全国片栗粉組合は、片栗粉の加工メーカーとその取引商社などで構成される。東京、中部、関西、西日本の各支部があり、32社の会員が加盟する。各支部長に市場の現状と課題について聞いた。
片栗粉の加工メーカーと、その取引商社などで構成される全国片栗粉組合は、北海道産バレイショでんぷんの安定供給体制の確立と認証マーク普及による品質の向上など、総力を挙げて市場安定化に取り組んでいる。しかしながら2023年から2度の値上げと供給制限、24年…続きを読む
片栗粉市場は、家庭用が新型コロナウイルス発生以降、家庭調理の定着によって堅調に推移している。北海道産の原料不足からメーカーは海外産の販売を増やし、主に業務用を中心に代替販売をしてきたが、依然として北海道産の需要は高い。今後の北海道のでんぷん原料用バレ…続きを読む
不二食品はSNSやホームページを通じたレシピ発信や、好調なEC販売の拡大展開など、調味料用途のさらなる認知拡大に継続して取り組む。 今期も販売は好調だ。昨年はTV番組効果による特需もあり、売上げが大きく伸びた。その後、昨夏に値上げを実施したことで、…続きを読む
日東食品工業の24年8月期昆布茶売上高は、家庭用ルートが堅調に推移し、業務用ルートや土産物ルートなどが回復傾向にあることから前年を上回っての着地となった。業務用ルートは、19年度実績には戻っていないものの、新規開拓や原料としての需要が増加傾向にあるな…続きを読む
昆布茶最大手の玉露園食品工業は1916(大正5)年の創業以来、多岐にわたる市場活性化策を展開している。飲用・料理両用途の活性化を図る事業戦略を着実に遂行しているほか、夏場の飲用需要への対応を視野に入れたアイス昆布茶の提案、YouTubeや各SNSなど…続きを読む
参入メーカーでは需要期を迎え、活性策を本格化している。広がりを見せている料理用途では、時短や栄養価値、おいしさを両立するメニュー提案がさらに進み、飲用向けでも優れたおいしさを訴求している。若者層や海外市場を視野に入れたSNSを生かした新規ユーザーの掘…続きを読む
日本食糧新聞では食品スーパーなどで頻繁に買い物する主婦層を対象に、昆布茶に関する任意の書面・口頭アンケートを不定期に実施し、本特集で結果を発表している。17年から7年ぶりとなる今回は関東・関西地域在住の主婦50人を対象に8月初旬から9月中旬までの間、…続きを読む
昆布茶の原料である昆布の国内生産量は引き続き、低水準が続いている。全道の漁業協同組合で構成される北海道漁業協同組合連合会(北海道ぎょれん)による道産昆布の生産量(供給量)によると23年は1万2245tとなり、過去最低となった22年に続く2番目に低い生…続きを読む
本紙が掲げる昆布茶活性化へ向けた「4輪駆動(飲用・料理用・加工用・輸出用)」の中で、最も伸びしろが多いと推定するのが、海外市場の開拓を含めた輸出用である。おいしさ成分である「UMAMI」は国際的にも認知が高く、増加している訪日外国人によるインバウンド…続きを読む