厚生労働省所管の国立研究開発法人国立循環器病研究センター(国循)は循環器病予防や健康寿命延伸の鍵は減塩と唱え、入院患者だけにとどまらず、退院後、さらには健常者にも“続けられる減塩食”としてかるしお調理法を推奨している。かるしおとは“塩(しお)”を“軽…続きを読む
甘味の増強物質や代替物質の研究や実用化は進んでいる一方、塩味の増強物質や代替物質はほとんど見つかっていない。 その理由の一つに、人体(舌の上)における甘味と塩味の感じ方が異なる点が挙げられる。 甘味は、甘味物質が舌の細胞の表面にある甘味受容体(甘…続きを読む
◇農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門 河合崇行氏 ◆味・香りで物足りなさ底上げ 「満足感」メカニズム解明を 脳卒中や循環器疾患などの健康リスク低減において、減塩は重要な課題の一つであるが、単に塩を減らしただけでは味や香りがぼやけてしまい、…続きを読む
◆「こっそり減塩」増加に期待 食環境整備のサポート必要 日本高血圧学会(JSH)減塩・栄養委員会は長年にわたり、高血圧をはじめとする生活習慣病の予防・改善のための取り組みを展開してきた。おいしい減塩食品をまとめた「JSH減塩食品リスト」は、減塩の必…続きを読む
◇流通業界の取り組み 国分グループ本社は2016年に健康関連ビジネスを司るヘルスケア統括部を設置して以降、減塩カテゴリーの育成強化へ継続的に努めている。近年とりわけ注力しているのが、行政との協業によるヘルスケア支援の取り組みだ。今年は千葉市に続き、…続きを読む
◇流通業界の取り組み アクシアル リテイリングは、「健康」を原信・ナルスの重要な取り組みと位置付け、複数の部門横断型の自社ブランドを展開している。その中で「減塩」をテーマにするのが「だし香る」シリーズだ。「だし香る」を中心にさまざまな部門やブランドが共…続きを読む
キリンホールディングス(HD)は電気の力で減塩食品の塩味やうまみを増強する食器型デバイス「エレキソルト スプーン」を開発、5月から販売を開始した。本品は明治大学の宮下芳明研究室との共同研究によって開発した食器型デバイスで、減塩食品の塩味の感じ方を約1…続きを読む
生活習慣病の予防などに配慮して減塩を志向する消費者が増える中、今春も「減塩」「適塩」をうたう新商品が登場している。減塩食品は、味噌や醤油などの調味料に加えて、チャーハンやラーメン、カレーなどの主食系にもラインアップが広がっている。 店頭では、定番商…続きを読む
農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は健康維持のための機能性弁当として「NARO Style弁当」「NARO Style PLUS MEAL SET」などの開発・提供を進めている。食物繊維やカロテノイド、ポリフェノールなど、機能性成分を含む農産…続きを読む
減塩は、高血圧をはじめさまざまな生活習慣病を予防する上で欠かせない、国民的な健康課題である。厚生労働省の「健康的で持続可能な食環境戦略イニシアチブ」でも減塩は重要な取り組み課題として挙げられている。一方で近年、食塩摂取量に下げ止まりの傾向が見られる。…続きを読む