野菜・野菜加工特集

野菜・野菜加工特集:野菜摂取量増加へ業界挙げ 食べ方訴求やメニュー提案商品

農産加工 2021.09.08 12289号 07面
地元野菜を多く使用した無印良品イオンモール堺北花田店「cafeMUJI」のランチ

地元野菜を多く使用した無印良品イオンモール堺北花田店「cafeMUJI」のランチ

TVでも取り上げられ話題を呼んだ同店で販売中の「不揃いアスパラのアヒージョ」

TVでも取り上げられ話題を呼んだ同店で販売中の「不揃いアスパラのアヒージョ」

 食物繊維やビタミン・ミネラル、フィトケミカルの優れた供給源である野菜・果物は、感染症リスクの低下に役立つという、研究結果が報告されていることもあり、野菜を食べることで健康によい影響を及ぼすことについて認知されてきている。それだけに、自らの野菜摂取量を「不足しているのでは」と感じ、「もっと野菜を食べなくては」と、多くの人が思っている。日本人の野菜摂取量が減少を続けている実態が表れている。

 ハーブ類や新顔野菜などは、外食需要の落ち込みで逆風が吹くが、旺盛な巣ごもり需要による家庭調理に新ジャンルのメニューが加えられていることが救いとなっている。さらに、SDGsの取組みが広がり、生産者や農地を守り、持続可能性を追求する上でも、日本人はもっと野菜を食べる必要がある。

 このように、野菜とその加工品のビジネスチャンスは多様な分野に広がってきた。だが目標は「日本人にもっと野菜を食べてもらう」ことに尽きる。そこで、川上の農業分野からJA、種苗メーカー、カット野菜メーカー、流通まで、食べ方やメニュー提案型商品の発売と、これをいかに訴求するかの両輪で、取組みを進めている。

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