なめ茸・山菜加工特集

2019.11.01
なめ茸・山菜加工特集

 「ご飯のお供」として半世紀にわたって親しまれている、なめ茸。レギュラーの瓶詰製品に加え、ソフトボトルタイプが普及し始め、食の多様化や「コメ離れ」で地盤沈下する需要基盤に新たな消費シーンを作り始めている。一方、カテゴリー市場全体に目を向けると、廉価な中国産がシェアを伸ばすなど販売単価の下落があらためて浮き彫りに。なめ茸の認知度は若年層を中心に低下し、課題も山積している。昭和、平成と家庭の食卓に一定のポジションを築いてきた定番が迎えた、令和の新時代。変わる消費環境、変わらぬ廉価体質に難しいかじ取りを迫られながら、業界はハードとソフト両面で時流を捉える価値の創造にトライしている。(長野支局長=西澤貴寛)