本格焼酎特集
本格焼酎業界では今、既存の顧客基盤を大切にしつつ、「炭酸割り」提案、新たな切り口での商品開発などを通じ、若年層や女性との接点を増やそうとする動きが目立つ。洋酒事業を手掛け、そこから得られる知見を本格焼酎分野に生かそうとする企業もある。「将来へ向け市場を創造する」という共通の目標に対し、各社はそれぞれの個性や強みを生かしながら挑んでいる。こうした胎動の一つ一つが、本格焼酎の新たな時代を築き上げていく。(大屋良太、浜岡謙治、藤林敏治、丸山正和)
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◆本格焼酎特集:「炭酸割り」で広がる新たな接点づくり 蒸留酒として世界へ
酒類 2019.05.13本格焼酎業界では今、既存の顧客基盤を大切にしつつ、「炭酸割り」提案、新たな切り口での商品開発などを通じ、若年層や女性との接点を増やそうとする動きが目立つ。洋酒事業を手掛け、そこから得られる知見を本格焼酎分野に生かそうとする企業もある。「将来へ向け市場を…続きを読む
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本格焼酎特集:原料別動向=芋 多様化する商品・販促
酒類 2019.05.13最も大きな構成比を占める芋製焼酎。18年実績は、前年比7.5%減の18万9884kl(構成比44.6%)。宮崎県7.8%減(10万6288kl)、鹿児島県6.8%減(7万6078kl)と主産地でも課税移出数量が大きく落ち込んだ。 こうした厳しい現状…続きを読む
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本格焼酎特集:原料別動向=コメ 「コメの蒸留酒」として
酒類 2019.05.13コメ製焼酎の18年課税移出数量は、前年比5.4%減で3万6458kl(構成比8.6%)だった。減少率は、芋製、麦製ほどではないが、昨年に引き続き5%以上減っている。主産地の熊本県は6.8%減(1万1769kl)となった。トップメーカーの高橋酒造は現在…続きを読む
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本格焼酎特集:原料別動向=麦 求められる差別化
酒類 2019.05.13麦製焼酎の18年実績は、前年比4.0%減の17万6610kl(構成比41.5%)。芋製同様、前年を割り込む結果となった。圧倒的なシェアを占めている三和酒類の「いいちこ」ブランドでは、「いいちこカップ200ml」が引き続き堅調に推移。今年発売の「同スリ…続きを読む
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本格焼酎特集:原料別動向=そば 独特な飲み方を提案
酒類 2019.05.13そば製焼酎の18年実績は、前年比7.5%減の8725kl(構成比2.1%)となった。芋製同様、前年を割り込む結果となった。主産地では宮崎県が7.8%減の6206klで、福岡県が7.6%減の2137kl。両県とも減少率は昨年の倍以上となった。 芋、麦…続きを読む
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本格焼酎特集:原料別動向=その他 ごまをリブランディング
酒類 2019.05.13酒かす、ごま・黒糖といった主要4原料以外の本格焼酎は、18年実績で前年並みの1万3631kl(構成比3.2%)。中心的な原料はごま。製法特許を取り専業で展開するのが紅乙女酒造。同社は今年から大幅なリブランディングを実施する。商品名やラベルを分かりやす…続きを読む
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本格焼酎特集:主要メーカー動向=霧島酒造 国際事業部を設置 販売網構築
酒類 2019.05.13霧島酒造は、現在「黒霧島 EX」の販売に特に力を入れている。同品は、昨年発売20周年を迎えた「黒霧島」の魅力をさらに磨いた商品。独自の「デリシャス・ペンタゴン製法」で、江夏順吉先代社長が追い求めた「あまみ・うまみ・まるみ」、黒霧島の特徴である「トロッ…続きを読む
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本格焼酎特集:主要メーカー動向=薩摩酒造 「黒白波」維新ラベルが好評
酒類 2019.05.13薩摩酒造の主力商品「さつま白波」は、風土、技術、歴史、文化を訴求する商品。 健康をテーマに、需要期にはよりおいしく飲むことを意識したお湯割り提案を展開。特に、本格芋焼酎ならではのふくよかな甘さ、やわらかさを伝えることができるアイテムと位置づけている…続きを読む
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本格焼酎特集:主要メーカー動向=三和酒類 「いいちこ」発売40周年迎える
酒類 2019.05.13三和酒類は、今年看板商品「いいちこ」が発売40周年を迎える。麹造りにも大麦を使った麦100%の本格麦焼酎である同品は、1979年2月1日に誕生した。以後、大分県民から公募した「下町のナポレオン」という愛称とともに長年親しまれている。 4月には40周…続きを読む
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本格焼酎特集:主要メーカー動向=宝酒造 “樽貯蔵熟成”の価値訴求
酒類 2019.05.13【関西】宝酒造は芋本来の香りの高さをより実感できる飲み方提案〈炭酸割り〉で品質訴求する全量芋焼酎「一刻者」を中心に、市場のトレンドとして高まっている「すっきり」酒質のニーズに対応した商品開発で新ブランドの育成にも注力する。 昨年は6月に「一刻者」シ…続きを読む
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本格焼酎特集:主要メーカー動向=雲海酒造 「木挽BLUE」売上げをけん引
酒類 2019.05.13雲海酒造は18年度売上げに関して、好調を維持し、数量も前年を順調にクリアできたとしている。特にけん引役を担うのが「木挽BLUE」。同社独自の酵母である「日向灘黒潮酵母」を使用した、すっきりキレのある甘味、爽やかな口当たりが特徴の本格芋焼酎だ。 発売…続きを読む
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本格焼酎特集:主要メーカー動向=小正醸造 シャンパン酵母使用の新小鶴
酒類 2019.05.13小正醸造は17年に大きくリニューアルした「さつま小鶴」が、特に鹿児島県外で引き続き堅調。売上げの伸び率は年間5~6%ほどで推移しているという。味わいをよりすっきりさせ、白麹に合わせた酒質づくりで仕上げたのが同品。エリアを問わず、想定していた以上に引き…続きを読む
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本格焼酎特集:主要メーカー動向=本坊酒造 「あらわざ桜島」に大迫選手起用
酒類 2019.05.13本坊酒造の「あらわざ桜島」は、黄金千貫を原料に特許「磨き蒸溜」で仕上げた本格芋焼酎。蒸溜もろみに対流を起こす独自技術で、滑らかで軽やかな味わいを実現した商品。昨年1年間の売上げでは、「桜島ブランド」の中でも、前年超えで健闘し、九州エリアでは約5%伸長…続きを読む
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本格焼酎特集:主要メーカー動向=田苑酒造 長年の研究成果で樽貯蔵芋焼酎
酒類 2019.05.13田苑酒造は、昨年9月に「田苑 ENVELHECIDA」を発売した。「ENVELHECIDA(エンヴェレシーダ)」とはポルトガル語で“貯蔵”を意味する。プロモーションは、同社としてこれまでにない新たな切り口で挑んだ。商品の開発から発売までかかった歳月が…続きを読む
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本格焼酎特集:主要メーカー動向=山元酒造 鹿児島県内でボトル缶に引き合い
酒類 2019.05.13山元酒造は「さつま五代」や「蔵の神」などを主要銘柄とする蔵元。容量や商品形態、新コンセプトに工夫を凝らし、本格焼酎のコアなファンを将来的に増やしていくことを目指している。 「さつま五代 復刻版」は製法と包装にこだわった商品だ。同品はもともと2012…続きを読む
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本格焼酎特集:主要メーカー動向=紅乙女酒造 紅乙女ブランド強化
酒類 2019.05.13●若年層向けデザインも 紅乙女酒造は、今年から外部の視点も取り入れ、大々的なリブランディングを実施する。これは、従来から掲げてきた「ごま焼酎を復活させる」というテーマの具体化を見据えた。ラベルデザインや商品名、キャッチフレーズなどを根本的に見直し、…続きを読む
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本格焼酎特集:主要メーカー動向=老松酒造 将来の貯蔵酒拡大へ準備
酒類 2019.05.13老松酒造は、大分麦焼酎「閻魔」、長期貯蔵麦焼酎「麹屋伝兵衛」などをラインアップする蔵元。今後、特に注力していくのが、樽熟成や長期熟成の付加価値型商品だ。将来へ向けた原酒確保を見据え、現状を分析。それを踏まえ今後の見通しを立てながら、設備投資を検討して…続きを読む
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本格焼酎特集:主要メーカー動向=高橋酒造 熊本の歴史伝える「肥後 時習館」
酒類 2019.05.13高橋酒造は近年、特に若年層、女性へ向けたファン作りで「金ハイ」「銀ハイ」という飲み方の提案に注力する。それぞれ、「謹醸しろ(金しろ)」「吟醸しろ(銀しろ)」をソーダ割りしハイボールで飲むというもの。福岡、熊本を中心に展開を強化し、昨年にはCM放映をス…続きを読む
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本格焼酎特集:主要メーカー動向=中国醸造 “広島”にこだわり
酒類 2019.05.13●地域活性化にも取組み 【中国】中国醸造は、本格焼酎「達磨(だるま)」シリーズとして、「本格芋焼酎・達磨・黒麹仕込み・紅あずま」「本格麦焼酎・達磨・黒麹仕込み・六条大麦」「本格米焼酎・達磨・ゆう」などをラインアップしている。そのほか、広島県安芸太田…続きを読む
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本格焼酎特集:主要メーカー動向=アサヒビール 「金黒タンサン」訴求
酒類 2019.05.13●瓶は2桁増、壇蜜効果も アサヒビールは「本格芋焼酎 金黒」を最重点ブランドに位置づける。今年はお薦めの飲み方を「金黒タンサン」に統一。1年を通じて徹底訴求し、あらためて業務用市場でのブランド認知度を上げるとともに、飲用の奥行きを広げたい考えだ。 …続きを読む
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本格焼酎特集:主要メーカー動向=浜田酒造 SNSで話題「だいやめ~DAIYA…
酒類 2019.05.13浜田酒造は、昨年創業150周年を迎えた。これを機に同社にしか作れない本格焼酎を目指して開発し、昨年9月に発売したのが「だいやめ~DAIYAME~」。独自の熟成法で香気を引き出した「香熟芋」を使用。ライチを思わせる甘い香りが特徴。炭酸で割ると、香りの醍…続きを読む