即席味噌汁特集

即席味噌汁特集:市場規模523億円 前年比3.5%増、過去最高を更新

味噌・醤油 2021.04.12 12213号 04面

 ●FD伸長 レギュラータイプは一服感

 マーケティングリサーチ会社のインテージによると、20年(1~12月)の即席味噌汁市場は523億円(前年比3.5%増)に拡大し、過去最高を更新した。コロナ禍で内食需要が高まったことで新規ユーザーが増えた。飲食店や事業所での食事機会が家庭内にシフトし、自宅での喫食機会の増加も後押しした。特にFDカテゴリーの商品が好調だった。

 月別では、2月から4月にかけての伸び率が高かった。2月末に3月からの小中高校の休校が発表され、4月に緊急事態宣言が発令されるなど内食需要が高まったためと思われる。

 種類別ではFDカテゴリーが80億円(同17.2%増)で大きく伸びた。FDの減塩タイプも19億円(同48.1%増)に拡大した。技術の進歩で味や具材の豊富さなど品質が高まっていることや大手メーカーの参入でマーケットが拡大したと推察される。減塩タイプはとりわけ高齢層で伸び、健康志向の高まりも市場の成長に寄与した。

 一方、最もボリュームの大きい「生タイプ レギュラー」はここ数年の成長が鈍化した印象。20年のマーケットサイズは301億円(同0.4%減)だった。

 単身世帯や夫婦2人世帯など小家族化が進んでいることを背景に、今後は個食需要への対応が鍵になりそうだ。カップ味噌汁やFDブロックで戦略的な商品を開発するメーカーもあり、このカテゴリーへの注目度が高まっている。

 販路に関しては、食品スーパーやコンビニエンスストアが主戦場であることに変わりはないが、ドラッグストアやホームセンターなどでの取り扱いが増えているため、この業態へのアプローチが重要だろう。

 マイボイスコムが昨年行ったインターネット調査(20年10月1~5日実施、1万0096件回答)によると、市販の即席味噌汁を飲む人の割合は75.8%で、そのうち週1回以上飲む人は約3割いることがわかった。喫食者の内訳は男性4割強、女性3割強で、男性に頻度が高い傾向が見られた。

 即席味噌汁を飲む場面(複数回答)は、「家での夕食」が喫食者の43.9%、「同 昼食」「同 朝食」が各20%台だった。即席味噌汁を毎日飲む層では「朝食」が最も多かった。

 タイプ別(複数回答)では、「個包装/生味噌」が75.7%。その割合は徐々に減っているが圧倒的なシェアを持つ。「個包装/フリーズドライ」は34.1%。過去調査と比べて増加傾向にある。

 好きな具材(複数回答)は「豆腐」「ネギ」「ワカメ」が喫食者の6割前後。「油揚げ」が4割強、「シジミ」「なめこ」「アサリ」が各3割強だった。「ホウレンソウ、小松菜」「ナス」は女性や高年代層で比率が高かった。

 商品購入時には「具材の種類」「味噌の味・種類」「価格」などを重視する購入者が多いようだ。

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