全国味噌特集2025

24年の味噌市場は、食品全体の価格改定や市場縮小の影響を受け前年を下回って推移した。特に主原料の一つである原料米穀の調達難と価格上昇に、各メーカーは苦戦している。(志賀愛美)
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◆全国味噌特集:差別化で価値訴求 海外に活路見いだす
調味料 特集 2025.03.2624年の味噌市場は、食品全体の価格改定や市場縮小の影響を受け前年を下回って推移した。特に主原料の一つである原料米穀の調達難と価格上昇に、各メーカーは苦戦している。原材料のほか、包装資材や物流費、為替の影響もあり、各社は度々の価格改定を重ねるが、コスト…続きを読む
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全国味噌特集:出荷=24年 縮小の流れ変わらず
調味料 特集 2025.03.26全国46組合781社が加盟する全国味噌工業協同組合連合会(全味工連)の調べによると、24年通期(1~12月)の味噌出荷量は35万5885tと前年比2.6%減だった。出荷量の推移を見ると、12~19年までは前年から1000~5000tずつ減少していたが…続きを読む
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全国味噌特集:輸出=前年比15.8%伸長 米国が4分の1
調味料 特集 2025.03.26財務省が発表した貿易統計によると、24年通期の輸出量は2万3497tで前年比15.8%増と大きく伸長した。金額ベースでは63億1265万円と前年比24.6%の増加。過去最高額に達したもよう。 輸出上位国のうち、トップの米国は6183tと前年比24.…続きを読む
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全国味噌特集:原料大豆=大豆は高値安定
調味料 特集 2025.03.26シカゴ大豆相場は引き続き高止まり傾向にある。現在の価格は安定しているものの、非遺伝子組み換え(Non-GMO)大豆のプレミアム価格上昇から海外産大豆と国産大豆との価格差が縮小。米国農務省の調べでは、24年度の非GMO大豆分別価格は国産大豆の入札取引価…続きを読む
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全国味噌特集:原料米穀=コメ高騰に苦慮
調味料 特集 2025.03.26食品需給研究センターによると、24年の味噌生産量45万6487tのうち米味噌は39万4048tと全体の約8割以上を占める。もう一つの主原料である米穀について、味噌業界では原料米(加工用米・特定米穀)の不足と高騰を23年秋から懸念していた。水不足や高温…続きを読む
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全国味噌特集:発酵バレーNAGANO 世界へ味噌など発信
調味料 特集 2025.03.26全国の味噌実出荷量で6割近いシェアを誇る長野県。食の多様化や市場規模の縮小で消費の停滞が続く中、味噌など発酵食品を手掛ける八つの団体・企業が業界の垣根を越えて23年、コンソーシアム(共同事業体)「発酵バレーNAGANO」を立ち上げた。発酵食品の魅力を…続きを読む
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全国味噌特集:2025春夏新商品 有機・麹・即席など多彩
調味料 特集 2025.03.26今年も大手メーカーを中心に春夏向けの新商品が出揃った。味噌カテゴリーでは、有機大豆を使用した商品や製造技術を生かした麹商品、即席味噌汁などが多数登場した。(志賀愛美) 業界最大手のマルコメはグループ会社の強みを生かした商品を今年も多数展開する。即席…続きを読む
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全国味噌特集:FOODEX2025 「MISO」海外へPR
調味料 特集 2025.03.26味噌は醤油とともに発酵調味料として輸出重点品目に選定され、現在、「MISO」として海外でも認知されつつある。11~14日に東京ビッグサイトで開催された第50回「FOODEX2025」の海外パビリオン出展会場で、国内外に向け発酵調味料・味噌が紹介された…続きを読む
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全国味噌特集:24年通期(1~12月)POSデータ分析 各社の主力伸び顕著
調味料 特集 2025.03.26日本食糧新聞社が代理販売するPOSデータ(KSP-SPが独自に集計した全国約1000店舗から構成されたデータ)を分析し、24年1~12月における味噌売上げランキングを作成した。24年は食品全般が値上げを実施。味噌カテゴリーも売上金額は伸長したものの、…続きを読む
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全国味噌特集:北海道地区=根強い国産・道産原料志向
調味料 特集 2025.03.262024年1~12月の北海道内味噌出荷数量(北海道味噌醤油工業協同組合調べ)は1万8191t(前年比3.9%減)、仕込み数量は1万8142t(同2.5%減)となった。北海道味噌は、気候が冷涼なので長期の熟成と切り返しを要するため、辛口の米味噌、麹歩合…続きを読む
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全国味噌特集:関東地区=需要に応える多様な展開
調味料 特集 2025.03.26関東首都圏の味噌売場には全国の有力メーカーの定番アイテムが棚に並ぶ。依然650gや800gの商品が存在感を示す一方、液味噌や小カップのような簡便性や単身世帯に訴求した商品も多い。酢味噌やもろみ味噌、田楽味噌といった調理味噌にも根強いニーズがうかがえる…続きを読む
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全国味噌特集:長野地区=新たな価値の創出を急ぐ
調味料 特集 2025.03.26「信州味噌」の地元、長野県はトップメーカーから小規模な蔵まで、100近い製造業者が軒を連ねる味噌の一大産地だ。全国出荷量における県のシェアは、約58%に及ぶ。全国味噌工業協同組合連合会(全味)がまとめた県の24年味噌実出荷量は2万1421tで、前年を…続きを読む
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全国味噌特集:長野地区=マルコメ 「糀美人」が好調シェアアップへ
調味料 特集 2025.03.26味噌のトップメーカー、マルコメは「プラス糀 生みそ糀美人」シリーズが好調だ。ラインアップはレギュラータイプと赤系の「熟甘」、こし味噌の「なめらか」の3アイテムで、24年10月~25年2月(以下同)のシリーズ売上高は前年同期を13.3%上回った。「『糀…続きを読む
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全国味噌特集:長野地区=ひかり味噌 有機・国産・減塩付加価値品伸び
調味料 特集 2025.03.26ひかり味噌は、味噌4本柱に定める円熟、有機、国産、減塩の付加価値型商品全体が順調に推移している。特に「CRAFT MISO 生糀」が他商品を上回る勢いで伸長。減塩や健康で訴求するのではなく、「そのままおいしい」をコンセプトに、味噌初心者でも気軽に使え…続きを読む
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全国味噌特集:長野地区=竹屋 家庭用立て直し提案強化目指す
調味料 特集 2025.03.26「タケヤみそ」を展開する竹屋は、22~23年にかけて「特醸みそ」「塩ひかえめ」「名人のみそ」の主力3品をリニューアルした。「具体的な効果は、まだ出ていない」と藤森伝太社長。小売の棚で大手の寡占化が進む中、「家庭用味噌の立て直しは急務で、今しかない段階…続きを読む
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全国味噌特集:長野地区=マルマン 信頼の「国産生」 新たな柱に育成
調味料 特集 2025.03.26マルマンは、好調な国産原料の「国産生」シリーズを新たな柱に育てている。林隆仁社長は、「『国産』に対する消費者の信頼は厚く、旗艦商品の『無添加生みそ』との二枚看板に」と意気込む。 「国産生」は国産大豆、国産米、国産塩を100%使用した非加熱タイプの生…続きを読む
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全国味噌特集:長野地区=マルモ青木味噌醤油醸造場 主力「善光寺平」全国で販路…
調味料 特集 2025.03.26「非加熱で酵母菌が生きている、本来の生味噌」を追求する、マルモ青木味噌醤油醸造場。ロングセラーの巾着袋タイプとカップ容器で展開する主力の「善光寺平」シリーズは全国で販路拡大が進んでおり、今春夏期も提案強化に取り組む。 コスト環境の悪化を受け、4月に…続きを読む
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全国味噌特集:長野地区=上高地みそ 郷土食の「鉄火なす」で挽回へ
調味料 特集 2025.03.26調理味噌や味噌加工品に軸足を置く、上高地みそ。秋冬商戦の柱、鍋つゆ製品は、昨秋の異常な高温続きで立ち上がりが悪く、生鮮野菜の高騰もあって売れ行きは停滞した。今春夏期は、家庭用の新商品「鉄火なすのみそ」を発売。挽回を目指す。 「鉄火なす」は長野県の郷…続きを読む
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全国味噌特集:関西地区=苦境打開の施策打ち出す
調味料 特集 2025.03.26関西各地域の2024年味噌実出荷量(全国味噌工業協同組合連合会調べ)は、京都5087t(前年比1.0%増)、大阪565t(同3.7%減)、兵庫823t(同7.8%増)、奈良58t(6.6%増)、紀州216t(同1.4%減)、和歌山84t(4.5%減)…続きを読む
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全国味噌特集:四国地区=独自商品で市場活性化へ
調味料 特集 2025.03.26四国4県の24年出荷量(全国味噌工業協同組合連合会調べ)は、徳島県5986t(前年比7.3%減)、愛媛県1039t(同1.4%減)、香川県351t(同4.9%減)、高知県12t(前年並み)で、全体的に減少傾向。新たな需要創出に向けて各社施策を模索する…続きを読む
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全国味噌特集:長野地区=竹屋 家庭用立て直し提案強化目指す
調味料 特集 2025.03.26「タケヤみそ」を展開する竹屋は、22~23年にかけて「特醸みそ」「塩ひかえめ」「名人のみそ」の主力3品をリニューアルした。「具体的な効果は、まだ出ていない」と藤森伝太社長。小売の棚で大手の寡占化が進む中、「家庭用味噌の立て直しは急務で、今しかない段階…続きを読む