中部流通特集2023
首都圏ほどではないが、中部地区でも外国人旅行者の数が増えている。コロナ禍で激減したインバウンド需要は、昨年10月からの水際対策緩和に伴い、復活の兆しが見えてきた。4月に中部国際空港と中国本土の直行便が、約3年ぶりに再開したこともインバウンド復活に拍車を掛けている。空港近くのショッピングモールの売上げは右肩上がりだ。(中部支社編集部)
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◆中部流通特集:中部もインバウンド復活へ 小売業、DX推進急務
小売 2023.05.27首都圏ほどではないが、中部地区でも外国人旅行者の数が増えている。コロナ禍で激減したインバウンド需要は、昨年10月からの水際対策緩和に伴い、復活の兆しが見えてきた。4月に中部国際空港と中国本土の直行便が、約3年ぶりに再開したこともインバウンド復活に拍車…続きを読む
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中部流通特集:中部エリア スーパーインタビュー 物価上昇、値上げ続く
小売 2023.05.27原材料価格の高騰や長期化するロシアのウクライナ侵攻で、食品の値上げラッシュがいまだ続いている。帝国データバンクの調査によると、主要195社が公表した5月の食品値上げは824品目だった。生活者の視点では電気代など光熱費の高騰も同時期に重なり、節約志向が…続きを読む
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中部流通特集:マックスバリュ北陸・湊博昭社長 24時間営業のSM武器に
小売 2023.05.27◇中部エリア スーパーインタビュー イオングループの北陸でスーパーマーケット(SM)事業を担うマックスバリュ北陸。石川、富山、福井、新潟(糸魚川)を事業エリアとし、この地では十数年前までイオンリテール管轄。現在、石川7店、富山5店、小型SMとして福…続きを読む
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中部流通特集:タカラ・エムシー 上野拓社長 DgS業態参入に光明
小売 2023.05.27◇中部エリア スーパーインタビュー タカラ・エムシーは4月、ドラッグストア店内にスーパマーケットと同様の調理・加工場のある店舗を出店し、新たな可能性を模索している。ほかにも全国共通で使える楽天ポイントでの決済が可能なネットスーパー事業やTV・SNS…続きを読む
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中部流通特集:マックスバリュ東海・作道政昭社長 8店舗の新規出店予定
小売 2023.05.27◇中部エリア スーパーインタビュー マックスバリュ東海の前期(23年2月期)状況は、新店5店舗と改装16店舗の売上げがけん引した点が要因で増収だった。加えて、上期は苦戦したものの、下期はデリカやフローズン強化などの取組みにより、客数回復や客単価向上…続きを読む
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中部流通特集:ぎゅーとら・清水秀隆社長 「おいしいと楽しい」追求
小売 2023.05.27◇中部エリア スーパーインタビュー 三重県内の鈴鹿、伊賀、名張、津、松阪、伊勢、鳥羽志摩地区に28店舗を展開する総合食品スーパーのぎゅーとらは、キーワードをふれあいと地域貢献を大切にしている。今回、清水秀隆代表取締役社長にウィズコロナからアフターコ…続きを読む
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中部流通特集:アルビス・池田和男社長 収益構造の改革に手応え
小売 2023.05.27◆中部エリア スーパーインタビュー ◇アルビス・池田和男代表取締役社長 富山県射水市に本社を構え店舗展開するアルビスの今期(24年3月期)状況は、既存店が前年を上回るなどここまで堅調だ。名物商品、PB商品、NB商品を軸とした昨今の収益構造改革に加…続きを読む
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中部流通特集:即席麺動向 主力ブランド向上に注力 価格に見合う価値訴求
小麦加工 2023.05.27今年の即席麺市場のトピックスはやはり価格改定だ。トップメーカーの日清食品が6月1日から即席袋麺、即席カップ麺などの製品価格を10~13%引き上げる。これは東洋水産などほかの大手メーカーも同様で、2年続けての価格改定となる。麺の原材料である小麦価格の大…続きを読む
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中部流通特集:即席麺動向=日清食品 ニーズ応え塩分控えめ
小麦加工 2023.05.27日清食品中部ブロック(愛知・岐阜・三重・静岡・富山・石川・福井)の前期(23年3月期)売上げは、前年比1桁増で着地した。前期は6~7月に苦戦したものの、9月以降は回復基調が続いた。即席麺は手軽に作れる便利さからコロナ禍で家庭内需要が伸長。その後も順調…続きを読む
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中部流通特集:即席麺動向=東洋水産 「マルちゃんZUBAAAN!」好調
小麦加工 2023.05.27東洋水産名古屋支店前期(23年3月期)は、昨年22年6月に実施した価格改定の影響で、昨夏は落ち込んだものの、値上げ後の価格が秋以降、徐々に定着した。 また、昨年4月に発売した「マルちゃんZUBAAAN!」シリーズが非常に好調だった。 一方、販売数…続きを読む
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中部流通特集:即席麺動向=寿がきや食品 滋賀県ご当地麺に期待
小麦加工 2023.05.27寿がきや食品の前期(23年3月期)、即席麺カテゴリーの売上げは、未曾有の物価高で消費者の生活防衛意識が高まっている中、袋麺で前年並み、カップ麺で前年比1桁前半増となり、ほぼ前年並みで着地した。中でも、「5食入みそ煮込」とカップ麺「SUGAKIYAラー…続きを読む
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中部流通特集:即席麺動向=エースコック 2大シリーズ販売強化
小麦加工 2023.05.27エースコック名古屋支店は、主力商品の「スーパーカップ1.5倍」シリーズおよび「スープはるさめ」シリーズを中心に販売を強化するとともに、当エリア内での定番商品の品揃え充実を図っていく。 「スーパーカップ1.5倍」は、一杯で十分に満足感を得られる「ボリ…続きを読む
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中部流通特集:即席麺動向=サンヨー食品 人気チェーンの味再現
小麦加工 2023.05.27サンヨー食品はこのほど、山田うどん食堂監修の「たぬきうどん」と「赤パンチ味うどん」の2品のカップ麺を発売した。 「山田うどん食堂」は埼玉県を地盤にうどんを主力にする人気の外食チェーンで、もともとは麺の製造・卸売業であったが、工場に隣接したうどん屋を…続きを読む
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中部流通特集:高質スーパー動向 コロナ禍で変わる購買行動
小売 2023.05.27◆健康意識の高まり、自宅での時間の見直し 注目度高い独自性ある店舗 コロナ禍はこれまでの生活様式を一変させただけでなく、食への考え方にも大きな変化をもたらした。一つは健康意識の高まりだ。できるだけ、自然に近い食品を好む傾向が高まった。もう一つは「プ…続きを読む
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中部流通特集:高質スーパー動向=サポーレ「熱田伏見通り店」 価格と質で支持拡…
小売 2023.05.272021年4月、高質と定評のある三重県津市の小売企業サポーレが「サポーレ熱田伏見通り店」(名古屋市)をオープンした。以来、地域に良質な食品を適正な価格で提供し、支持を拡大し続けている。23年4月、開店から2周年を迎えるにあたって「特別感謝セール」を行…続きを読む
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中部流通特集:高質スーパー動向=カネスエ「旬楽膳」 安全・安心に努め売上げ2…
小売 2023.05.27愛知県一宮市の小売企業カネスエが運営する自然派食品スーパーで全国最大級の売場面積を誇る「旬楽膳」は、健康志向の高まりを背景に当地区で支持を集めている。中でも、醤油やみりんといった基礎調味料や豆腐、牛乳、卵など、使用頻度の高い食材が売上げをけん引してい…続きを読む
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中部流通特集:各社 春夏の新商品・強化商品
総合 2023.05.27コロナ禍が収束を見せ、人々の生活が元に戻るにつれ、時間と労力が短縮される簡便商品の需要が再度高まっている。また、昨年から断続的な物価の値上げを受け、今年は節約のための簡便商品という視点が加わりそうだ。中でも勢いが顕著なのが電子レンジを使用する商品だ。…続きを読む
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中部流通特集:百貨店動向=出退店続くも存在貴重
小売 2023.05.27●圧倒的顧客対応 高品質な品揃え 自動車産業・製造業が盛んな愛知県は、その恩恵を受け1人当たり県民所得が東京に次いで全国2位(内閣府2019年度調査)だ。消費が底堅く、これまで接客サービスなどの課題は表面化せずに商売ができていたと考えられる。最近は…続きを読む
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中部流通特集:百貨店=ジェイアール名古屋タカシマヤ・佐藤隆義氏 若手の催事企…
小売 2023.05.27◇ジェイアール名古屋タカシマヤ 佐藤隆義ジェイアール東海高島屋営業第5部副部長 名古屋の百貨店立地エリアである名古屋駅で他百貨店より圧倒的集客、売上げを誇るジェイアール名古屋タカシマヤ。フードメゾン岡崎が開店して1年がたつ。岡崎はYouTuberの…続きを読む
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中部流通特集:百貨店業界研究=山田浩喜・愛知大経営学部経営学科教授に聞く
小売 2023.05.27愛知県一宮市にある名鉄百貨店が2024年1月の閉店を発表するなど地方都市の百貨店が苦戦する中、大都市部に立地する百貨店では、催事やデパ地下などの食料品部門が好調だ。昨今の百貨店業界のトレンドや名古屋エリアにおける今後の課題について、小売店のマーケティ…続きを読む
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中部流通特集:こだわりの味協同組合、厳しい基準で地元ブランド 危機感から発足
総合 2023.05.27◆4者対等の関係築き厚い支持 大量生産・大量消費の波に飲まれ、地場の生産者・メーカー・小売企業が淘汰(とうた)され続けている。「このままでは地元のものが地元で買えなくなる」との危機感を抱き、納豆メーカーの冨良食品の社長を務める冨永昌良氏は1996年…続きを読む
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中部流通特集:インタビュー=大和産業・川上俊行社長 新商品定番化に手応え
農産加工 2023.05.27大和産業(名古屋市)が2月から新発売しているパックご飯「やわらかい玄米ごはん」の売れ行きが好調だ。東海エリアでのTVCMに加え、首都圏の展示会に積極的に出展しており、販売エリアの拡大にも力を入れている。同社の川上俊行社長に話を聞いた。(磯貝岳) ●…続きを読む
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中部流通特集:九州小売勢、静岡に出店 活発化する域外資本参入
小売 2023.05.27JR東静岡駅近郊のショッピングモール「MARK IS 静岡」(静岡市)に、九州小売企業のフードウェイ(福岡市)が4月26日、生鮮強化型スーパーマーケットのフードウェイマークイズ静岡店(静岡市)を出店した。静岡県では2014年4月に開店したフードウェイ…続きを読む
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中部流通特集:辻製油、ドレッシング「みえどれ」 SNSでファン獲得
調味 2023.05.27辻製油(三重県松阪市)は2月から、同県産の柑橘を使ったドレッシング「みえどれ」シリーズ=写真=を百貨店、県内土産物店、インターネットを中心に発売して好評だ。 同シリーズは、まろやかな酸味とほのかな甘みの「マイヤーレモン」と、ユズの優しい酸味と軽やか…続きを読む
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中部流通特集:中部インバウンド動向=外国人旅行者数コロナ禍前に戻るか
総合 2023.05.27中部地方での外国人旅行者数とそれに伴うインバウンド消費はコロナ禍前に戻りつつある状況だ。5月から新型コロナの感染症レベルが 5類に引き下げられたことで、どのエリアでも以前の勢いが盛り返すのを期待している。中部国際空港近くのイオンスタイル常滑では多言語…続きを読む
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中部流通特集:中部インバウンド動向=空港・知多半島エリア イオンスタイル常滑…
総合 2023.05.27昨今、中京圏でも外国人旅行者の数が増えている。昨年10月のコロナ水際対策緩和が発端だが、4月10日に中部国際空港(セントレア、愛知県常滑市)と中国本土の直行便が約3年ぶりに復活。インバウンド需要が本格回復する兆しが見える。平常時であれば1000万人を…続きを読む
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中部流通特集:中部インバウンド動向=空港・知多半島エリア 半田商工会議所
総合 2023.05.27●「with Chita-Shu」プロジェクト 知多7蔵の酒を世界に 中部空港を擁する愛知県知多半島エリアは、古くから醸造業が盛んだ。近年の日本酒ブームも相まって国内の愛好家からよく知られており、特に半田市に多くの酒蔵が存在する。昨年から半田商工会…続きを読む
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中部流通特集:中部インバウンド動向=名駅・栄エリア 緩やかに回復へ
総合 2023.05.27●購買力高い中国人客頼り 中部圏の中心部に当たる名古屋市は、名古屋駅周辺の「名駅エリア」と商業施設が集積する「栄エリア」の2大都心で形成されている。それぞれのエリアの変遷を見ると、名駅エリアでは1999年のJRセントラルタワーズ開業以降、駅前再開発…続きを読む
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中部流通特集:中部インバウンド動向=名所・観光スポット 名産品アピール
総合 2023.05.27●国内旅行者と変わらず 中部地区の観光地には、主に韓国、フィリピン、台湾、香港など中国以外のアジア圏から観光客が多く訪れている。人気は、愛知県では名古屋城や大須観音、中部電力ミライタワー、ジブリパーク、岐阜県では白川郷や金華山、三重県では伊勢神宮、…続きを読む
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中部流通特集:中部インバウンド動向=名所・観光スポット 国交省観光庁
総合 2023.05.27●富裕層の訪日客を地方に 国土交通省観光庁は3月、富裕層の外国人観光客を誘致するため、国内11ヵ所のエリアをモデル観光地として選定した。中部圏では、「松本・高山エリア」「伊勢志摩エリア」「北陸エリア」の3ヵ所が選ばれた。同庁は選定エリアの観光戦略を…続きを読む