全国味噌特集

全国味噌特集:輸出=量・金額ともに好調 19年も過去最高を更新か

味噌・醤油 2019.09.18 11941号 07面

財務省が発表した貿易統計によると、19年上半期(1~6月)の累計輸出量は9199t(前年比9.4%増)で、前年から787t増えた。輸出金額は19億1275万円(同8.5%増)だった。輸出量は右肩上がりで伸びており、海外でも日本発の伝統的な発酵調味料として「MISO」の認知度は高い。19年は通期で輸出量・金額ともに過去最高を更新することが有力視される。

18年の味噌の総輸出量は1万7009t(前年比6.2%増)、輸出金額は約35億1800万円(同5.5%増)だった。輸出上位相手国・地域は米国が首位。2位以下は韓国、中国、タイ、台湾とアジア勢が続く。6位以降はカナダ、オーストラリア、フランス、英国の順だった。

19年上半期における輸出上位相手国・地域は、米国が2414t(同0.9%減)でトップ。出荷量は前年同期を下回ったが、日本食レストランの数は増加傾向にあるため今後も味噌の輸出は増えそうだ。2位にはタイが916t(同63.3%増)でランクイン。近年味噌の輸出が急増している注目の国だ。韓国は788t(同13.1%増)で3位、中国が596t(同3.6%減)で4位だった。カナダは512t(同17.4%増)で5位、台湾は449t(同0.9%増)で6位だった。

7位は英国の405t(同28.6%増)、8位はフランスの344t(同10.2%減)。欧米でも味噌人気は高く、料理の隠し味としてだけではなく味噌汁需要も高まっているという。

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