全国味噌特集
21年の味噌市場は、家庭用の巣ごもり特需が落ち着き、業務用が回復しきれていないことが影響し20年より縮小した。しかし、国産原料の使用や健康訴求など、付加価値の高い商品は好調だ。簡便・即食の傾向をとらえた使いやすい液状味噌やパウダー味噌など、さまざまな形状の商品も増えてきている。新しい生活様式で生まれたニーズを見極め、対応していくことが新たな需要を創出する鍵になりそうだ。また、斬新なレシピや商品の使い方を消費者に提案することも重要だ。イベントなどリアル場面の活用はもちろんだが、拡散力のあるSNSの有効活用などでも消費者にアプローチしていきたいところだ。(菅田一英)
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◆全国味噌特集:市場縮小も高付加価値商品は好調 ニーズ見極め新たな提案を
調味料 特集 2022.03.2821年の味噌市場は、家庭用の巣ごもり特需が落ち着き、業務用が回復しきれていないことが影響し20年より縮小した。しかし、国産原料の使用や健康訴求など、付加価値の高い商品は好調だ。簡便・即食の傾向をとらえた使いやすい液状味噌やパウダー味噌など、さまざまな…続きを読む
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全国味噌特集:出荷=前年比2.6%減 21年、右肩下がり変わらず
調味料 特集 2022.03.28全国46組合813社が加盟する全国味噌工業協同組合連合会によると、21年1~12月の味噌の累計出荷量は38万3637t(前年比2.6%減)で着地した。一大消費地の長野県をはじめ、消費量が多い地方の減少が大きく影響し、右肩下がりの傾向は変わらない。20…続きを読む
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全国味噌特集:原料大豆=シカゴ相場12年来高値も 国産は底堅い展開
調味料 特集 2022.03.28シカゴ大豆相場は高止まりの状況にある。22年1月の平均価格は1ブッシェル(約27.2kg)当たり13.9804ドルで、高騰前の20年8月の同9.0394ドルと比較して約55%増になっている。 非遺伝子組み換え大豆の価格は、京浜着港の相場(オハイオ)…続きを読む
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全国味噌特集:輸出=量・額とも過去最高 家庭用が引き続き好調
調味料 特集 2022.03.28財務省がまとめた貿易統計によると、21年(1~12月)の味噌の総輸出数量は1万9653t(前年比22.9%増)、金額は44億4891万円(同15.7%増)だった。輸出数量は13年以来毎年過去最高を更新し続けてきた。20年は新型コロナウイルスの世界的な…続きを読む
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全国味噌特集:値上げ=コスト高の負担 味噌業界も価格適正化を
調味料 特集 2022.03.28昨今の物価上昇は例外なく味噌業界にも負担を強いている。原料価格をはじめ、包装資材、各種調味料・添加物の高騰、フレート代上昇などすべてでコスト高になっている。国際情勢も懸念され、先は見通せない。すでに自社努力の限界を超えているところも少なくないだろう。…続きを読む
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全国味噌特集:21年味噌売上げランキング=「減塩」ついに首位 ニーズは多様化…
調味料 特集 2022.03.28◇21年味噌売上げランキング(POSデータ分析) ●トップ3はマルコメ独占 日本食糧新聞が代理販売するPOSデータ(KSP-SPが独自に収集した全国1025店舗から構成されたデータ)を分析し、2021年1~12月の味噌の売上げランキングを作成した…続きを読む
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全国味噌特集:味噌汁ランキング=満足感ある「具だくさん」が人気
調味料 スープ 特集 2022.03.28●ライフログテクノロジー調べ 食事・運動・体重管理のアプリケーション「カロミル」の開発・提供をするライフログテクノロジーが、毎月30日は「みその日」であることにちなんで、味噌汁に関する二つのランキングを発表した。定番の具だけでなく、在宅時間の増加か…続きを読む
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全国味噌特集:春の新商品=即席・加工品が中心
調味料 スープ 特集 2022.03.28大手メーカーを中心に春の新商品が出揃った。味噌の新商品は少なく、即席味噌汁や家庭での調理機会を後押しする味噌加工品の発売が中心だ。 マルコメは、コロナ禍で伸長する液みそシリーズに春夏限定のリニューアル商品を投入した。東京・築地にある日本料理の名店「…続きを読む
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全国味噌特集:北海道地区=業務カテゴリー回復に期待
調味料 特集 2022.03.282021年1~12月の北海道内味噌出荷数量(北海道味噌醤油工業協同組合調べ)は2万0793t(前年比5%減)、仕込み数量19万462t(同12.2%減)となった。道内の年末年始商戦や消費ムードを見ると、帰省客の動向が19年、20年と比べ増加、観光ツア…続きを読む
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全国味噌特集:関東地区=売場の主導権争い活発化
調味料 特集 2022.03.28関東エリアは、大手メーカーだけの主戦場ではなく、地方色の強いメーカーの商品も店頭化されればある程度動くため、売場での主導権争いが活発化している。コロナ禍で消費者のニーズが多様化している現在は、どのメーカーにとっても顧客を得るチャンスである。国産原料を…続きを読む
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全国味噌特集:長野地区=中小、生き残りの一手模索
調味料 特集 2022.03.28「信州味噌」の地元・長野県は大手から中小、「蔵」規模の醸造業者まで約100のメーカーがひしめく味噌大国。全国の味噌出荷量に占める県のシェアは、50%以上に及ぶ。全国味噌工業協同組合連合会がまとめた2021年の県味噌実出荷量は20万961tで、前年を0…続きを読む
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全国味噌特集:関西地区=バックヤード向け堅調に
調味料 特集 2022.03.28大手メーカーの関西拠点ではこの1年間、前半は前年のコロナ禍特需の反動があったものの、生味噌・即席味噌汁ともに順調な販売を継続している。生味噌は無添加系、即席味噌汁は健康系やカップタイプの動きが良い。大豆製品や麹製品など各社の強化カテゴリーも順調に伸び…続きを読む
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全国味噌特集:四国地区=独自色を打ち出し差別化
調味料 特集 2022.03.28徳島県の21年1~12月実出荷量(全国味噌工業協同組合連合会調べ)は、6372t(前年比2.0%減)と四国4県の中では圧倒的に多いものの、長年減少傾向にある。県内では、特産の御膳味噌を中心に地元味噌の消費割合が高くなっている。かねこみそ、ヤマク食品の…続きを読む