全国小売流通特集
小売業を取り巻く環境は大きく様変わりしている。新型コロナウイルスの世界的な大流行の収束に必要となるワクチン、抗ウイルス薬の開発には時間がかかり、医療の現場で利用されるまでは、生活者は第2波、第3波の脅威と背中合わせの新たな日常を送ることになる。課題は山積しているが、少子高齢化、生産年齢人口の減少など近年クローズアップされている諸課題の本質が大きく変化しているわけではない。向き合うべきは、一変した社会・経済環境の中でも経営を持続可能にする生産性の向上と働き方改革への対応などの挑戦課題だ。(流通グループ)
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◆全国小売流通特集:新たな日常に挑む 課題本質変わらず
小売 2020.07.30小売業を取り巻く環境は大きく様変わりしている。新型コロナウイルスの世界的な大流行の収束に必要となるワクチン、抗ウイルス薬の開発には時間がかかり、医療の現場で利用されるまでは、生活者は第2波、第3波の脅威と背中合わせの新たな日常を送ることになる。課題は…続きを読む
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全国小売流通特集:特別インタビュー=日本チェーンストア協会・小川信行会長
小売 2020.07.30日本チェーンストア協会は5月、新会長に東急ストアの小川信行会長(現取締役相談役)を選出、新体制がスタートした。コロナ禍で業界を取り巻く環境が一変、社会のすみずみまで行動変容が進行する中での船出となった。この変革期に協会はどのように行動し、流通業の将来…続きを読む
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全国小売流通特集:潮流分析=変わるレジの役割 商品スキャン・決済・袋詰めに鍵
小売 2020.07.30◆キャッシュレス決済が進展 コロナ禍で需要が急増したスーパーなどの店頭では、レジ前に生じる密集が問題視された。しかし商品スキャン・決済・袋詰めといった購入に欠かせない一連の作業はレジを経由するので集中は避けられなかった。ただ、レジの役割は変わろうと…続きを読む
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全国小売流通特集:食品スーパー・総合スーパー業界動向=業界再編 デジタル化対…
小売 2020.07.30バックオフィス機能の高度化や物流最適化、食のSPA(製造小売)化などを目指す新たな食品スーパー(SM)業界の再編は、新型コロナウイルスへの感染防止が生活者へ行動変容を迫るという新たな事態を迎え、もう一段のスピードアップを迫られている。求められるのは、…続きを読む
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全国小売流通特集:エリア動向=北海道 コスト管理が業績左右
小売 2020.07.30●ラルズ、空白区に居抜き出店 コープは大惣菜化プロジェクト 新型コロナウイルスの感染拡大で生活様式が一変、家庭内で食事を作る内食化傾向が強まり2020年2月以降、道内の食品スーパー(SM)もおおむね5~10%の高成長を続けている。コロナ禍でSMの役…続きを読む
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全国小売流通特集:わが社の成長戦略=北雄ラッキー・桐生宇優社長
小売 2020.07.30来年4月に設立50周年を迎える北雄ラッキー。道内各地に食品スーパー(SM)など34店を展開、「美味しさと健康」をコンセプトに生き残りを図る。「ナチュラルラッキー」「テイスティラッキー」「ちょうどいいね!」「あ・ら・かんたん!」「地元おうえん!」「パワ…続きを読む
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全国小売流通特集:エリア動向=東北 厳しさ増す中小SM 注目されるイオン東北
小売 2020.07.30●体質強化へ不採算店閉鎖も 東北シジシー加盟社は東北6県で11社、店舗数309店、年商合計4354億円(2019年9月現在)と、全国のCGCグループの中で規模の大きな地区を誇っている。小さな加盟社が多いCGCの中で、売上げで見るとユニバース(青森県…続きを読む
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全国小売流通特集:わが社の成長戦略=みやぎ生協・大越健治専務理事
小売 2020.07.30みやぎ生活協同組合はこれまでにない厳しい局面を迎え、新役員体制と現場優先で失地回復を図る。今年度に入り供給、利益ともに好転しているが、ひとえにコロナ特需であり、ポストコロナで新体制の真価が問われてくる。支えているのは95万3000人の組合員で、まずは…続きを読む
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全国小売流通特集:エリア動向=関東 課題とひずみ顕在化 行動変容に果敢な対応
小売 2020.07.30●イートインには明確な方針 関東の食品スーパー(SM)における2~5月の月次実績は、総じて大幅な上昇曲線を描いた。新型コロナウイルスの感染拡大により、生活者の食シーンが極端に内食に向かったことを反映している。各店は生活者の行動変容に果敢に対処したが…続きを読む
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全国小売流通特集:セブン&アイの首都圏戦略=ヨーク、SM事業を再構築
小売 2020.07.30セブン&アイ・ホールディングスは、6月に新会社ヨークを設立、首都圏食品スーパー(SM)事業の再構築に着手した。旧ヨークマートを核にイトーヨーカ堂の食品館とザ・プライスなどを集約、4つの店舗フォーマットで新たな成長戦略を描く。商品施策(MD)の要である…続きを読む
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全国小売流通特集:エリア動向=甲信越 業態超えた競合が加速
小売 2020.07.30オーバーストアが叫ばれて久しい、甲信エリアの食品マーケット。人口減少や少子高齢化で消費基盤が弱体化する中で、業態を超えた競合が進む。食品スーパー(SM)業界はツルヤ(長野県)、オギノ(山梨県)の両県トップが盤石の強さで他チェーンを引き離しているが、市…続きを読む
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全国小売流通特集:わが社の成長戦略=アクシアルリテイリング・原和彦社長
小売 2020.07.30アクシアルリテイリングは今後の競争激化や新技術の進化、持続性を重視した新たな経営環境の中で10年先を見据え新ビジョン「Enjoy! Axial Session♪」を策定した。これまでリージョナルチェーンとしての規模拡大を進めてきたが、原和彦社長は「今…続きを読む
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全国小売流通特集:エリア動向=東海・北陸 新生活様式見据える
小売 2020.07.30●ユニー、新業態に刷新 バローはドライブスルーも 小売流通状況を、中部経済産業局の管内商業統計のスーパー飲食料品の既存店の売上高を参考に前年同月比で見ると、19年は10月から消費増税に伴うキャッシュレス還元事業が実施された影響で、特に消費増税前後は…続きを読む
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全国小売流通特集:わが社の成長戦略=タカラ・エムシー 上野拓社長
小売 2020.07.30タカラ・エムシーは8月で創業50周年。1998年にフードランド(現フードマーケットマム高松店)買収を皮切りに、次々と再生型M&Aを成功させ、瞬く間に成長。上野拓社長は、昨年4月に関東に展開する大黒流通チェーン、12月には静岡県東部に展開するエースをグ…続きを読む
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全国小売流通特集:エリア動向=近畿 ロピアの進出に衝撃 熾烈極まるシェア争い
小売 2020.07.30●苦境に追い打ち 中小と格差広がる 近畿エリアにおいては、神奈川県を中心に東京都・千葉県・埼玉県で51店(20年7月現在)を展開しているロピアの関西進出の話題で持ちきりだ。 高齢化や人口減少による市場縮小が進む中、ドラッグストアやディスカウントス…続きを読む
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全国小売流通特集:わが社の成長戦略=コノミヤ・芋縄隆史社長
小売 2020.07.30近畿・東海の広域でチェーン展開するコノミヤは19年9月にコノミヤ尼崎店を出店し兵庫県初進出、20年5月にスーパーおくやま(奈良県、6店)を買収して奈良県初進出を果たし店舗展開エリアをさらに拡大している。グループ全体の店舗数は90店となった。芋縄隆史社…続きを読む
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全国小売流通特集:エリア動向=中国 生き残りかけ再編進む
小売 2020.07.30●コロナ禍でSMに存在価値 中国地方の地域経済は、新型コロナウイルス感染症の影響から生産は急速に低下、個人消費は減少傾向にあり、好調だった有効求人倍率も低下するなど、地域経済全体が後退している。中国経済産業局のまとめによると、中国地方の百貨店(14…続きを読む
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全国小売流通特集:わが社の成長戦略=生協ひろしま・横山弘成専務理事
小売 2020.07.30広島県内に約40万人の組合員を抱える生活協同組合ひろしま。競争激化や消費増税など多くのマイナス要因の中で供給高が2年連続で増収を達成した。特に宅配事業に関しては、ここ数年着実に業績を伸ばしており、今回の新型コロナウイルスの影響による外出自粛により、宅…続きを読む
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全国小売流通特集:エリア動向=四国 イズミが勢力拡大 イオンと商圏争う
小売 2020.07.30●徳島への出店活発化 中堅は効率化で備える 19年11月12日、香川の中堅チェーンのマルヨシセンターが第三者割当で広島のイズミに18.82%の株式を譲渡する資本業務提携を行った。四国の小売業界ではフジ、マルナカを含むイオンの一大グループに対し、イズ…続きを読む
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全国小売流通特集:エリア動向=九州・沖縄 とがった戦略に活路
小売 2020.07.30●SM、巣ごもり恩恵大 大型店、休業店続出で3割減 九州小売業界は新型コロナウイルスによる影響によって、特殊な状況が続いている。そのピークは4月。学校関係もほぼ休校となり、「巣ごもり」需要によって家庭内消費が急上昇した。それは3月から始まった。食品…続きを読む
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全国小売流通特集:未曽有の事態乗り越える 変化に問われる力量
小売 2020.07.3019年~20年上期にかけて、小売流通にとっては未曽有の事態に直面し、先行きも不透明な中で難しいかじ取りが求められている。昨秋の台風19号、今年の令和2年7月豪雨を含めた相次ぐ自然災害、新型コロナウイルスの感染拡大は小売だけでなく社会や生活様式の変容を…続きを読む
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全国小売流通特集:コンビニエンスストア業界動向=真価問われるかじ取り
小売 2020.07.30コンビニエンスストア(CVS)各社は、新型コロナウイルスの対応と昨年から国も加わって進めてきたCVS構造改革を同時並行して取り組む難しいかじ取りを強いられている。コロナ禍で今20年2月期業績予想も期初に発表できず、3~5月の既存店売上高は大手を含めて…続きを読む
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全国小売流通特集:ドラッグストア業界動向=最寄り型生活業態で存在感
小売 2020.07.30日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)の発表によると、ドラッグストア業界全体の総売上高は前年比5.7%増の7兆6859億円に達した。4年連続して5%以上の伸びを記録している。新型コロナの影響については、企業によって濃淡はあるもののドラッグストア…続きを読む