包装米飯特集
パックご飯を意味する無菌包装米飯市場は20年度、11年連続で増加した。本紙推計の20年度出荷ベースの市場規模は、前年比7~8%増の793億円前後、小売ベースでは850億円前後となったようだ。もともと簡便性や保存性の高さから需要拡大傾向だったことに加え、コロナ禍による内食需要の高まりで新しい生活様式のなか、利便性がさらに浸透し喫食機会が増えた。今年はトップのサトウ食品がまとめ買いニーズに対応し、8食大袋タイプを投入。越後製菓もフィルム容器「日本のごはん」で10袋を上市し、白米タイプは多食化の傾向がより進みそうだ。包装米飯市場は、コロナ特需はあったものの感染が落ち着いていた時にも伸び続けたことにも裏付けされたように、今後もさらに市場拡大が予想され、5年を待たず1000億円市場に成長しそうだ。(山本大介)
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◆包装米飯特集:11年連続前年超え、過去最高更新
調理品・コメまわり品 特集 2021.09.06パックご飯を意味する無菌包装米飯市場は20年度、11年連続で増加した。本紙推計の20年度出荷ベースの市場規模は、前年比7~8%増の793億円前後、小売ベースでは850億円前後となったようだ。もともと簡便性や保存性の高さから需要拡大傾向だったことに加え…続きを読む
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包装米飯特集:サトウ食品 まとめ買いに対応 新たに8食タイプ投入
調理品・コメまわり品 特集 2021.09.06サトウ食品は、食卓の必需品となってきた包装米飯のまとめ買いニーズに対応し、売れ筋トップ3商品で8食入り大袋タイプを新たに発売する。夏のキャンペーン展開や新TVCMも投下し、さらなる市場拡大を目指す。 21年4月期の包装米飯販売実績は、前年比8%増の…続きを読む
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包装米飯特集:テーブルマーク リピート買い定着 販促強化し増収目指す
調理品・コメまわり品 特集 2021.09.06テーブルマークのパックご飯(無菌包装米飯)事業は21年度1~6月上半期、売上げが前年比微減と昨年の特需の反動を受けたものの、19年比では1桁前半増と市場の底上げに貢献している。新規リピーターの継続的な購入による市場の奥行き拡大が背景。下期は主力の「ふ…続きを読む
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包装米飯特集:東洋水産 レトルト米飯注力 “もしもに役立つ”提案
調理品・コメまわり品 特集 2021.09.06東洋水産の米飯事業の4~6月の販売状況は、コロナ禍の需要増により前年実績が大きかったものの、前年並みで推移している。主力の「あったかごはん」などの無菌包装米飯が堅調な中、「玄米ごはん」や「麦ごはん」などのレトルト包装米飯が伸長したことが要因。今後の取…続きを読む
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包装米飯特集:アイリスフーズ 製造ラインを増設 シェア向上へ営業強化
調理品・コメまわり品 特集 2021.09.06アイリスオーヤマグループのアイリスフーズは、主食米から無菌包装米飯、もち、非常用災害食のアルファ化米やレトルトご飯といった加工品まで幅広く展開している。無菌包装米飯では、主食米同様、15度C以下で精米したコメを使用し、添加物不使用の「低温製法米のおい…続きを読む
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包装米飯特集:ウーケ 特盛・健康系が順調 玄米の食べにくさ解消
調理品・コメまわり品 特集 2021.09.06最大手コメ卸、神明グループのウーケは前期、コロナ禍の巣ごももり需要もあり、売上高が前年比12%増の69億4000万円となり、生産量は1億1200万食に上った。今期は71億円を予算に掲げ、順調に推移している。そのための施策として、「ウーケ」のブランド認…続きを読む
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包装米飯特集:越後製菓 大容量パック発売 「日本のごはん」10周年
調理品・コメまわり品 特集 2021.09.06越後製菓の環境に配慮したフィルム包装容器「日本のごはん」が今年、発売10周年を迎えた。これを機にラインアップを充実するため新商品「日本のごはん10食入」の大容量パックを21日から発売。11月からキャンペーンを展開するなど、10周年を盛り上げる。 同…続きを読む
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包装米飯特集:たいまつ食品 毎日玄米食を提案 食物繊維“豊富”を表記
調理品・コメまわり品 特集 2021.09.06たいまつ食品は、生活様式の変化に合わせて今秋も怒濤(どとう)の新商品・改良品を発売していく。ご飯、おかゆともに玄米を日常食へ取り入れる提案商品を展開。食物繊維を“豊富”と表記できるよう栄養成分を強化して市場定着を図る。 21年3月期の米飯部門は、お…続きを読む
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包装米飯特集:はごろもフーズ 小分けの先駆充実 「パパッとライス」好調
調理品・コメまわり品 特集 2021.09.06はごろもフーズでは、包装米飯「パパッとライス」シリーズを展開、小分けタイプのパイオニアとして幅広いラインアップを長く展開している。前期(20年4月~21年3月)は新型コロナによる巣ごもり需要や、使いやすい小分けタイプとしての利便性などで好調に推移。今…続きを読む
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包装米飯特集:味の素社 「玉子」「紅鮭」かゆ堅調 日常食使いが浸透
調理品・コメまわり品 特集 2021.09.06味の素社はおかゆ・雑炊のトップブランドである「白がゆ」などのレトルトおかゆを展開し、近年は「玉子がゆ」「紅鮭がゆ」が好調に推移。前3月期はインフルエンザ感染が激減して市場規模が縮小。苦境でも「玉子」「紅鮭」の減収幅は抑えられて健闘した。増加するシニア…続きを読む
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包装米飯特集:大塚食品 「マンナンごはん」2割増 健康ニーズ背景に
調理品・コメまわり品 特集 2021.09.06大塚食品が展開する「マンナンごはん」「マイサイズ マンナンごはん」「大塚のごはん」は、健康意識の高まりをとらえ、好調に推移している。ウィズコロナによる家庭内時間の拡大は、健康的な食事やパックご飯などの簡便性のニーズを高め、各アイテムの強みや特徴を生か…続きを読む
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包装米飯特集:丸美屋食品工業 再成長の勢い増す 新メニュー・CM後押し
調理品・コメまわり品 特集 2021.09.06丸美屋食品工業は具材セットの「ごはん付き」を展開し、今期1~7月売上げは前年比10%増と再成長の勢いを増している。売れ筋の「ビビンバ」「とり釜めし」「麻婆丼〈中辛〉」が好調でけん引する。年初からTVCMを投下し、8月も放映するなどして販売を後押し。新…続きを読む
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包装米飯特集:ジャパン・パックライス秋田 OEM生産に特化 年間生産3600…
調理品・コメまわり品 特集 2021.09.06秋田県大潟村の「ジャパン・パックライス秋田」は、大潟村あきたこまち生産者協会(あきたこまち協会)や地元金融機関らの出資で7月に誕生した無菌包装米飯製造・販売企業。原料米は同県産「あきたこまち」が中心で、県産米消費拡大と農業振興、ブランド化を狙う。 …続きを読む
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包装米飯特集:はくばく レトルト米飯本腰 工場開設、市場開拓へ
調理品・コメまわり品 特集 2021.09.06「もち麦ごはん」「十六穀ごはん」といった大麦・雑穀系の無菌パック包装米飯が堅調な、はくばく。7月に富士吉田キユーピー(山梨県富士吉田市)の工場を取得し、加熱殺菌レトルト商品などを製造する「株式会社はくばく富士吉田」を設立した。 「コロナ禍に伴う“お…続きを読む