酒類流通の未来を探る
●新手に期待
酒もウィズコロナの時代へ–。世紀のビッグイベント、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会と段階的酒税改正スタートの年だったはずの20年。予期せぬ新型コロナウイルスの感染拡大で、誰も想像しなかった事態のまま上半期が過ぎた。
業務用は壊滅的な打撃を受け、多くの料飲店はいまだに先が見えない状態を続けている。一部家庭用を除けば、メーカー、卸、業務用酒販店といった酒の流通に関わる多くの業態が厳しさの中にある。
100年に一度ともいわれる危機だが、社会の動きに合わせ、夏場に向け業務用も少しずつ本格的な再開への動きを始めている。根本的な解決策が見えない中だが、“新しい生活様式”に合わせた新たな酒の日常世界を創造していくしかない。
オンライン飲み会の浸透、巣ごもりによる家飲みや宅配の一般化など、従来それほど注目されてこなかった事柄に光が当たり広がりを見せるなど、着実な変化や進化の芽も見える。この数ヵ月間に得た知見を蓄積し、それぞれの立場で魅力的な提案を実践し続けていくことが肝要だろう。
未曽有の20年のここまでと現状、酒類市場が未来に向かうためのヒントを探る。(丸山正和)
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◆酒類流通の未来を探る:酒の“新たな日常”つくろう 「ウィズコロナ」へ力結集
酒類 2020.07.18●新手に期待 酒もウィズコロナの時代へ--。世紀のビッグイベント、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会と段階的酒税改正スタートの年だったはずの20年。予期せぬ新型コロナウイルスの感染拡大で、誰も想像しなかった事態のまま上半期が過ぎた。 …続きを読む
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酒類流通の未来を探る:イオンリカー・神戸一明社長 嗜好の多様化に応える
酒類 2020.07.18◇巻頭インタビュー お客さま視点で売場編集 イオンリカーは、イオンリテール店頭をはじめ、首都圏に展開する専門店やネット通販など、家庭用市場で多角的な顧客接点を持つ。グループの調達力を駆使したワインは同社を特徴付ける専門領域だが、それにとどまらず洋酒…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:コロナ禍、業務用大打撃も家庭用が伸長
酒類 2020.07.18「誰も経験したことがない」「先が見えない」--と、酒類業界関係者が口を揃える。国を挙げて東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会一色に染まっていたはずの今年。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大がすべてを吹き飛ばした。緊急事態宣言下の4、5月…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:コロナ禍で環境一変 業務用の需要蒸発 巣ごもり消費拡大
酒類 2020.07.18新型コロナウイルスの感染拡大は国内の酒類市場に大きなダメージを与えた。政府の緊急事態宣言発令後、業務用の需要が「蒸発」し甚大な影響を受けた。一方、外出自粛で「巣ごもり消費」が広がるなど家飲みの機会は増えている。「密」を避ける行動が求められるウィズコロ…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:ジェトロ・岡野祐介氏に聞く カギ握る「デジタル化」
酒類 2020.07.188年連続で過去最高を更新してきた日本産酒類の輸出に急ブレーキがかかっている。1~5月の輸出額は前年比で約15%減った。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が続き海外需要が落ち込む。人の行き来を伴う商談が難しくなる中、日本貿易振興機構(ジェトロ)農林水…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:全国系卸の戦略=国分グループ本社 単価上げて売上げ増へ
酒類 2020.07.18国分グループ本社は、酒類事業の単価アップに取り組む。新型コロナの感染拡大による業務用市場の疲弊に加え、秋には酒税の増減税という大きな変化が控える今年。売れ筋商品を中心に単価下落が予想される中、付加価値品の訴求強化で売上げの維持拡大につなげたい考えだ。…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:全国系卸の戦略=日本酒類販売 今こそチャレンジの時
酒類 2020.07.18国内最大の酒類専業卸である日本酒類販売。コロナ禍で従来の常識が揺らぐ今、酒類事業を統括する橋本則之取締役専務執行役員営業本部長は、あらためてチャレンジ精神が問われる局面だと力説する。橋本専務に業界の現状や重点施策などを聞いた。(岡朋弘) --今年前…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:全国系卸の戦略=三菱食品 新飲用シーンに的確対応
酒類 2020.07.18三菱食品は、新型コロナウイルスの感染拡大で一変した酒類市場の課題を見極め、早期の需要回復への取組みやDX(デジタルトランスフォーメーション)推進による業務プロセス改善などで対応力を強める方針だ。コロナ禍で浸透したリモート飲み会をはじめ、新たな飲用シー…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:全国系卸の戦略=三井食品 文化伝える人材を育成
酒類 2020.07.18三井食品は、量から質への本格的な転換へ向け、社内外での体制整備を進める。若年層の酒離れに歯止めをかけるためには酒文化の継承が必要として、酒類業界を支える人材を育成するほか、営業・物流形態についても時代に合わせて高度化を図っていく。新型コロナウイルスの…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:全国系卸の戦略=伊藤忠食品 酒食つなぐ新常態提案
酒類 2020.07.18伊藤忠食品は、デジタルサイネージなどを駆使した小売店の売場づくり提案を加速する。レシピ動画メディア「デリッシュキッチン」を運営するエブリーのデジタルサイネージと売場の連動を今期加速し、毎日の献立に酒を合わせて楽しむ生活シーンを提案。コロナ後のニューノ…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:イズミック・盛田宏社長 グループ総合力を発揮
酒類 2020.07.18リテールサポートを経営理念とするイズミック。特に近年は価格競争から付加価値競争へのシフトをテーマに少子高齢化、健康志向、女性購買層の増加といった現代のキーワードをうまく取り込んだ提案を目指す。2年前に発刊した月刊誌「イズミックマーケットアイ」は同社独…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:新潟酒販・雫石明社長 県内ナンバーワン維持
酒類 2020.07.18新潟県で酒類卸を専業とする新潟酒販は、引き続き地域密着で県産酒の拡大に注力する。コロナ禍で厳しい状況が続いているが、雫石明社長は「県産酒があるから当社の存在意義がある。継続的に飲んでもらえる機会の創出に引き続き取り組む」と強調。県内の酒類カテゴリーナ…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:名畑・名畑豊社長 外食支え日本を元気に
酒類 2020.07.18外食産業とともに日本を元気にできる企業を目指し、事業を展開する業務用酒類食品卸・名畑。名畑豊社長は、外食産業が新型コロナウイルスにより厳しい経営環境に置かれる今だからこそ、サポート企業として知恵を絞り得意先の役に立つ提案を強化する。今期(20年9月期…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:小売最前線=SM 酒類売場、食卓を彩るワイン提案
酒類 2020.07.18●家飲み拡大で好機 新型コロナウイルスの感染拡大で家飲みの機会が増えたことから、スーパーの酒類売上げは大きく伸長した。日常消費のためのストック購入が増えたことはもちろん、自宅で過ごす時間を楽しみたいというニーズが高まったことも背景にある。当面は外飲…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:小売最前線=CVS 巣ごもり需要で販売増
酒類 2020.07.18●オンライン飲み会増加 売れ筋にも変化 コンビニエンスストア(CVS)での酒類販売は、新型コロナウイルスの影響で外出自粛による巣ごもり需要で家で飲酒する機会が増え、好調なカテゴリーとして推移している。家飲みで少しぜいたくな酒類が選ばれるようになるな…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:外食最前線=飲酒主体から変化進む
酒類 2020.07.18●食事とのセット提案が鍵に 新型コロナウイルス感染拡大の打撃を最も受けた外食産業。中でも居酒屋などの飲酒主体業態は、深刻な苦境が続いている。5月25日、首都圏でも緊急事態宣言が解除され、6月から飲食店の本格再開が始まった。しかし、新たな生活様式とし…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:サントリービール・西田英一郎社長 “酒ある生活”文化と…
酒類 2020.07.18◇料飲店に寄り添い支援 飲む瞬間を一番おいしく サントリーは創業以来、酒類メーカーとして業務用市場との強い結び付きを築いてきた。今年、新型コロナウイルスの感染拡大により、料飲店はきわめて厳しい立場に置かれている。これまで誰も経験したことのない未曽有…続きを読む