全国味噌特集

全国味噌特集:トレンド=求められる簡便性 液体・粉末・調理味噌など

味噌・醤油 2019.09.18 11941号 07面

味噌・即席味噌汁業界では、よりおいしく簡便で使いやすいアイテムが求められている。味噌では液状味噌やパウダー味噌に加え、そのまま使える調理味噌など利便性の高いアイテムが次々に店頭化。個食ニーズに対応する即席味噌汁への需要も高まっている。

味噌は「無添加味噌」の拡大が一段落し、メディア報道の影響で「赤味噌(豆味噌)」への人気が集中した。「だし入り味噌」へのニーズも底堅い。

店頭ではマルコメの「液みそ」やマルサンアイの「鮮度みそ」シリーズなどが「液状味噌」のカテゴリーを確立した。家庭での時短調理に貢献するアイテムで、味噌汁や味噌料理の味付けなどに利用できる。

マルコメの「オーガニックみそパウダー」や「料亭の味 フリーズドライ 顆粒みそ」、神州一味噌の「パパッと味噌パウダー」など粉末・顆粒状の味噌も認知を高めている。こちらもさまざまな料理に使える優れもの。レシピ提案などで液状味噌とは異なる使い勝手の良さが広まれば、市場はまだまだ拡大するだろう。今後は利便性の観点からイチビキの「献立いろいろみそ」、ナカモの「つけてみそかけてみそ」などの調理味噌にも注目が集まりそうだ。

即席味噌汁では個食ニーズに対応したフリーズドライ(FD)商品の売れ行きが好調だ。アマノフーズブランドを展開するアサヒグループ食品や永谷園、マルコメなどの商品が人気だ。FD加工した味噌と具材がそのままカップに入ったハナマルキの「スグ旨カップみそ汁」は、無駄なゴミを出さない環境面からも評価が高い。

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