栄養価を簡単チェック、食品スーパーのアプリがオランダで浸透
食品の栄養価などがチェックできる機能がついたスーパーのアプリがオランダで浸透しつつある。現在オランダのスーパーで、栄養管理および買物時の栄養管理ができるアプリを出しているのは2社。ともにオランダでは大手のスーパーだ。今回は、筆者がよく行くスーパーマーケットであるJumbo社のアプリについて紹介したい。
スマホのカメラで商品バーコードをスキャン
「Jumbo Supermarkten」は、オランダのスピードスケートやサイクリングチームのスポンサーもしていることから、アスリート向けの栄養指導の経験は長くあり、そういった意味での支持者も多いと聞くので 興味津々だ。
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<アプリの使い方>
まずはアプリのダウンロードからだが、やり方はいたって簡単。下記の手順で簡単に利用できる。
1.スマホでスーパーの公式サイトへ行き、まずはスーパーへの利用登録。
2.アプリをダウンロードして利用開始。
3.店内商品のバーコードをスマホカメラでスキャンし、 栄養評価や価格などを類似品と比較したものの結果を見る。
検索した材料からのメニュー提案もあり、夕飯の買物に行き、その日の特売品からのメニュー考案にも役立ちそうだ。
試しに使ってみた。まずは、商品についているバーコードをスキャン。
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トマト(の袋のバーコード)をスキャンしてみたら…
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トマトの商品が多数出てきた。現在店舗内にある48種類のトマト製品のようだ。しかし、比較の表示という感じではなかった。
商品情報の比較も可能
次にクラッカーを検索してみた。
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こちらはWASAというスウェーデンのメーカーのクラッカーで、全粒穀物が入った食べごたえはあっても低カロリーで健康的なアイテム。スキャンすると同じようなコンセプトでおすすめの商品(Fjord社のクラッカー)がアプリに表示された。そしてここからがアプリの腕の見せ所。左右に商品が映し出されて商品比較が表れた。
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比較内容は、上から、食物繊維、塩分、糖分、脂質、トランス脂肪酸の数値(/100g)。そして、比較の上に書いてあるテキストは、「オススメに変えれば、もう完璧な選択!」とある。こうして、迷える消費者を少しでも健康的な食生活へ導いてくれる。
対象商品の拡大が今後の課題
現在、すべての食品が比較対象として登録されているわけではない。例えば「ビーガン向け 代替肉チキン」は、アプリ対応になっていないため「Sorry」のアイコン文字が出てきた。
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アプリ対応対象品が今後は、中食や乳製品、精肉やスナック類へ広がるのを期待したいところだ。(オランダ在住フードコンサルタント 白神三津恵)