実りの秋は芋がうまい。特にサツマイモは産地と品種のブランド化で、一押しの芋を持つ女性は多い。一方で、静かな芋ブームになっているのがコンニャク▼通年商品としてスーパーに陳列しているが、旬は冬だ。芋は長期保存が難しく、傷みやすいために産地だけで消費されて…続きを読む
先日、行動経済学についての講演を拝聴する機会を得た▼食品業界を取り巻く環境は、秋冬商品の実需期を迎える中で、新型コロナウイルスのまん延、ロシア・クライナ紛争と依然として終息には至っておらず、原料や副資材をはじめ電気・ガス・ガソリンなどに至るまでが高値…続きを読む
コロナ前、小売各社が注力していた店内の飲食スペースのイートインコーナー。3年前の20年、新型コロナウイルスの感染拡大で一変した▼椅子はテーブルの上に置かれ、コーナー自体が利用できない状況が続いていた。コロナ2年目には催事コーナーや雑貨・日用品など他の…続きを読む
味の素食品研究所エグゼクティブスペシャリストの川崎寛也氏の講演を先日、聴いた。「うま味とだしのサイエンスとデザイン」と題し、Z世代向け減塩料理のインフルエンサーに「おいしさデザイン」の応用を促した▼満足してもらうための素材、調理の組み合わせ、デザイン…続きを読む
京都に約700品目すべてを量り売りするスーパーマーケット「斗々屋」がある。期限が迫った食材は惣菜にして販売するほか、併設のレストランでメニューとして提供する▼こうして食品や資源のロスゼロを目指すのが斗々屋が挑戦し、提案するゼロ・ウェイストスーパーのか…続きを読む
中学生のころから通う長野市の中華料理店Iのあんかけ焼きそば。地元B級グルメを代表する一品で、現在は普通盛り(でも十分な量)税込み570円だが、40年ほど前は300円前後だったような。当時の地元キッズが調子に乗って初めて外食するのは大抵、Iかマックだっ…続きを読む
今年の「敬老の日」は9月18日だった。「敬老の日といえば“9月15日”」の世代にはいまだに違和感がある▼全国で65歳以上の人口は3627万人と総人口の29.1%を占めており、約60年前が6.3%だったことを考えるとかなりの伸び率だ。また、日本人の10…続きを読む
阪神タイガースの18年ぶりのアレ(優勝)で関西は沸き立っている。物心つく前から本人の意思に関係なく、虎の英才教育を受けて育ち洗脳された身としては、18年は長かった▼この間、何度かアレのチャンスはあったが、詰めの甘さで逃してきた。新戦力の加入があったと…続きを読む
1年間で書く記事の量は、約55万字で400字詰め原稿用紙に換算すると1345枚になる。なぜ記事を書くのかと自問して得た答えが、少なくとも自らが担当する製菓・製パン業界の情報をすべてアーカイブし、後世に残したいとの思いだった▼もちろんすべての情報をアー…続きを読む
日本のヒーローは「変身」して強くなる。掛け声や決めポーズとともに姿を変え、新たな力を手に入れる。ウルトラマンや仮面ライダー、キューティーハニーやプリキュアだって、ピンチの時は変身する▼出荷量が減少傾向にある味噌も、時代のニーズに合わせてその姿を変えて…続きを読む