冷凍食品特集
冷凍食品業界の21年前半は、昨年の予期せぬコロナ特需から正常化に向けて踏み出した半年といえそうだ。3~4月は冷食メーカー各社とも売り上げはおおむね前年並みで推移。前年同期が家庭用で異常値を記録したこともあり、一定の反動減はあるものの実需ベースに戻りつつある。ここに来て特徴的なのは、外食の落ち込みをカバーするため、伸長している中食惣菜向けに注力する動きが見られることだ。下期にかけてカギとなるのは東京五輪とワクチン接種。来月に東京五輪が予定通り開催されれば、内食需要のさらなる喚起を促すチャンスとなる。また、ワクチン接種が進めば、外出機会の増加による外食の復活が期待できる。(藤村顕太朗)
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◆冷凍食品特集:コロナの反動減あるも伸長継続 中食惣菜市場に関心向かう
冷凍食品 特集 2021.06.30冷凍食品業界の21年前半は、昨年の予期せぬコロナ特需から正常化に向けて踏み出した半年といえそうだ。3~4月は冷食メーカー各社とも売り上げはおおむね前年並みで推移。前年同期が家庭用で異常値を記録したこともあり、一定の反動減はあるものの実需ベースに戻りつ…続きを読む
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冷凍食品特集:ふくちぁん餃子 冷凍ギョウザの無人販売が人気
冷凍食品 特集 2021.06.30●初年度40店舗出店計画 コロナ禍で外食店や小売での非接触対応が求められる中、注目されるのが“冷凍ギョウザの無人販売店”だ。2018年に1号店を出店し、全国に165店を展開する「雪松」、グルメ杵屋の子会社「雪村」など、各地に同様の店舗がオープンして…続きを読む
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冷凍食品特集:東京海洋大学・鈴木徹特任教授に聞く アフターコロナの冷凍食品
冷凍食品 特集 2021.06.30◇東京海洋大学 産学・地域連携推進機構 鈴木徹特任教授 ●次世代電子レンジ開発を 大きく広がる冷食の価値 巣ごもり需要の拡大に伴い、冷凍食品の価値が見直されてきている。外出自粛が長引く中で、いつでも食べたい時に、電子レンジにかけるだけで食べること…続きを読む
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冷凍食品特集:キーマンは語る=ニチレイフーズ・宮川浩幸氏、滝英明氏
冷凍食品 特集 2021.06.30◇ニチレイフーズ・宮川浩幸家庭用事業部長、滝英明業務用事業部長 ●家庭用=米飯・チキン・凍菜に力注ぐ ニチレイフーズの家庭用調理品の前3月期末売上高は前年比8.5%増の703億1800万円と、増収・増益で着地した。米飯、チキン、冷凍野菜といった戦…続きを読む
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冷凍食品特集:キーマンは語る=日本水産・熊谷賢一氏、金澤建支氏
冷凍食品 特集 2021.06.30◇日本水産・熊谷賢一家庭用食品部長、金澤建支業務用食品部長 ●家庭用=食卓利用できる商品充実を 日本水産の前3月期末の単体・家庭用調理冷凍食品は、売上高が前年比1.6%増の504億円、農産品(冷凍野菜)は家庭用と業務用合計で同4.9%減の112億…続きを読む
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冷凍食品特集:キーマンは語る=マルハニチロ・若宮靖史氏、安田大助氏
冷凍食品 特集 2021.06.30◇マルハニチロ・若宮靖史執行役員家庭用冷凍食品ユニット長、安田大助執行役員業務用食品ユニット長 ●家庭用=弁当維持しつつ惣菜強化も マルハニチロの前3月期末の家庭用冷凍食品ユニットは、連結売上高が前年比5%増の626億円、営業利益が同68.8%増…続きを読む
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冷凍食品特集:キーマンは語る=テーブルマーク・斎田直樹専務執行役員
冷凍食品 特集 2021.06.30●麺類中心に業務用回復の兆し 個包装ベーカリーなども堅調 テーブルマークの第1四半期(1~3月)冷食売上高は、家庭用・業務用合わせて前年比1桁後半減で推移した。家庭用は、昨年の新型コロナ特需を受けた裏年に当たり1桁半ば減。業務用は1月に2回目となる…続きを読む
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冷凍食品特集:キーマンは語る=味の素冷凍食品・黒崎正吉社長
冷凍食品 特集 2021.06.30●今期は3つの構造改革を推進 SDGsへ「健康」「環境」注力 味の素冷凍食品(FFA)を含む味の素グループ冷食事業の前3月期末業績は、売上高が前年比6%減の1999億円、事業利益(BP)が同18%増の86億円だった。粗利(GP)率は同1.4%増と大…続きを読む
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冷凍食品特集:キーマンは語る=ヤヨイサンフーズ・栗田晋吾取締役営業本部長
冷凍食品 特集 2021.06.30●新気仙沼工場、フル稼働目指す 好調の煮魚・焼き魚・デザート ヤヨイサンフーズの前3月期末業績は、売上高が前年比4.9%減の350億9000万円、営業損失が3億3000万円となった。緊急事態宣言の断続的な発令と延長、それに伴う人・モノの極端な動きな…続きを読む
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冷凍食品特集:キユーピー 外食需要回復サポートでベーカリー向け強化
冷凍食品 特集 2021.06.30キユーピーの業務用冷凍食品・チルド品などを手掛けるフードサービス事業は、前11月期(2019年12月~20年11月)の冷食売上高・利益とも大きく落ち込んだ。冷食商材の大半を占める業務用タマゴの売上高は、前年比10%減の852億円で着地。昨年第1四半期…続きを読む
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冷凍食品特集:日東ベスト 学校給食は惣菜下支え 新商品と定番品訴求
冷凍食品 特集 2021.06.30日東ベストの前3月期の冷食部門業績は、売上高が前年比11.8%減の381億7600万円となった。外出自粛に伴う外食の低迷が大きく響いた。ただ、学校給食は昨夏に簡易給食の需要をとらえ、その後の正常化に伴って売上げは前年並みで着地。また、惣菜向けは新型コ…続きを読む
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冷凍食品特集:日清食品冷凍 ラーメン類大きく寄与 米飯も独自路線伸長
冷凍食品 特集 2021.06.30日清食品冷凍の前3月期末業績は、売上高が前年比8%増、営業利益は大幅増だった。特に「冷凍 日清まぜ麺亭 台湾まぜそば」や「冷凍 日清中華 汁なし担々麺 大盛り」といったラーメン類が売上げに大きく寄与するとともに、他社品とターゲットが異なる米飯類の伸長…続きを読む
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冷凍食品特集:イートアンドフーズ 「スタミナ肉餃子」支持 スマート工場化図る
冷凍食品 特集 2021.06.30イートアンドフーズの21年2月期の売上高は156億6700万円で推移した。家庭用のギョウザ類は前年比14%増、水ギョウザ類は同20%増で伸長。春夏新商品では「大阪王将 羽根つきスタミナ肉餃子」が順調に拡販している。 岩塩付きの「羽根つきスタミナ肉餃…続きを読む
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冷凍食品特集:ライフフーズ 家庭用フルーツ50%増 ブルーベリーがけん引
冷凍食品 特集 2021.06.30冷凍野菜・果実メーカー、ライフフーズの前3月期末冷凍食品売上高は前年比5%減の108億円、利益は前年並みとなった。販路別売上げは家庭用が前年比25%増、業務用が同12%減。数年前から家庭用フルーツに特に注力。ブルーベリーとベリーミックスを中心に大きく…続きを読む
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冷凍食品特集:ケイエス冷凍食品 「国産鶏鶏つくね串」食シーンの拡大を
冷凍食品 特集 2021.06.30●SNS使って食提案 ケイエス冷凍食品の1~6月業績は、前年比2桁増で推移している。弁当需要が激減した昨年に対し、主力の弁当定番商品の売れ行きが良かった。 同社はSNSを活用した食提案を注力し、「国産鶏 鶏つくね串」シリーズは弁当以外の利用やアレ…続きを読む
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冷凍食品特集:味のちぬや 「鶏なんこつ唐揚げ」好評 新たに甘辛だれ投入
冷凍食品 特集 2021.06.30味のちぬやの21年3月期売上高は、前年比4%増の196億円で着地した。生協ではレンジアップ商品が好調の一方、家庭での調理機会増加により、これまで敬遠されてきた油調商品が見直された。冷凍食品ならではの簡便性と、揚げたてのおいしさの両面がそれぞれ支持を集…続きを読む
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冷凍食品特集:新トップに聞く=昭和冷凍食品・金子敦社長
冷凍食品 特集 2021.06.30昭和産業グループの粉関連メーカー、昭和冷凍食品の直近1~4月売上げは順調に推移している。4月に新社長に就任した金子敦社長に今後の方針などを聞いた。(藤村顕太朗) ●巣ごもり拡大鑑み家庭用挑戦 計画では、6月までの上期売上げは前年並みを見込んでいる…続きを読む