本格焼酎特集2025

本格焼酎業界全体を見渡すと、主要飲用層の高齢化により、これまでの主力ブランドで厳しい状況が目立つ。一方で看板商品は、各社にとってボリュームゾーン。今の利用者をいかに守るか。各社にとって課題の一つだ。(大屋良太)
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◆本格焼酎特集:香り系で市場を活性化 飲み方提案も新たな糸口に
酒類 特集 2025.05.09本格焼酎業界全体を見渡すと、主要飲用層の高齢化により、これまでの主力ブランドで厳しい状況が目立つ。一方で看板商品は、各社にとってボリュームゾーン。今の利用者をいかに守るか。各社にとって課題の一つだ。ただ、守りだけがすべてではない。新しい飲み方の提案、…続きを読む
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本格焼酎特集:原料別構成比は「麦」が首位に
酒類 特集 2025.05.09日本酒造組合中央会がまとめた24年(1~12月)の本格焼酎課税移出数量は、34万0576klとなり前年の35万5370klと比べ4.2%減だった。原料別で見ると「芋」が14万6187kl(構成比42.9%)で前年比5.3%減。「麦」は14万9086k…続きを読む
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本格焼酎特集:原料別動向=麦 新商品開発傾向続くか
酒類 特集 2025.05.09麦製焼酎の24年実績は14万9086kl(構成比43.8%)となり、前年の15万3416klに比べて2.8%減。全体として、前年に比べて減少幅は小さくなった。原料別構成比では首位だった芋を抜きトップに躍り出た。主産地で見ると大分県が7万8806kl、…続きを読む
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本格焼酎特集:原料別動向=芋 香り系商品が特に反響
酒類 特集 2025.05.09芋製焼酎の24年課税移出数量は、14万6187kl(構成比42.9%)で前年の15万4434klに比べて5.3%減となった。前年に引き続き減少幅は大きく、原料別構成比では2位となった。シェアの高い県別で見ると、宮崎県が5.2%減(8万5234kl)、…続きを読む
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本格焼酎特集:原料別動向=コメ 樽貯蔵商品、国際品評会で実績
酒類 特集 2025.05.09コメ製焼酎の24年課税移出数量は2万9093kl(構成比8.5%)。前年の2万9690klと比べて2.0%減となった。最大産地である熊本では、1万0188klとほぼ前年並みを維持した。他の主産地を見ると鹿児島も1195klと同じく前年並みに。福岡は1…続きを読む
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本格焼酎特集:原料別動向=そば 和食人気を後押しに
酒類 特集 2025.05.09そば焼酎の24年実績は、5374kl(構成比1.6%)で前年比12.7%減となった。主産地別で見ると宮崎県が同11.4%減の3892kl、福岡県は同16.5%減で1269klだった。福岡県は前年に引き続き減少幅が大きく、減少傾向が顕著になっている。 …続きを読む
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本格焼酎特集:原料別動向=その他 黒糖焼酎で高校生が探究活動
酒類 特集 2025.05.09主要4原料以外の酒かす、ごま、黒糖などを原料とする本格焼酎は、24年実績で前年の1万1673klに対し前年比7.2%減の1万0836kl(構成比3.2%)となった。 黒糖焼酎は今年3月、若い世代が関わる行事で取り上げられた。それが、「高校生サミット…続きを読む
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本格焼酎特集:霧島酒造 「KIRISHIMA」女性・若者に人気
酒類 特集 2025.05.09霧島酒造は、酒類市場について適正飲酒の広がりやアルコール離れといった動きがある中、手に取りやすく度数も抑えられたRTDが勢いづく一方で、焼酎はもとの度数が高いために敬遠されがちで、割り材の準備など新規飲用層のハードルは高くなっているとみる。 そのよ…続きを読む
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本格焼酎特集:三和酒類 国内もカクテル用途を
酒類 特集 2025.05.09三和酒類は、本格焼酎市場全体が若干麦焼酎へシフトしている点に注目する。他原料事情の影響のみによるものか、嗜好(しこう)が麦焼酎へきているのかについては、注意深く見ていく必要があるととらえる。 商品別では、アルコール度数20度への利用移行がみてとれる…続きを読む
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本格焼酎特集:薩摩酒造 「彩響」鹿児島でも堅調
酒類 特集 2025.05.09薩摩酒造では、本格焼酎市場全体が厳しい中、主力ブランド「さつま白波」「黒白波」では、ロイヤル飲用層を守る取り組みを行っている。「神の河」は、ホワイトオーク樽に3年以上貯蔵した長期貯蔵麦焼酎。同品に関しては引き続き、他社貯蔵焼酎との差別化を強化していく…続きを読む
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本格焼酎特集:雲海酒造 低アル・RTDで拡販
酒類 特集 2025.05.09雲海酒造は、酒類市場の動向についてハイボールやRTDなどが好調で焼酎消費量が年々減少傾向な中、インバウンド需要や外食需要回復の波にどれだけ乗れるかが重要なポイントだとみる。高価値商材の提案強化により新たな顧客を獲得し、ブランド価値構築にも注力する必要…続きを読む
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本格焼酎特集:宝酒造 「ISAINA缶」ソーダ割りを強化
酒類 特集 2025.05.09宝酒造の24年4月~25年3月における本格焼酎の販売数量は、4130kl(前年比4%減)となった。飲み方によって香りが変わる新感覚の“異才”な芋焼酎で、ソーダ割りではフルーティーな香りが楽しめる「ISAINA」と、芋と芋麹だけで造る“芋100%”を強…続きを読む
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本格焼酎特集:高橋酒造 「白岳KAORU」飲用体験を創出
酒類 特集 2025.05.09高橋酒造は本格焼酎市場について引き続き、香り系焼酎トレンドが拡大するとして一層発信を強化し、選んでもらえるブランドを作る必要があるとみている。原料に関しては、国産米高騰などの変化がある中、今後も価格動向を注視していく。 「白岳KAORU」は、同社が…続きを読む
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本格焼酎特集:浜田酒造 香り系麦第2弾も好評
酒類 特集 2025.05.09浜田酒造では今年、金山蔵が20周年を迎えた。あらためて金山跡地という特性を生かし、金山蔵のコンセプトを磨き直したい考えだ。 今注力して育成するのが、ボタニカル系麦焼酎「CHILL GREEN」ブランド。20代女性が開発メーン担当者の一人だ。“焼酎を…続きを読む
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本格焼酎特集:本坊酒造 国際酒類品評会で3年連続企業表彰
酒類 特集 2025.05.09本坊酒造は芋焼酎市場について、サツマイモ基腐病の影響は抵抗力が強い新品種「みちしずく」の栽培面積が拡大し、今後の原料確保に一定のめどがついたととらえる。同社でも、昨年の製造量はプラスで着地した。 酒類品評会関連では、「ISC(インターナショナル・ス…続きを読む
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本格焼酎特集:小正醸造 麻婆豆腐との相性訴求
酒類 特集 2025.05.09小正醸造では、毎年出している「メローコヅル 嘉之助カスクフィニッシュ」が今年で4年目を迎えた。直近の2025版も受注は堅調。市場に根付いてきた印象があるという。 最近注力するのが、麻婆豆腐とのペアリングだ。「黄猿」と「蔵の師魂 The Orange…続きを読む
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本格焼酎特集:紅乙女酒造 韓国向け輸出、伸び顕著
酒類 特集 2025.05.09紅乙女酒造は酒類の市場傾向として、忘年会日程がかつてに比べ、12月3週目に集中するようになった点を挙げる。数自体も少なくなっている分、年末の風景は昔と様変わりした印象だという。商品では主力ブランドが厳しい分、香り系含め、新しい商品を打ち出す動きが各社…続きを読む
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本格焼酎特集:オエノンホールディングス ユーザー若返りへ拡売
酒類 特集 2025.05.09オエノンホールディングス(HD)はロングセラー商品の「博多の華 麦1.8L入り」をはじめ、高付加価値商品の「同三年貯蔵」や国産大麦にこだわった「THEシリーズ」「樽熟成系パック」の販売に引き続き注力する。香りに特化した「CANBASY」をはじめ、ユー…続きを読む
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本格焼酎特集:日本酒造組合中央会、定番カクテルを考案 国内外でバー需要開拓
酒類 特集 2025.05.09全国約1600の酒類メーカーが所属する日本酒造組合中央会は25年、本格焼酎・泡盛を使ったカクテルをさらに浸透させる。バーテンダーの団体と組み、本格焼酎・泡盛を使った定番カクテルを考案。カクテルレシピは業界内で共有し、誰でも使えるようにする。大阪・関西…続きを読む
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本格焼酎特集:壱岐の蔵酒造「IKINOCRAFT GIN」 地元農産物を使用
酒類 特集 2025.05.09壱岐焼酎は、米麹3分の1、麦3分の2という独特の製法で作られた焼酎だ。壱岐酒造協同組合には現在、七つの蔵が所属。そのうちの1社である壱岐の蔵酒造を紹介する。 壱岐の蔵酒造では、伝統的な焼酎造りを行う一方、貯蔵や酵母、配合を変えることで個性を生み出し…続きを読む