東北乾物・乾麺特集

総合 2022.08.29

 「伸びたのはいいが、この先どう手を打ったらいいのか、落ち込みを食い止めるのが難しい」。昨年度乾物の売上げが前年を上回ったため卸、小売の担当者は戸惑いを見せていた。特売を打って稼げるカテゴリーではない。やはり数字が実情を表している。コープ東北7生協で構成するコープ東北サンネット事業連合(コープ東北)の前期(21年4月~22年3月)は金額で農産(前年比5%減)、水産(同4%減)、海苔(同3%減)といった結果で、「手間かけて料理をつくろうという機運が下がったのでは」ととらえている。また、ユニットを重視し、大型商品で買い物頻度を減らし、さらに宅配へのシフトが進むコロナ禍の買い物行動が乾物でも現れている。もちなどは大容量が前年を上回り、小容量が減少していることなどはその現れ。(東北支局長=三沢篤)