国産米粉の需要は相変わらず着実な伸びを示しているが、コメ全体のひっ迫・高値の影響を受け始めた。そもそも、余剰米対策として2009年に始まった米粉の制度だが、当初は需要開拓に苦慮し、原料米の余剰問題がクローズアップされたこともあった時代から一転、直近は…続きを読む
イタリア産ハードチーズ「グラナ・パダーノPDO」=写真=の世界的な需要が旺盛だ。グラナ・パダーノチーズ保護協会によると、2024年は生産量・輸出量ともに過去最高を更新した。日本市場の需要も高水準で推移しており、3年後の27年には対日輸出量が約3割増加…続きを読む
鍋つゆ市場はメニューや用途拡大による再成長が探られている。トップメーカーのMizkanが昨冬、洋風鍋をヒットさせて今季拡充。「鍋THE WORLD」と名付けて海外気分の娯楽性も価値に加え、2桁成長の原動力にする。用途拡大はエバラ食品工業の「プチッと鍋」…続きを読む
鍋商戦は10月に入ってハイシーズンを迎え始めている。鍋つゆ、ポン酢といった鍋物調味料は冬の量販店のマグネット。毎年の酷暑の長引く残暑で夏の棚割りが延長されるのは一般化し、冬売場への展開後の一気の本格商戦の垂直立ち上げ、販売の最大化が製販共通の目標。醤…続きを読む
昆布茶の主原料であり、国産昆布の9割以上を占める北海道産昆布の減産傾向が深刻だ。全道の漁業協同組合で構成される北海道漁業協同組合連合会(北海道ぎょれん)による道産昆布の24年度生産量は8213tとなり、過去最低の22年(1万0970t)を大幅に下回る…続きを読む
昆布茶は日本独自の嗜好(しこう)飲料として長年の歴史を持ち、食品屈指の伝統産業として形成されている。同市場では特に今世紀以降、うまみや特性を生かした料理用途が拡大し、飲用需要の停滞をカバーする構図が続く。一方、主原料となる国産昆布は大半を占める北海道…続きを読む
少子高齢化、人口減少という厳しい環境下にあっても、菓子市場は4年連続で生産金額、小売金額が前年を上回るなど着実な成長を示す。全日本菓子協会が公表した2024年の菓子生産金額と小売金額(推定)も過去最高を更新。小売金額は前年比5.3%増の3兆8785億円…続きを読む
菓子市場が活況を呈している。2025年1~8月の店頭販売実績(KSP-POS)を見ると、販売金額は、前年同月比約2.3%増と好調に推移しており、好調を持続し需要期に入る。活況の背景には、菓子の需要の底堅さがある。日本の菓子市場は人口減少により成長性が…続きを読む
少子高齢化、人口減少という厳しい環境下にあっても、菓子市場は4年連続で生産金額、小売金額が前年を上回るなど着実な成長を示す。全日本菓子協会が公表した2024年の菓子生産金額と小売金額(推定)も過去最高を更新。小売金額は前年比5.3%増の3兆8785億…続きを読む
酒類市場が過渡期にある。健康志向を背景にあえて酔わない選択肢が広がり、アルコールとの付き合い方が変わっている。従来の飲酒文化が変わりつつあるが、生活を潤す「必潤品」としての重要性は変わらない。酒卸は新たな時代への酒類の在り方を探っている。(岡朋弘) …続きを読む