漬物特集2025

漬物特集:原料動向=梅 気候変動の影響顕在化 新たな産地形成の摸索を

漬物・佃煮 特集 2025.07.19 12968号 03面
4月に連続して発生した降雹で多くの梅が傷ついた

4月に連続して発生した降雹で多くの梅が傷ついた

大阪・関西万博のテーマ館「EARTH MART」のイベントに合わせ傷果を使用した梅干しを無料配布

大阪・関西万博のテーマ館「EARTH MART」のイベントに合わせ傷果を使用した梅干しを無料配布

梅収穫量の推移(和歌山県産)

梅収穫量の推移(和歌山県産)

雹害を受けた梅を活用した調味料を開発

雹害を受けた梅を活用した調味料を開発

 梅の一大産地である和歌山県が、2年連続の不作で窮地に立たされている。同県における昨年の梅収穫量は、暖冬の影響で前年比51%減の2万9700tに急落。今年は開花後の降雨と低温で受粉不良が生じたため、平年以下の収穫量になると見込まれている。4月には連続して降雹(こうひょう)が発生し、落果や傷果など総額47億円以上に及ぶ被害も出た。ひょう害により高単価で取り引きされるA級品の玉数が少なくなっており、収入低迷による離農の懸念も強まっている。
 直近の県産梅収

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら