和食特集
「和食:日本人の伝統的な食文化」が2013年12月4日、ユネスコの無形文化遺産に登録され、今年で8周年を迎えた。8年のうちに人口減と超高齢化が進行。経済成長でも遅れて無資源国ならではの物価上昇が顕在化し、今後の食糧供給の暗転は明らか。低迷する食料自給率を高め、国家を保つ一策が遺産登録。世界一の寿命を実現する健康価値は海外でも広く知られ、失って気付くインバウンド需要の大きさがその証左。世界普及と輸出増を促してこそ食料の安定供給が果たせる。(吉岡勇樹)
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◆和食特集:国家維持の文化遺産
特集 総合 2021.12.17「和食:日本人の伝統的な食文化」が2013年12月4日、ユネスコの無形文化遺産に登録され、今年で8周年を迎えた。8年のうちに人口減と超高齢化が進行。経済成長でも遅れて無資源国ならではの物価上昇が顕在化し、今後の食糧供給の暗転は明らか。低迷する食料自給…続きを読む
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和食特集:和食文化国民会議 だし給食1万3312校に オンラインなど会員活動…
特集 総合 2021.12.17和食文化国民会議は11月に、だしが感じられる給食を全国の小中学校で提供してもらい、実施校を前年比6.5%増の1万3312校に伸ばした。「だしで味わう和食の日」と題した企画は今年、7年目を迎えて過去最高を更新。主要事業を毎年拡大して、次世代への文化継承…続きを読む
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和食特集:特別インタビュー=農水省・永浜享食文化室長 分野横断と専門性・機動…
特集 総合 2021.12.17◇農林水産省・永浜享食文化室長 ●新体制で食品産業との連携を密に 農林水産省は7月の大がかりな組織再編によって、食品産業政策全体の推進役をそれまでの食料産業局から大臣官房に新設した「新事業・食品産業部」へと移行した。これを受けて和食関連では、新事…続きを読む
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和食特集:コメ 商業用輸出数量、2万t超えも伸び鈍化 問われるマーケット戦略
コメ・もち・穀類 特集 2021.12.17財務省「貿易統計」によると、21年1~10月の商業用コメ輸出数量は、前年比16%増の1万7901tとなり、通年で2万t超えは必至となった。コロナウイルス感染拡大で海外との往来が制限される中、現地拠点やネットワークを有する企業の、地道な営業努力のたまも…続きを読む
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和食特集:コメ=全米輸 基準制定に向け調査開始
コメ・もち・穀類 特集 2021.12.17全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会(全米輸)は、コメとその関連食品の海外需要の開拓・拡大のため、オールジャパンでコメ・コメ関連食品の輸出を促進する団体で、コメ卸や輸出事業者のほか、全農やホクレンなどの産地側も含め、会員数は55社。海外見本市への出…続きを読む
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和食特集:コメ=神明ホールディングス 輸出好調で6000t見通し
コメ・もち・穀類 特集 2021.12.17最大手コメ卸の神明ホールディングス(HD)は、日本米の海外輸出にもいち早く取り組み、わが国最大となっている。昨年は5600tの精米を、現地の日本食レストランなどに販売し、今年は6000tになる見通しだ。コロナ禍、現地との往来ができない中にあって、米国…続きを読む
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和食特集:コメ=木徳神糧 中国向け商談順調、再度拡大へ
コメ・もち・穀類 特集 2021.12.17木徳神糧は、コメの海外ビジネスにもいち早く取り組み、海外輸出とタイ香り米に代表される、日本にはない海外のコメの2本柱で展開している。 海外輸出に関して、タイや中国、ベトナムに現地拠点を設置していることを強みとして、今年は前年比20%増の3000tを…続きを読む
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和食特集:コメ=幸南食糧 開発多彩に産地活性化
コメ・もち・穀類 特集 2021.12.17在阪有力コメ卸の幸南食糧はコメ産地と取り組み、日本米の海外輸出にも重点を置き、香港や台湾、シンガポール、スロバキアなどに販売している。加えてコメ加工品の製造・販売にも参入、輸出品目に自社工場で生産するレトルトおかゆやパックご飯も加わった。 さらに昨…続きを読む
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和食特集:コメ=JAいちかわ ドバイにコーシャ認証米出荷
コメ・もち・穀類 特集 2021.12.17JAいちかわ(千葉県)は、コーシャ認証を取得した地元産米新品種「粒すけ」の新米を11月、ドバイに初出荷した。コメで同認証取得は国内初で、中東諸国の旺盛な日本食需要への対応を目指す。 輸出が実現した背景は20年8月、イスラエルとUAE間の国交正常化を…続きを読む
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和食特集:コメ=タカショク 香港の専門店採用を機に、玄米の普及注力
コメ・もち・穀類 特集 2021.12.17良食味と高栄養を兼備する、玄米食専用巨大胚芽品種の「金のいぶき」。宮城県の米穀企業タカショクは、このコメ専用の玄米加工施設を設け、安全でおいしい玄米の普及に尽力している。香港最大手おにぎりチェーン「華御結(はなむすび)」で、金のいぶきを使った玄米おに…続きを読む
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和食特集:関連メーカー=フジッコ 新様式の食育推進 モデル構築目指す
惣菜 特集 中食 2021.12.17フジッコは豆、昆布を中心に和食文化の伝承へ多彩な食育・啓発活動を推進している。社内認定資格制度や小学校への出前授業、リモート料理教室など多様な活動を展開。「体験」「知る」「健康」をコンセプトとした食育モデル構築を目指す。 豆・昆布に関する社内認定資…続きを読む
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和食特集:関連メーカー=三幸 惣菜漬物で酒との相性訴求
惣菜 特集 中食 2021.12.17三幸は“和の一品”として展開する「春の花トレー」シリーズで新たに「今日も乾杯!」をパッケージ前面にデザインし、酒との相性を訴求。おつまみ需要を喚起する魚介類を使った惣菜系商品6アイテムを展開。トレーは華やかな季節を彩るピンクに金色が輝く容器を採用し、…続きを読む
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和食特集:関連メーカー=一正蒲鉾 おせちの多様化に対応 「純」シリーズなど注…
練り製品 特集 2021.12.17一正蒲鉾は伝統的なおせち料理の価値を伝えるため、各世代の広範なニーズに対応し、年末年始の戦略を強化している。同社は帰省者の緩やかな増加予想を背景に、おせち消費の二極化と食シーンの多様化を予想。MDテーマは(1)帰省者へのおもてなし需要の高まり(2)帰…続きを読む
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和食特集:関連メーカー=マルコメ 味噌の形多彩に 便益性向上で需要拡大
調味料 特集 2021.12.17「一汁三菜」の汁物を代表する味噌汁。味噌のトップメーカー・マルコメは、「コメの改良で米飯の質はどんどん向上しているが、『一汁三菜』はそれに追いついていないのでは」(マーケティング部)と指摘する。「食のグローバル化で日本食も多様性を強める中、味噌も発酵…続きを読む
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和食特集:関連メーカー=カタギ食品 ごま食文化の発展に尽力 新産地を開拓
農産乾物 特集 2021.12.17かどや製油グループのカタギ食品は、ごま総合メーカーとして市場拡大と活性化、原料の安定供給を通じて、栄養機能性に優れ、和食に不可欠な食材としてごま食文化の維持・発展に努めている。 産地まで踏み込んだ原料施策に独自性があり、南米やアフリカの新産地を開拓…続きを読む
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和食特集:関連メーカー=ヤマサ蒲鉾 練り製品の魅力を再発信 おもてなしシリー…
練り製品 特集 2021.12.17ヤマサ蒲鉾は主役になる練り製品の商品開発に力を注いでいる。年越しそばやおせちに登場して年末年始にぐっと身近になる練り製品だが、今シーズンはクリスマスメニューへの活用を提案する。日本の伝統食、良質なタンパク質という存在に加え、「ごちそう感」と驚きを与え…続きを読む