チーズ特集2024
2024.12.182024年度上期のチーズ市場は、家庭用で消費の潮目が再び変わりつつある一方、業務用は引き続き好調な推移となり、消費は総じて回復基調にあるようだ。生活者の財布のひもはますます固くなっており、支出の選択基準は厳しさを増している。(小澤弘教)
マリンフードが独自開発したチーズ代替素材「スティリーノ」の業務用需要が広がっている。業務用に販売する「スティリーノブロック」の売上げは前年比146.0%増、「スティリーノ」配合の「とろ~りとろけるゴーダチーズブレンド」も同103.9%増を達成。チーズ…続きを読む
協同乳業の24年度上期チーズ部門は、金額・物量ともほぼ前年並みで推移した。クリームチーズは計画未達となったが、長野県の特産品とコラボした販促活動を実施するなど、新たな食べ方の提案など、調理用途での訴求を強める。 上期は、家庭用ではカッテージが微減と…続きを読む
宝幸ロルフ事業部の24年度足元の業績は、業務用・家庭用合わせて前年を超えての推移が続いている。下期は、業務用では甘味系アイテムによるチャネル拡大を進めるとともに、家庭用では成長カテゴリーの「チーズドルチェ」や、新機軸商品の「そのまま使えるチーズソース…続きを読む
六甲バターは、既存事業成長戦略の一環としてコア製品となるベビーとデザート6Pの高付加価値化を推進している。ベビーは素材や製法へのこだわりを強めた「プレミアム」シリーズを拡充し、デザート6Pではより上質で本格的な味わいを追求した「まるで、ケーキ屋さんの…続きを読む
明治は24年度下期、屋台骨である「明治北海道十勝」ブランドの訴求を強めるとともに、新商品のデザート系チーズ「サンモレ」の店頭回転率向上に力を入れていく。モッツァレラとデザート系チーズの二つの成長市場への効果的販促活動を推進し、食シーンの幅や新たな価値…続きを読む
森永乳業は下期、モッツァレラの拡大に向けてリアル、デジタル、店頭での活動に力を入れる。調理用途提案が奏功した上期の流れを受け、商品とのタッチポイントをさらに増やし、「リマインド(remind=気付かせる、思い出させる)」効果で消費者の購買意欲を刺激す…続きを読む
雪印メグミルクは24年度下期、次年度に控える創業100周年の記念の年に向けて、チーズ事業拡大で弾みをつけたい考えだ。市場シェアの拡大を達成した上期の勢いを維持しながら、ロングセラーブランド「さけるチーズ」などの継続拡大と、「torochi(トロチ)」…続きを読む
100ヵ国以上の酪農乳業関係の団体・企業や大学教授・研究者などからなる国際酪農比較ネットワーク(IFCN)によると、欧州における生乳産地は東側諸国にシフトが進む可能性がある。 IFCNの長期予測では、英国とEU27ヵ国のうち、2030年までに15ヵ…続きを読む
◇チーズ輸入商社動向 日本マイセラの24年度販売実績は、前年を上回って推移している。引き続き全方位展開戦略を基本方針に、スペシャリティーチーズの価値発信に注力。「コト消費」にフォーカスした売り方・食べ方提案も進める。オーセンティックな欧州産チーズの…続きを読む
◇チーズ輸入商社動向 野澤組は、国際情勢や為替変動の影響を受け、苦戦が続く輸入チーズの消費拡大へ向け、「チーズの良さを伝えて、使う・食べる意識を浸透させる」(宮崎竜範食品部長)ための施策展開を進める。 エントリーアイテムとして、人気の2点アソート…続きを読む