東北乾物特集
●海苔好調 値上げ効果に韓国産けん引
東北の卸、量販の乾物カテゴリー前期売上げでは海苔の伸長が目立つ。日本アクセスは10.2%増、国分東北に至っては22.6%増と伸びた。
値上げがあってのことだが、枚数を減らさず、価格転嫁を図った施策で結果をもたらしている。指名買いの消費者が多く、他の商品に比べ、価格優先にはならないからであろう。ヤマザワでは板海苔が9.0%増、味付け海苔34.2%増だ。加えて韓国海苔ブームが大きい。形状を変え売場をにぎわしており、期待される商材と各社見ている。
昨年もダイエット効果など、健康食品として乾物がTV番組に取り上げられた。こうや豆腐、きな粉、寒天、キクラゲなどだ。中でもこうや豆腐は年末までタイトな状態が続き、欠品が起きるほどだった。キクラゲも食べない層が食べ始めたという。しかし、現代の消費者は飽きやすく、毎回一過性のもので終わってしまう。
乾物売場を形成する水産、農産の多くは戻し、調理に時間がかかり、簡便、即食の対極にある最たるものだ。近年、不漁、不作が続き、多くが原料確保に苦慮させられている。産地指定商品となると休売を余儀なくされるものが出てきた。
原料がひっ迫し、値上げ、そして割高感が強まり、敬遠されるといった負のスパイラルに陥ってしまう。「乾物は利益カテゴリーであり、底上げしていく方向に変わりない」(ヤマザワの山本哲也グロサリー商品部一般食品・酒・日配食品マネジャー)という量販の施策に異論はない。求められるのは産地、原料作柄、相場など、情報で一日の長がある卸の力ではなかろうか。(東北支局長=三沢篤)
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◆東北乾物特集:利益商材、乾物底上げに卸の力を
総合 2019.06.12●海苔好調 値上げ効果に韓国産けん引 東北の卸、量販の乾物カテゴリー前期売上げでは海苔の伸長が目立つ。日本アクセスは10.2%増、国分東北に至っては22.6%増と伸びた。 値上げがあってのことだが、枚数を減らさず、価格転嫁を図った施策で結果をもた…続きを読む
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東北乾物特集:ヤマザワ 麩の低迷顕著 ベンダーとの協力不可欠
総合 2019.06.12◆山本哲也グロサリー商品部一般食品・酒・日配食品マネジャー ヤマザワの2019年2月期乾物売上げは農産乾物3.5%減、水産乾物1.8%増だった。 売上げの大きい海苔を見てみると、板、おかず海苔が厳しい一方で韓国海苔が好調。21.7%増とカテゴリー…続きを読む
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東北乾物特集:国分東北 厳しい原料事情 産地指定商品は休売も
総合 2019.06.12◆マーケティング部商品課乾物グループ 国分東北の前期1月から12月の乾物売上げは、水産5.6%減、農産3.1%増、海苔22.6%増、合計1.7%だった。農産でよかったのがきな粉21.9%増、こうや豆腐16.8%増、一部キノコ類6.7%増。きな粉、こ…続きを読む
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東北乾物特集:山形丸魚 重要さ増す乾物工場、60品目を製造
総合 2019.06.12山形丸魚の3月期の乾物売上げは海産5.3%減、農産7.2%減、合計6.1%減。海苔がヤマザワでブランドスイッチがあり定番でニコニコのりから白子へ大幅に変更した。ただヤマザワ以外での売上げが増え、10%ほどの落ち込み。PBは残ったが、NBが外れた。当社…続きを読む
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東北乾物特集:瀬川勝雄商店 難しくなる水産・農産乾物原料の確保
総合 2019.06.12瀬川勝雄商店の12月決算は減収増益だった。前年同様センターフィーが減少し、利益が出るといった構造が如実に表れている。減収は得意先廃業などが大きい。 海苔、ワカメをはじめ海藻類は全てとれなくなってきている。これまでだと4月になると他地域から買い付けが…続きを読む
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東北乾物特集:カネタ・ツーワン 今の食見据えた商品開発が進む
総合 2019.06.12カネタ・ツーワンは「豊かな食文化の担い手として常に新しい価値を創造し続ける会社」が基本理念の会社。珍味、海産、豆菓子に瓶詰が加わり、さらにレトルトのさば水煮、牛タンシチュー、カレーと現在の食シーンを見据えた商品開発を進めている。従来の乾物屋、珍味屋に…続きを読む
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東北乾物特集:山形屋商店 和・洋・中へ広がる仙台麩 昨年ハラール認証取得
農産加工 2019.06.12山形屋商店は、仙台麩の市場はこれまで家庭用が中心で、商品はSMや観光地の土産物売場、高速SA、ホテル、旅館などで購入されてきた。家庭での調理も煮物、味噌汁といった和風で限定されたものにとどまっていた。しかし最近では業務用ではコクがあって、和・洋・中さ…続きを読む
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東北乾物特集:日本アクセス 形状も増え韓国海苔が伸長
総合 2019.06.12日本アクセス東日本営業部門南東北支店の2018年4月から19年2月までの乾物実績は前年比4.3%減。全国では9.4%増と高い数字になった。帳合変更で伸びた。東北では一部帳合がなくなっているが、既存では健闘している。値上げでは削り、昆布、スルメの改定が…続きを読む
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東北乾物特集:白子仙台支店 値上げ順次実施へ 東北カバー率高い塩のり
水産加工 2019.06.12白子仙台支店では、値上げは6月実施だが、一部7月にずれ込むところもある。値上げ幅は1%から8%で売価は10円から20円上がる。売価は姿焼黒10枚340円から350円が20円、おかず香8P300円前後が20円、塩のり3切16枚240円から250円が10…続きを読む