醤油市場は24年、出荷量の下げ止まりが久しぶりに見られ、価格改定が浸透して収益改善も進んだとみられる。国内外で単価が高まって価値向上。輸出を増やして国内消費減をカバーする、成熟市場の継続策が明示できた。値上げによる増収効果は一時的。平年に戻る来年以降…続きを読む
総務省が11月に公表した24年9月のサービス産業動向調査によると宿泊業・飲食サービス業の総売上高は、2兆5326億6900万円(前年同月比3.1%増)となった。単月プラスは22年4月以来、30ヵ月連続。事業従事者数は、宿泊業・飲食サービス業全体で前年…続きを読む
2023年に初の市場規模4000億円台を達成したビスケット市場の成長が24年も継続している。24年1~10月の累計販売金額はKSP-POSデータによると、前年比4.4%増、販売数量は同2.1%増で推移している。全日本菓子協会公表の23年の小売金額は4…続きを読む
業務分野のマーガリン類は、主に製菓・製パンの最終市場の必須素材として重要な役割を担っている。乳原料の高騰による代替需要に加え、生地への練り込みや折り込みによる食感や風味、劣化防止などの機能面で最終商品の価値向上に貢献している。 日本マーガリン工業会…続きを読む
24年度上期の家庭用マーガリン類市場は、金額ベースで横ばいに推移したもようだ。3月末に市場の10~20%を占めていたとみられるJ-オイルミルズの「ラーマ」が終売。市場シュリンクへの緊迫感が増す中、各社の取り組みが規模の堅持につながった。 日本マーガ…続きを読む
●間口拡大が課題 活性施策に注目も マーガリン類は家庭用ではパンに塗る用途に加え、タイパ、コスパに優れる使い勝手の良さや多彩なフレーバー戦略、値頃感から存在感を示している。業務用は製菓・製パンなどの最終市場を支える素材として必要不可欠であり、製品の…続きを読む
ペットフード協会が先ごろ発表した2023年の全国犬猫飼育実態調査(推計値)によると、ネコの推定飼育数が約906万9000匹、イヌが約684万4000匹だった。ネコの飼育数が微増で推移しているのに対し、イヌは減少傾向にある。飼いやすいネコに人気が集まっ…続きを読む
24年の防災食品の国内市場は、前年比21.4%増の261億円に達する見込み。ライフラインの寸断を引き起こす大規模自然災害が頻発していることを背景に富士経済が調査したもの。備蓄を想定し、3年以上保存ができる食品が対象で、通常のレトルト食品や缶詰、カップ…続きを読む
冷凍食品業界の上期(4~9月)は、家庭用が金額ベースで6%前後、物量ベースで1~2%の前年超え、業務用も物量ベースで前年を超えたようだ。国内生産金額が3年間連続で過去最高と成長が続き、間口が広がっている。家庭用ではコロナ禍を経て品質の高さや時短・簡便…続きを読む
漬物市場は価格の適正化と、選ばれるための価値訴求に取り組んでいる。新米が出回り端境期のコメ不足が回復しつつある現在、コメの値上げが話題だ。高止まりによるコメ食離れの加速が予想でき、同時に「コメと合う」漬物の消費減も懸念される。厚生労働省の毎月勤労統計…続きを読む