中国地区新春特集

卸・商社 2021.01.22

 ●商品調達力・開発力を強化
 20年は新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)に振り回された1年となった。しかし、新年を迎えても新型コロナの拡大は続き、首都圏の1都3県にとどまらず、全国各地に緊急事態宣言が再び発令されるなど社会全体に影響が続いている。コロナ禍により社会生活は一変、生活者の消費行動も劇的に変化し、新しい生活様式(ニューノーマル)が全体に浸透した市場では調理や買い物などのコミュニケーションの変化、新たな需要の動きなどが生じており、食品業界全体の動きにも変化が生まれている。
 新型コロナの脅威が続き、依然として少子高齢化や人口減少傾向が進む中国地方だが、そうした環境下にありながらも食品スーパー(SM)やコンビニエンスストア(CVS)、ドラッグストア(DgS)、ディスカウントストア(DS)の新規出店が続き、食品関係の売場面積拡大は続いている。出店のスピードは以前ほどではないが、各商業施設とも“食”の部分を充実させ、小売業間の競争はさらに激化している状況だ。また、売場変更や商品の品揃えなど新型コロナの拡大による環境変化へのきめ細かな対応など、製配販3層の奮闘が続いている。