塩特集
塩市場は引き続き縮小傾向が続きそうだ。減塩志向の高まりで、食品加工や家庭・飲食店で使われる塩の量は減り続けている。生活習慣病予防の観点から国も塩分摂取目標値を引き下げており、今後大きな需要回復は望めそうにない。縮小する市場の中で、事業者には自社商品の魅力・価値を消費者に伝える努力が求められている。ECサイトやSNSなどで顧客接点を増やし、新たな販路やアプローチ方法を模索する動きも活発化しそうだ。(涌井実)
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◆塩特集:縮小続くマーケット 魅力・価値伝える努力を
調味料 特集 2021.08.16塩市場は引き続き縮小傾向が続きそうだ。減塩志向の高まりで、食品加工や家庭・飲食店で使われる塩の量は減り続けている。生活習慣病予防の観点から国も塩分摂取目標値を引き下げており、今後大きな需要回復は望めそうにない。縮小する市場の中で、事業者には自社商品の…続きを読む
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塩特集:家庭用=20年度は2桁減 減塩志向色濃く
調味料 特集 2021.08.16食品スーパーやコンビニエンスストア、百貨店などで販売される家庭用塩は、少子高齢化や家庭内での調理機会の減少を背景にここ数年は減少傾向にある。20年度はコロナ禍に伴い在宅時間が増えたことで各種調味料の販売が堅調だったが、減塩志向の高まりで塩の販売量は大…続きを読む
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塩特集:業務用=引き続き減少傾向 塩分摂取抑制が顕著に
調味料 特集 2021.08.1620年度に食品加工用として消費された塩は66万3000t(前年比3.9%減)だった。内訳は漬物用が6万5000t(同9.7%減)、味噌用が2万2000t(同18.5%減)、醤油アミノ酸用が13万6000t(同5.5%減)、水産用が12万7000t(同…続きを読む
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塩特集:ポイント=官民で進む減塩対策
調味料 特集 2021.08.16厚生労働省がまとめた最新の「国民健康・栄養調査」によると、日本人の食塩摂取量の平均値は10.1gで、他国に比べて多い傾向にある。塩の過剰摂取の課題解決に向け、官民でさまざまな減塩施策が行われている。 「日本人の食事摂取基準(20年版)」では、1日当…続きを読む
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塩特集:食用塩公正取引協議会 新会長に石丸一三氏(伯方塩業社長)
調味料 特集 2021.08.16食用塩公正取引協議会の通常総会が6月25日締めの書面議決により行われ、2020年度の事業・収支決算報告と21年度の事業計画・予算案が議案通り承認された。任期満了に伴う役員改選では、石丸一三氏(伯方塩業社長)が新会長に就任した。 21年度は食品表示基…続きを読む
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塩特集:塩事業センター 「塩ひとふり」手間省いて“塩少々”を実現
調味料 特集 2021.08.16塩事業センターは公益法人として、生活用塩の安定供給や塩の調査研究、緊急時に備えて塩の備蓄などを行うことで国民の生活を支えている。 今春は、出すぎ防止機能付きの新商品「塩ひとふり230g」を発売。調理時に計量の手間を省きたい人や塩分摂取量が気になる人…続きを読む
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塩特集:日本海水 今後も幅広い塩種で業界けん引
調味料 特集 2021.08.16国産製塩トップシェアの日本海水は、塩の総合メーカーとして幅広い事業を展開する。業務用・家庭用を問わずクオリティーの高いさまざまなタイプの商品を安定的に提供できる体制を整える。海水に由来する事業の拡大と発展を目指し、塩のリーディングカンパニーとして業界…続きを読む
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塩特集:鳴門塩業 高品質基準での安定供給維持を
調味料 特集 2021.08.16徳島県鳴門市に本社工場を構える鳴門塩業は、家庭用商品で鳴門ブランドの定着を進める。「鳴門」の持つポジティブなイメージを訴求した商品を展開し、都市部を中心に販売を強化する。安全性が担保された衛生的な生産設備で作られる食品加工向けの業務用塩は安定供給を維…続きを読む
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塩特集:日本精塩 ビーガン認証「彩塩」消費者との接点確保に注力
調味料 特集 2021.08.16日本精塩はメキシコから輸入された天日塩を原料として各種特殊製法塩やユーザーの要請に基づくOEM製品の製造販売を行う。食品加工をはじめ工業品や医薬品に使われる業務用塩の取り扱いが圧倒的に多いが、家庭用では天然のハーブやスパイスと良質な焼き塩、天然由来の…続きを読む
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塩特集:マルニ 脇田新社長体制始動、利益改善へ
調味料 特集 2021.08.16塩専業メーカーのマルニ。4~6月の売上げは前年比19%増となった。小袋商品の導入先が増えたのが主因。「これまで醤油・だしなどで食べていたメニューを塩で提供することで、消費者にもうけ納入先企業の売上げ増にもつながる例も多い」(担当者)とする。また家庭用…続きを読む
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塩特集:天塩 「天海の平釜塩」TVCM作成など魅力発信
調味料 特集 2021.08.16塩とにがりのパイオニアである天塩は、「赤穂の天塩」シリーズを中心とした既存の家庭用塩の販売を強化する。特に室戸沖海洋深層水100%の国産塩「天海(あまみ)の平釜塩」は差別化商品として売り込む。キッチンカーの導入や新TVCMを作成するなど、自社の魅力を…続きを読む
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塩特集:青い海 主力3ブランド軸に家庭用強化
調味料 特集 2021.08.16沖縄に本社工場を構える青い海は、「沖縄の塩 シママース」「沖縄の海水塩 青い海」「沖縄の海水塩 美ら海育ち」の3ブランドを軸に家庭用商品販売に注力する。創業50周年に当たる2024年を“第二の創業期”と位置付け、自社の成り立ちや各商品の特徴をあらため…続きを読む
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塩特集:味の素社 「やさしお」減塩実践層向け提案図る
調味料 特集 2021.08.16味の素社は、高付加価値品として育成している低ナトリウム塩「やさしお」で食事の減塩を実践する生活者に照準を絞り、売場で手に取り購入してもらう機会を増やす。減塩意識を醸成する同社の取組み「Smart Salt(スマ塩)」の施策の中で効果・効率的な広告投下…続きを読む
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塩特集:伯方塩業 「生姜塩」でシリーズ拡充目指す
調味料 特集 2021.08.16伯方塩業の主力商品である「伯方の塩 1kg」が、日経POS・食塩カテゴリー(20年1月~12月)で昨年に続き売上げ1位を獲得した。「伯方の塩 200g スタンドパック」や「伯方の塩 焼塩 250g」も好調に推移している。コロナ禍で家庭での料理機会が増…続きを読む
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塩特集:味食研 10年ぶりに設備大改修 既存技術で新領域開拓も
調味料 特集 2021.08.16味食研(木葉裕章社長)は今期(22年7月期)、10年ぶりとなる塩関連整備を大改修する。対象は焼成後の塩をふるうシフターや焼成炉のバーナーといった主要設備のほか、シーラーなどの関連設備。塩事業は設備劣化が早く手間がかかることに対し、木葉社長は「参入障壁…続きを読む
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塩特集:日本緑茶センター 「クレイジーソルト」オーガニックタイプが登場
調味料 特集 2021.08.16日本緑茶センターは、ハーブ&スパイス調味料「クレイジーソルト」シリーズでシーズニングソルト市場をけん引する。添加物は一切使わずに、うまみのある岩塩やハーブ、スパイスのみを絶妙にブレンドした商品で固定客も多い。昨年の11月にはオーガニック商品を発売する…続きを読む
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塩特集:エスビー食品 新たに「だし塩こしょう」を投入
調味料 特集 2021.08.16エスビー食品の塩関連製品は、「マジックソルト」シリーズの売上げが前年比で2桁以上の伸びと好調に推移した。「塩こしょう」製品群も前年を上回った。家庭内食化傾向の追い風が大きいが、両シリーズともにそのコンセプトが消費者の支持を集めた形だ。 「マジックソ…続きを読む