世界に羽ばたく日本の食 外務省「食産業担当」現地ルポ(11)ブラジル
休日で歩行者天国のパウリスタ大通り(サンパウロ)
白菜、大根、ネギなどの日本の野菜が並ぶ日系スーパー(首都ブラジリア)
◇日系移民が育み、現地生産進む 日本の農林水産物や食品の輸出先として考えた場合、ブラジルの最大のハードルは、煩雑な手続きや複雑な税制、国内物流システムの未整備などのいわゆる「ブラジルコスト」と呼ばれるものであろう。一方で、その市場の大きさと、親日国で日本人や日本食へのプラスイメージが醸成されていることは大きな魅力である。 ブラジルに商品を輸出する場合、まずその距離がハードルとなる。輸送のコストも時間も大きくなり、価格や鮮度