全国小売流通特集2023
小売流通は、コロナ禍の間は棚上げになっていた部分もある2020年代の構造的な課題にあらためて直面している。それは人口減少社会においていかに成長機会を見いだしていくかであり、団塊世代から徐々に交代していく消費の主要層にどう対応するか、働き手を確保し続けられるのかといった問題も付随する。諸課題を解決できる力や規模を求めて、スーパーの再編が進んでいる。(流通グループ)
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◆全国小売流通特集:課題解決力で生き残る 業態再編伴う業界再編も
特集 小売 2023.07.29小売流通は、コロナ禍の間は棚上げになっていた部分もある2020年代の構造的な課題にあらためて直面している。それは人口減少社会においていかに成長機会を見いだしていくかであり、団塊世代から徐々に交代していく消費の主要層にどう対応するか、働き手を確保し続け…続きを読む
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全国小売流通特集:近未来の小売業=トライアル 最新AI開発拠点
特集 小売 2023.07.29●リテールDXで日本のシリコンバレー目指す トライアルホールディングスは流通小売事業だけでなく、リテールAI事業も柱にして積極的にデジタル技術を活用した効率化や新しい買い物体験の提供など新しい小売の姿を追求している。福岡県宮若市にAIなどの開発拠点…続きを読む
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全国小売流通特集:スーパーのPB戦略 独自価値訴求強める
特集 小売 2023.07.29スーパー各社の商品戦略は、PBの役割が一段と大きくなっている。かつてのような価格志向への対応策というより、他店では購入できない差別化商品として、グロサリーや日配部門にとどまらず、生鮮部門のPB化が進んでいる。差別化を追求する中で、企業の経営姿勢をPB…続きを読む
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全国小売流通特集:スーパーのPB戦略=西友 生鮮中心に価値創造
特集 小売 2023.07.292025年のビジョンとして「食品スーパーでNo.1」を掲げる西友は、価値創造をチェーンの主要テーマと位置付けている。その成長戦略は、商品力と販売力とで創出した利益から、ヒト・店舗・ITに継続的な投資を続け、それによって一段と商品力と販売力を高めるサイ…続きを読む
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全国小売流通特集:SM・GMS業界動向=単価上昇による売上げ増 リーダーの世…
特集 小売 2023.07.29◇食品スーパー・総合スーパー業界動向 スーパー各社の22年度業績は、売上高は伸ばしながらも、営業利益は光熱費や人件費の増加で大幅な減益となるケースが目立った。23年度に入ってからも、売上高は堅調・経費は増加という状況は変わらない。また、売上高を支え…続きを読む
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全国小売流通特集:エリア動向=北海道 客数・買上点数の減少続く
特集 小売 2023.07.29道内スーパー業界は、コロナ下からの人流が回復する中、巣ごもり需要も一服。供給不足が続く卵を求めて来店客が増える現象が一部で見られるものの、各店おおむね客数減、買上点数減が続いている。エネルギー価格や食品、雑貨をはじめとする諸物価の高騰など先行き不透明…続きを読む
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全国小売流通特集:エリア動向=東北 新たな地殻変動の兆し
特集 小売 2023.07.29東北の小売業界は今年に入ってからM&A、経営破綻などが表面化し、地域経済が厳しい中で地殻変動が起こり始めている。大都市圏に比べ、競合関係が比較的緩やかだった東北エリアも北3県では東北CGCやイオン東北のシェアが拡大し競争が激しくなっている。CGCグル…続きを読む
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全国小売流通特集:わが社の成長戦略=マークスホールディングス・菊地逸夫社長
特集 小売 2023.07.292014年、おーばんホールディングス、フレスコ、マイヤ、マエダの東北の食品スーパー(SM)4事業者の経営統合により、誕生したマークスホールディングス(HD)。企業理念である自助努力と相互扶助の精神を軸に、各社が連携して仕入れや販売促進に取り組み、売上…続きを読む
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全国小売流通特集:エリア動向=関東 コロナ後の環境変化に対応
特集 小売 2023.07.29コロナ禍が始まった20年以降、好調を維持してきたチェーンも、21年以降の反動に苦しんだチェーンも、アフターコロナに移行した今期は新たな正念場を迎える。ヤオコーは、20年度の高い前年比を上回る伸び率で増収増益を続けた。そうして迎えた今期、川野澄人社長は…続きを読む
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全国小売流通特集:エリア動向=甲信越 縮むパイの奪い合いに新局面
特集 小売 2023.07.29人口減少などを背景に、市場規模の縮小が続く甲信越エリアの食品マーケット。食品スーパー(SM)は長野のツルヤ、山梨のオギノといった地元チェーン勢が盤石の強さを誇っているが、出店攻勢が続くドラッグストア(DgS)、食品販売に力を入れるディスカウントストア…続きを読む
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全国小売流通特集:わが社の成長戦略=アクシアルリテイリング・原和彦社長
特集 小売 2023.07.29原信、ナルス、フレッセイを束ねるアクシアルリテイリングは今年、製造子会社ローリーの拡充や物流センターの拡張など先を見据えたインフラ投資に力を入れている。設立10周年の節目に、「チェーンストアとしてマスメリットを生み出し、楽しさ・豊かさ・便利さを提供し…続きを読む
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全国小売流通特集:エリア動向=東海・北陸 顧客の取り込みが激化
特集 小売 2023.07.29東海・北陸エリアの主要食品スーパーの2023年2月期と3月期決算は、多くの企業で増収となったが、その要因は食料品の値上げによるものが大きい。多くの企業は、客数減少や管理費の増加が積み重なり、利益面が圧迫されている状況だ。昨今の食料品の値上げは、原材料…続きを読む
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全国小売流通特集:わが社の成長戦略=アルビス・池田和男社長
特集 小売 2023.07.29富山県射水市のアルビスの今期(24年3月期)の状況は、既存店が前年を上回るなどここまで堅調だ。名物商品、プライベートブランド(PB)商品、ナショナルブランド(NB)商品を軸とした昨今の収益構造改革に加え、4月15日から6月30日までPB商品の値下げを…続きを読む
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全国小売流通特集:エリア動向=近畿 シェア争いより一層激化
特集 小売 2023.07.29近畿エリアでは、少子高齢化の進行に伴う市場縮小が続く中、業界再編の動きが活発化している。また、首都圏からの有力スーパーの参入もあり、近年競争環境はより厳しさを増している。(廣瀬嘉一) ●ロピアの勢い鈍化傾向も 新たに関東のオーケー進出 業界再編に…続きを読む
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全国小売流通特集:わが社の成長戦略=コノミヤ・芋縄隆史社長
特集 小売 2023.07.29既存スーパーの競争に加えて、ドラッグストアやディスカウントストアの食品への参入拡大、ネットを中心とした無店舗販売、さらに首都圏からの参入など、近畿エリアの食品業界のシェア争いが激化する中、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、愛知県、岐阜県の広域でチェーン…続きを読む
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全国小売流通特集:エリア動向=中四国 新業態店舗が相次ぎ開業
特集 小売 2023.07.29中国エリアの地域経済は、生産は横ばい傾向、個人消費は緩やかに持ち直しているものの、有効求人倍率が減少傾向にあるなど全体としては持ち直しの動きに足踏み感がみられる。個人消費では、この4月の百貨店、スーパー、コンビニエンスストア(CVS)、ホームセンター…続きを読む
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全国小売流通特集:わが社の成長戦略=生協ひろしま・高浦美穂専務理事
特集 小売 2023.07.29広島県内に約40万世帯の組合員を抱える生協ひろしま。新型コロナウイルス感染症の影響やロシアのウクライナ侵攻などによるコスト高や物価高が続いている中、組合員を守る生活協同組合として組合員のくらしを守る取り組みを強化している。また10年後のありたい姿、果…続きを読む
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全国小売流通特集:エリア動向=九州・沖縄 新業態含めた出店進む
特集 小売 2023.07.29◆生鮮と惣菜のてこ入れ定着 九州エリアでは、いまだにドラッグストアの新店が目立つ。一方でスーパーマーケットは既存店改装が主な投資の対象だ。商品別の動向でみれば、生鮮、惣菜のてこ入れは一つの施策として各社で定着しているもよう。その中で、自社独自の個性…続きを読む
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全国小売流通特集:垣根越えて新価値を共創 非競争物流は協働の動き
パン・シリアル 特集 小売 2023.07.29食品小売をめぐる経営環境は厳しさを増している。アフターコロナに本格的に移行し、変化するニーズへの対応に迫られ、物価高による消費への悪影響、原料高や電気料金の高騰などコスト増、競合激化に加え、2024年問題など課題は山積している。そうした難局の中で、非競…続きを読む
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全国小売流通特集:コンビニエンスストア業界動向=コロナ後の変化つかめ
惣菜 特集 小売 2023.07.29◆新たな成長に挑戦も 2023年のコンビニエンスストア(CVS)は5月から新型コロナウイルスの感染症法上の分類で2類相当から5類に変更され、外出機会のさらなる増加や訪日客需要の高まりなど人流の活発化は前年以上に客足に追い風になるのが見込まれる。アフ…続きを読む
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全国小売流通特集:ドラッグストア業界動向=調剤併設型が大きく売上げを伸ばす
特集 小売 2023.07.29日本チェーンドラッグストア協会の発表によると、2022年度ドラッグストア全体の総売上高は8兆7134億円(前年比2.0%増)。全体店舗数は2万2084店舗。昨年度と比較して359店舗増(同1.6%増)。カテゴリー別売上高は、調剤・ヘルスケアが2兆84…続きを読む