水産練り製品特集

水産加工 2021.09.27
水産練り製品特集

 新型コロナウイルス2年目の秋冬商戦を迎えた水産練り製品業界は、依然として家庭用・業務用の明暗二極化を抱えつつ、家庭用の堅調な需要に支えられて奮闘している。コロナ初年の特需から一巡し、売上げは反動減に見舞われているものの、コロナ前の19年と比較すれば1~8月累計の家庭用市場は約4%増で推移している。強まる健康志向と内食化シフトを背景に、高タンパク・低脂質の練り製品の価値は再認識されている。ただコスト環境は厳しさを増し、収益力の強化という難題に直面。上昇気流に乗り続けるか、各社の戦略が問われる。(本宮康博)