農水省のホームページ「うちの郷土料理」から(画像提供元=鹿児島県)
日本各地で、その内容に特色が表れる「雑煮」。だしの素材や味、中に入れる具材、もちの形状、もちを焼くのかどうかなど、地域によってさまざま。正月の三が日に雑煮を食べる風習は室町時代に武家の間で祝い膳として出され、そこから庶民に広まったという説がある。
鹿児島県の薩摩地域では、椀(わん)からはみ出るほど大きなエビが乗った「さつまえび雑煮」が知られる。「さつまえび雑煮」が作られるのは、鎌倉時代から江戸時代末まで続いた大名の島津家が「えび雑煮」を食べていて、