全国緑茶特集
在宅時間の増加が本物志向を高め、近年苦戦傾向であったリーフ茶が持つ機能に光を当てる良い効果を生んだ。需要の拡大は、単に購買層の中心を占める高齢者層の利用数量が増加したからだけではなく、PET飲料のコア層であった若年層の関心増大が寄与したことが何よりうれしい。高級ボトリングティーやリーフティーカップといった新形態や、ECサイトや定額課金制「サブスク」といった新たな販路が創出され、日本茶を購入できる買い場は増え続けている。
一方、長期化するコロナ禍で国内業務用は依然苦戦を強いられるが、輸出の20年1~12月累計実績は意外にも量・金額ともに前年を上回った。ある茶業者は「小さく作って、高く売る」ことが重要だと話す。機能性が進み、国内外で日本茶への関心がさらに高まることが望まれる。(緑茶取材班)
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◆全国緑茶特集:市販・輸出が好調 若年層の関心増大
嗜好飲料 特集 2021.06.21在宅時間の増加が本物志向を高め、近年苦戦傾向であったリーフ茶が持つ機能に光を当てる良い効果を生んだ。需要の拡大は、単に購買層の中心を占める高齢者層の利用数量が増加したからだけではなく、PET飲料のコア層であった若年層の関心増大が寄与したことが何よりう…続きを読む
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全国緑茶特集:国内=1世帯当たり20年の購入平均価格 前年比0.9%増
嗜好飲料 特集 2021.06.21農林水産省から2019年農業産出額(生葉と製品前段階の荒茶を合計した産出額)が静岡県を鹿児島県が初めて超えたことが3月に発表され、国内茶市場に激震が走った。首位交代は統計が残る1967年以来初めて。両県の産出額は、静岡県が251億円(生葉147億円、…続きを読む
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全国緑茶特集:輸出=海外用生産体制の強化が必須
嗜好飲料 特集 2021.06.21日本茶輸出促進協議会への取材によると、日本茶輸出の20年1~12月累計は輸出量が前年比3%増の5274t、出荷額が同11%増の161億8700万円であった。輸出国・地域別構成比は上位から米国(36.8%)、台湾(26.8%)、ドイツ(5.8%)。さら…続きを読む
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全国緑茶特集:農林水産省「日本茶と暮らそうプロジェクト」始動
嗜好飲料 特集 2021.06.212020年産の茶の生産量は、新型コロナウイルス感染症拡大などの影響を受け、生産量が減少した。要因は新茶イベントの中止や観光需要、葬儀用など業務用需要が減少。飲料ドリンクも伸び悩み、全体的にも需要減、茶価格が下降傾向だった。そこで、農林水産省は、日本茶…続きを読む
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全国緑茶特集:ロイヤルブルーティージャパン・吉本社長に聞く 高級ボトルドティ…
嗜好飲料 特集 2021.06.21●唯一無二の製法が生み出す、高級ボトルドティー 近年、茶市場で高級ボトリングティー市場が特に盛り上がりをみせる。その中で同市場の生みの親であるロイヤルブルーティージャパンが5月で創業15年を迎えた。前例のないボトルドティーをいかに生み出したのか、こ…続きを読む
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全国緑茶特集:進化する茶器=LOAD&ROAD 「teploティーポット」
嗜好飲料 特集 2021.06.21●スマホでお茶を自動抽出 2015年創業のテクノロジースタートアップ企業LOAD&ROAD(東京都)は、スマートフォンアプリと連携して茶を自動抽出する「teploティーポット」(税抜き2万5000円)を発売した。 同商品は茶葉の魅力を最大限に発揮…続きを読む
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全国緑茶特集:進化する茶器=from TR デザイン茶器「HEI」
嗜好飲料 特集 2021.06.21●お茶をいれる楽しみを Defront社の日本総代理店from TR(東京都・棚原政幸代表)は、リモート時代に日常の一区切りをもたらす新しい習慣として、茶を飲む行為そのものを楽しむ茶器「HEI」を、昨年12月にクラウドファンディングサービスを通じて…続きを読む
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全国緑茶特集:ジェトロ鹿児島 「かごしま茶」輸出の橋渡し
嗜好飲料 特集 2021.06.21ジェトロ鹿児島は、県や茶業関連団体とも連携し輸出へ向けたアドバイザーとして活動している。特に近年海外バイヤーから、かごしま茶を求める声が目立つ。こうした引き合いに対し、先方の希望をヒアリングしながら県内の茶商や茶生産者との橋渡しを行う。 鹿児島県で…続きを読む
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全国緑茶特集:「日本茶AWARD2021」開催決定 大賞の行方は
嗜好飲料 特集 2021.06.21新たな視点から、日本茶の価値を見いだし“消費者が飲んでおいしいお茶”を審査する「日本茶AWARD」(NPO法人日本茶インストラクター協会/日本茶AWARD2021実行委員会/日本茶審査協議会主催)は「日本茶AWARD2021」の開催をこのほど発表した…続きを読む
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全国緑茶特集:関連素材=ウエノフードテクノ 優れた変色抑制「SeiSai-G…
嗜好飲料 特集 2021.06.21●賞味期限の延長にも有効 ウエノフードテクノが昨年発売した、抹茶や緑茶、ヨモギ加工品の変色抑制に優れた製剤「SeiSai-GT」は鮮やかな緑色を保持するだけでなく、風味への影響が少ないことも大きな特徴。同社の微生物制御技術との併用で、多様な和洋菓子…続きを読む
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全国緑茶特集:伊藤園 おいしさ・健康を訴求 新たな楽しさ提案も
嗜好飲料 特集 2021.06.21伊藤園はお茶の「おいしさ」「健康性」「たのしさ」を訴求し、緑茶リーフ市場のさらなる拡大に取り組む。今夏もお茶が持つ「健康性」に着目し、熱湯で抽出し、氷を入れた器に注ぐオンザロックで「カテキン」たっぷりの冷茶を楽しむ、新たな「お茶のたのしさ」を提案する…続きを読む
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全国緑茶特集:大井川茶園 2ブランド策好調 社会貢献でも存在感を
嗜好飲料 特集 2021.06.211月に医療従事者支援を目的に静岡県に製品3万本を寄付するなど、SDGs推進企業としても存在感を放つ大井川茶園。4月にはSDGsの先進的取組みであるESGとカーボンニュートラルの啓蒙(けいもう)活動が高く評価され雪嶋直通会長が早稲田大学の未来イノベーシ…続きを読む
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全国緑茶特集:宇治の露製茶 「伊右衛門」一層の浸透 量販店向けに注力
嗜好飲料 特集 2021.06.21新商品の投入やキャンペーンなどを通し市場の活性化を図る宇治の露製茶。21年2月期業績は、コロナ禍でBtoB事業が影響を受けた。巣ごもり需要によりリーフの実績が高まったが、BtoB事業の落ち込みは相当大きかった。海外輸出は伸長。トータルでは売上げは微減…続きを読む
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全国緑茶特集:つぼ市製茶本舗 コロナ禍後に備え新店やコラボ企画展開
嗜好飲料 特集 2021.06.21千利休のふるさとである泉州堺で、茶の貿易と茶問屋として創業した老舗企業、つぼ市製茶本舗。緑茶の代表商品として深蒸し煎茶「利休の詩」をはじめ、さまざまなお茶を製造販売する。 21年2月には茶寮つぼ市製茶本舗が「無印良品イオンモール堺北花田」(大阪府堺…続きを読む
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全国緑茶特集:丸久小山園 新工場で効率化へ さらに高品質な製品を
嗜好飲料 特集 2021.06.2120年に開催された第74回全国茶品評会で通算22回目となる農林水産大臣賞(1位)の受賞を果たした丸久小山園。独自の技術開発に取り組み、特許を多く取得するなど、宇治抹茶業界で高品質の製品づくりに取り組む。 夏場のシーズンに合う冷水でも泡立つ抹茶「みず…続きを読む
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全国緑茶特集:木長園 品質守る商標登録 経営基盤の強化図る
嗜好飲料 特集 2021.06.21宇治抹茶の専門メーカーとして確固たる地位を築いている木長園。茶道用はもちろん、茶そばや製菓、製パン用など食品向けにも適した多様な抹茶を取り扱い、宇治抹茶の普及に貢献。品質の良い商品を提供することで、業界の発展にもつなげている。 これまでに積極的に生…続きを読む
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全国緑茶特集:山城物産 新たな市場展開へ 「脱薄利多売」目指す
嗜好飲料 特集 2021.06.21宇治茶の一大産地、山城の和束に工場を構え、良質なお茶が取れる地の利を生かし、本当においしいお茶を茶葉で飲んでもらう提案を続ける山城物産。「こだわりの逸品 京都和束茶一番茶」など高品質商品を揃える。粉末茶では20年春に茶葉そのまま粉砕製法使用の「茶師辻…続きを読む
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全国緑茶特集:カメタニ 需要高く輸出好調 国内事業は新規取引増
嗜好飲料 特集 2021.06.21ドリンク用、ティーバッグ用原料茶葉加工やほうじ茶生産、粉体茶製品を中心に生産するカメタニ。中でもほうじ茶の生産は業界でもトップクラスの技術と生産能力となっている。 奈良県山添村のお茶生産者から亀谷真一社長が荒茶工場を改良しほうじ茶加工を始めた。リー…続きを読む
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全国緑茶特集:吉村 2027年ビジョン策定 楽しく茶店活性化
嗜好飲料 特集 2021.06.21吉村は2027年ビジョンを策定し「日本茶で日本を元気に!」をテーマに掲げ、茶店の活性化を目指す。同ビジョンでは、注目の新商品3品を中心に展開する。沈殿抽出式ティードリッパー(茶器)「刻音(ときね)」、お湯だけあればいつでもどこでも入れたてのおいしいお…続きを読む
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全国緑茶特集:山城物産 新たな市場展開へ 「脱薄利多売」目指す
嗜好飲料 特集 2021.06.21宇治茶の一大産地、山城の和束に工場を構え、良質なお茶が取れる地の利を生かし、本当においしいお茶を茶葉で飲んでもらう提案を続ける山城物産。「こだわりの逸品 京都和束茶一番茶」など高品質商品を揃える。粉末茶では20年春に茶葉そのまま粉砕製法使用の「茶師辻…続きを読む
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全国緑茶特集:吉田園 産地との関係広く 新たな取引形態を模索
嗜好飲料 特集 2021.06.21吉田園は、直近1年間の動向としてコロナ禍による業務用分野の国内外需要減少の影響を受けた。一方でスーパー、量販店、通販向けは巣ごもり需要により伸びがみられたという。製造技術面での同社特徴としては、早い時期から八女茶使用の抹茶に注目している点が挙げられる…続きを読む
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全国緑茶特集:JA高千穂地区 「釜炒り茶」魅力発信 観光資源を強みに
嗜好飲料 特集 2021.06.21釜炒り茶は、茶葉を鉄製の釜でいりながら仕上げて製造するお茶。JA高千穂地区の管区は、この釜炒り茶の主要産地に当たる。宮崎県が参画する同県のオリジナルブランド品には、「みやざき釜炒り茶『釜王』」がある。高千穂地区茶業振興会での生産の現状は、生産者数52…続きを読む
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全国緑茶特集:ルピシア 北限で露地栽培を ニセコに茶樹600本植樹
嗜好飲料 特集 2021.06.21世界のお茶専門店ルピシアは、北海道ニセコ町に茶樹「さやまかおり」600本を植樹する(6月下旬予定)。これは、同社が2015年から挑戦を続ける、お茶の露地栽培の北限を目指す「北限のお茶プロジェクト」の一環となり、生産量の拡大を図るものだ。 今回植樹す…続きを読む
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全国緑茶特集:「緑茶と健康シンポジウム」 新型コロナ効果を議論
嗜好飲料 特集 2021.06.21長期化するコロナ禍の中、緑茶の飲用が新型コロナウイルスの感染抑制につながる可能性について研究者らに語ってもらう「緑茶と健康シンポジウム」が4月15日、宇治茶会館(京都府宇治市)で開催された。オンライン会議ツール「Zoom」を使用し、海外を含め約700…続きを読む
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全国緑茶特集:富士市 ほうじ茶新ブランド「凛茶」
嗜好飲料 特集 2021.06.21静岡県富士市は3日、同市を「ほうじ茶の香りがするまち」として内外に広く浸透を図るため、「富士市ほうじ茶宣言」を行った。当日は、市内の若手農家によって開発されたほうじ茶新ブランド「凛茶」と富士市の新たな名物として誕生した「富士のほうじ茶めし」など関連商…続きを読む
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全国緑茶特集:CRAFT TEA 静岡県内初出店 直営4店舗目に
嗜好飲料 特集 2021.06.21CRAFT TEA(本社=静岡県川根本町)は、直営4店舗目となる日本茶専門店「CRAFT TEA本店」(同町)を12日に開設した。同ブランドの静岡出店は初めて。 同店舗は、全国屈指の茶畑に囲まれた、蒸気機関車で有名な大井川鉄道の終着駅「千頭駅」前に…続きを読む
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全国緑茶特集:T-BOX 名古屋で「朝ボトル」サービス
嗜好飲料 特集 2021.06.21T-BOX(名古屋市)が5月に開設した、同市西区の日本茶カフェ「mirume 深 緑茶房」の看板サービス「朝ボトル」が注目を集める。同サービスは朝に店舗外カウンターで水出し緑茶ボトルを受け取り、帰宅時にボトルを返却する。飲み切った後は水を足すと最大3…続きを読む
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全国緑茶特集:一押し商品=宇治の露製茶 「食べるお茶」第1弾 スイーツ感覚の…
嗜好飲料 特集 2021.06.21宇治の露製茶は、開発を進めてきた「お茶を飲むから食べるへ」をコンセプトにした第1弾の商品として、「フルーツin抹茶オーレ」と「フルーツinほうじ茶オーレ」を4月、発売した。ドライフルーツ入りのスイーツ感覚の新しいコンセプトのドリンクとして訴求する。 …続きを読む