なめ茸・山菜加工特集
「ご飯のお供」として半世紀にわたって親しまれている、なめ茸。レギュラーの瓶詰製品に加え、ソフトボトルタイプが普及し始め、食の多様化や「コメ離れ」で地盤沈下する需要基盤に新たな消費シーンを作り始めている。一方、カテゴリー市場全体に目を向けると、廉価な中国産がシェアを伸ばすなど販売単価の下落があらためて浮き彫りに。なめ茸の認知度は若年層を中心に低下し、課題も山積している。昭和、平成と家庭の食卓に一定のポジションを築いてきた定番が迎えた、令和の新時代。変わる消費環境、変わらぬ廉価体質に難しいかじ取りを迫られながら、業界はハードとソフト両面で時流を捉える価値の創造にトライしている。(長野支局長=西澤貴寛)
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◆なめ茸・山菜加工特集:ハード&ソフトで新たな価値創造
漬物・佃煮 特集 2019.11.01「ご飯のお供」として半世紀にわたって親しまれている、なめ茸。レギュラーの瓶詰製品に加え、ソフトボトルタイプが普及し始め、食の多様化や「コメ離れ」で地盤沈下する需要基盤に新たな消費シーンを作り始めている。一方、カテゴリー市場全体に目を向けると、廉価な中国…続きを読む
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なめ茸・山菜加工特集:定着進むボトルタイプ 脱「ご飯のお供」
漬物・佃煮 特集 2019.11.01●多彩メニューの訴求が鍵 小ぶりな偏平型のガラス瓶。「なめ茸といえば、まずこの形を思い浮かべる消費者は多い」(ナガノトマト・井垣孝夫社長)。形の由来は定かでないが、現在はほぼ、なめ茸用に特化されたこの容器を、メーカー各社はいずれも定番品に採用している。…続きを読む
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なめ茸・山菜加工特集:なめ茸18年度製造量は9%増 「普及品回帰」鮮明に
漬物・佃煮 特集 2019.11.01なめ茸の主なメーカーは長野県に集中し、全国シェアのほとんどを県内各社で占めている。長野県缶詰協会のまとめによると、県内主要6社の18年4月~19年3月期なめ茸製品製造量は83万1340ケース(容量、入り数などが異なる製品を1ケースで延べ集計した参考値…続きを読む
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なめ茸・山菜加工特集:テーブルランド 中国産伸長、「きのこ三昧」も好調
漬物・佃煮 特集 2019.11.01今年1月、丸善食品工業から販売会社として独立したテーブルランド。トップシェアを誇るなめ茸カテゴリーの4~9月期売上げは、前年比で2桁近い伸びで推移し、中国産の伸長が大きくけん引している。 今春発売した「きのこ三昧」も、「想定を上回る好調」(営業部)…続きを読む
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なめ茸・山菜加工特集:ナガノトマト ボトルタイプ17%増
漬物・佃煮 特集 2019.11.01ナガノトマトの1~9月期なめ茸カテゴリーは、好調なボトルタイプがけん引。全体の売上高は前年比1%アップだが、ボトルタイプは17%増と大きく伸びた。特に、家庭用の市場定着が追い風となっている。 12年9月から展開するスティックポーションタイプも、市販…続きを読む
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なめ茸・山菜加工特集:長野興農 新ブランド戦略を計画
漬物・佃煮 特集 2019.11.01「ふるさとのなめ茸」シリーズで、なめ茸をNB展開する長野興農。今年4月、地元の長野県産、国産原料を訴求するカテゴリー横断の新自社ブランド「Grin a Grin(グリンアグリン)」を立ち上げたことから、なめ茸関連も同ブランドへのリニューアルを計画して…続きを読む
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なめ茸・山菜加工特集:信濃産業 デフレ強まりに懸念
漬物・佃煮 特集 2019.11.01「消費税の引き上げもあり、デフレ基調の強まりを懸念している」と信濃産業の望月誠一社長。なめ茸カテゴリーの売上げも、中国産との価格競争などで前年をやや下回って推移しているが、10月以降は持ち直している。 同社は国内最大のエノキ茸産地、長野県中野市が拠…続きを読む