの急激なコスト増に直面している。それらは国際情勢を背景に唐突に立ち上がった問題のように見えるが、実際には2020年代の課題として想定されていたものが緊迫度を増しただけだ。つまり課題は一過性のもので…続きを読む
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全国小売流通特集:巻頭インタビュー=日本チェーンストア協会・三枝富博会長
特集 小売 2022.07.30◆前例なき時代、消費者基点で対応 人材育成が価値生む いまだ続く新型コロナウイルスの流行、ロシアによるウクライナ侵攻、急速に進む円安、エネルギー価格や原材料の上昇による物価高と経営環境は目まぐるしく変わり、先が読めない時代だ。5月20日付で日本チェ…続きを読む
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全国小売流通特集:注目企業=西友 OMOリテーラーへ進化 SM業態・ネットで…
特集 小売 2022.07.30西友は、2025年の目標数値として流通総額9000億円以上(店舗とネット合計)、ネットスーパーの売上げ1000億円以上、営業利益率5%以上を掲げる。食品スーパー(SM)として商品力や販売力を磨き、ネットスーパーやアプリの運用で培うデジタルの活用力と合…続きを読む
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全国小売流通特集:SM・GMS業界動向=売上げ減の中でコスト増加
特集 小売 2022.07.30◆販路拡大・粗利確保目指す スーパー各社の21年度業績は、コロナ初年からの反動減に見舞われた。減収となる企業が半数を超え、営業利益は何十%もの減益となるケースも珍しくない。ただ、21年度もほぼ期を通じてコロナ禍は続き、行動が制約される中で食シーンの…続きを読む
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全国小売流通特集:エリア動向=北海道 道内スーパーは販売苦戦
特集 小売 2022.07.30コロナ下の巣ごもり需要拡大で増収を確保してきた道内スーパー業界だが、感染状況が落ち着きみせる中、外食や中食など食消費の分散化が進み内食を追い風に売上げを伸ばしてきた優位性も徐々に薄らいできている。特にゴールデンウイークを境に状況は一変、前年の反動減も…続きを読む
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全国小売流通特集:エリア動向=東北 存在感増す東北CGC各社
特集 小売 2022.07.30東北CGCメンバー社の中で将来に向けさらに体質強化、連携を深めようとユニバース、ユナイト、ベルジョイス、マークスが活動を開始し、数多くの実績を残し、存在感を増してきている。ユニバースがアークスと経営統合したのが11年10月。10年たち前期売上げが13…続きを読む
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全国小売流通特集:わが社の成長戦略=ヤマザワ・古山利昭社長
特集 小売 2022.07.30ヤマザワは1962(昭和37)年に山形駅前に食品スーパー(SM)第1号店を開店した。その10年前の1952年に東根市にヤマザワ薬局を開店しており、創業70周年となる。同社は100年企業を目指していくこと決意、これからの30年、勝ち残る基盤づくりにあら…続きを読む
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全国小売流通特集:エリア動向=関東 旗艦店がSMの進化示す
特集 小売 2022.07.3022年上期に関東エリアで注目を集めた新店として、ライフコーポレーションのセントラルスクエア恵比寿ガーデンプレイス店とユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH)の食品スーパー事業会社、カスミのBLANDE2店舗(つくば並木店、研究学…続きを読む
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全国小売流通特集:エリア動向=甲信越 進む再編・S&B 勢力図塗り替えへ
特集 小売 2022.07.30長野県、山梨県、新潟県の3県からなる甲信越エリアは、長野県ではトップのツルヤが独走を続ける一方、2位のデリシアがスクラップ・アンド・ビルド(S&B)を展開、山梨県では2大食品スーパー(SM)チェーンが基盤を固める。新潟県では福島県の有力SMリオン・ド…続きを読む
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全国小売流通特集:わが社の成長戦略=アクシアルリテイリング・原和彦社長
特集 小売 2022.07.30アクシアルリテイリングは今年、中長期の視点で「楽しみの種をまく仕込みの年」(原和彦社長)と位置付け、投資も進める。好事例となった長野県安曇野市への出店を含め新商勢圏の開拓や、新たなコンセプトの店舗フォーマットづくりなどに着手。それに伴いセンターの再拡…続きを読む
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全国小売流通特集:エリア動向=東海・北陸 ネットスーパー急成長
パン・シリアル 特集 小売 2022.07.30東海・北陸の主要スーパーの2022年2月期と同年3月期の決算は、コロナ下で急拡大した巣ごもり消費による反動で業績が芳しくない状況だ。ただ、各社はおおむねコロナ前の19年度比では堅調に推移している。加えて、日本スーパーマーケット協会、全国スーパーマーケ…続きを読む
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全国小売流通特集:わが社の成長戦略=ヤマナカ・中野義久社長
調味料 特集 小売 2022.07.30ヤマナカは1922年2月7日創業で今年、100年を迎えた。創業地の名古屋市で、塩干物を扱う小売店から始めた中野家は、戦争や災害をくぐり抜け、よろず屋・チェーンストアへと変化してきた。米国などから学びながら、業態開発へも着手。ショッピングセンター、名古…続きを読む
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全国小売流通特集:エリア動向=近畿 関東からの進出で競争激化
冷凍食品 特集 小売 2022.07.30近畿エリアでは、既存の食品スーパー(SM)の競合に加えて、ドラッグストアをはじめとした異業種による食品取り扱いの拡大、さらに首都圏からの有力SMの進出など、競争環境は激化している。また、少子高齢化が進行し市場縮小傾向が続く中で、業界再編に向けた動きも…続きを読む
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全国小売流通特集:わが社の成長戦略=コノミヤ・芋縄隆史社長
特集 小売 2022.07.30食品スーパー(SM)の既存の競争に加えて、ドラッグストアやディスカウントストアの食品への参入拡大、ネットを中心とした無店舗販売、さらに他エリア(首都圏)からの進出など、近畿の小売業界はし烈な競争となっている。関西・中部の広域でチェーン展開するコノミヤ…続きを読む
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全国小売流通特集:エリア動向=中四国 新規出店・改装続く 競争環境厳しさ変わ…
特集 小売 2022.07.30地域経済の足踏み状態が続いている中国エリアは、山陰や山口ではドラッグストア(DgS)、ディスカウントストア(DS)の新規出店が、広島や岡山でも食品スーパー(SM)の新店や店舗改装が続いている。高齢化、人口減少が著しい四国エリアは、今年はSMの出店は少…続きを読む
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全国小売流通特集:わが社の成長戦略=生協ひろしま・横山弘成理事長
特集 小売 2022.07.30広島県内に約40万人の組合員を抱える生協ひろしま(横山弘成理事長)。新型コロナウイルス感染症の影響で宅配事業を中心とする生協事業があらためて高い評価を得ており、組合員の新規加入や休眠状態だった組合員の復活利用など、厳しい市場環境の中で事業運営を着実に…続きを読む
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全国小売流通特集:エリア動向=九州・沖縄 大型出店には落ち着き
特集 小売 2022.07.30◆支持拡大へ向け各社が奮闘 九州地区の小売業界では、最近もさまざまな動きがあった。DX(デジタルトランスフォーメーション)推進やネットスーパーへの対応、コロナ禍を踏まえた各種の価格施策など、厳しい競争に勝ち抜くため、消費者の支持拡大へ向け、各社が奮…続きを読む
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全国小売流通特集:負担増に備えを 生き残りかけ再編機運
特集 小売 2022.07.30いまだ予断を許さない新型コロナウイルスの感染状況、ロシアのウクライナ侵攻、急速に進む円安、原料高に伴う相次ぐ食品の値上げ、電気料金や物流費の上昇など経営環境はコスト増と先行きの不透明化、複雑化が深まっている。その上、人口減少と少子高齢化、オーバースト…続きを読む
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全国小売流通特集:コンビニエンスストア業界動向=再成長の基盤整備 コスト増加…
特集 小売 2022.07.30◆新価値追求の商品戦略を 22年のコンビニエンスストア(CVS)はウィズコロナに対応して顧客ニーズをつかんだ商品やサービスなど取組みの成果が問われる。本格化する宅配サービスの拡大で新たな顧客接点を広げ、データ活用による客に応じた販売促進、新たな収益…続きを読む
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全国小売流通特集:ドラッグストア業界動向=大型化の流れは継続 フード需要の獲…
特集 小売 2022.07.30◆過去5年で最も高い伸び、総売上高6.3%増 狭小商圏の業態間競争で優位に 日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)の発表によると、2021年度ドラッグストア全体の総売上高は8兆5808億円(前年比6.3%増)に達し、過去5年で最も高い伸び率と…続きを読む